『殺人の追憶』、『グエムル-漢江の怪物-』、『母なる証明』などの傑作で、脳髄を鈍器でぶん殴るかのような衝撃を与えた、ポン・ジュノ監督のハリウッドデビュー作『スノーピアサー(原題:雪国列車)』が、2014年2月に日本公開されます。
本作は、フランスのコミック『LE TRANSPERCENEIGE』が原作のディストピアSF。あらすじと海外版の予告編は以下より。
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2014年7月1日。地球温暖化を阻止するために、78カ国でCW-7と呼ばれる薬品が散布され、地球上はすべて氷河期のように深い雪で覆われた。かろうじて生き残った人類は皆、一台の列車に乗って地球上を移動し始める。
17年後の2031年。その列車では、多くの人間が後方の車両に押し込められ、奴隷のような生活を強いられる一方、一部の上流階級は前方車両で、雪に覆われる前の地球と変わらない贅沢な生活をしている。そんな中、ひとりの男が立ち上がった。男の名はカーティス(クリス・エヴァンス)。彼は、仲間を引き連れて、自由を求め、反乱を試みて先頭車両を目指すのだが...。
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「俺が上、貴様は下だ」と言わんばかりの先頭車両と後方車両の格差。上流階級を演じる、ティルダ・スウィントンの厭味ったらしさが素晴らしいです。主演はマーベル映画のキャプテン・アメリカ役でおなじみのクリス・エヴァンス。さらには、『グエムル-漢江の怪物-』のソン・ガンホ、コ・アソンのコンビも出演しているので、彼らの体当たりな演技も堪能できそうです。
鬼才ポン・ジュノが監督、そして一足早く『イノセント・ガーデン』でハリウッド映画監督デビューを果たした、パク・チャヌクがプロデューサーなので、彼ら特有の「容赦なさ」が、どのようにディストピアSFの世界で炸裂するのか、期待です。
『スノーピアサー』は2014年2月、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー。
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(スタナー松井)
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