日本は規制を厳格化した、一方ロシアでは...。
GIZMODOによると、ロシア極北・極東の遠隔地への電力供給に、陸上原発はコストとリスクが高すぎて建設しても割に合わないと判断したロシアが、海上原子力発電所の建造を進めているそうです。
2010年に第1号として「アカデミック・ロモノソフ(Akademik Lomonosov、Академик Ломоносов)」が進水したのですが、資金不足で開発が止まっていました。それが2012年12月に新たな契約が成立して開発再開、現在は2016年稼働開始を目指すとか。
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想像していたよりもややコンパクトなロモノソフ号、KLT-40形原子炉2基を搭載しており、生み出す電力は最大70MW――住民20万人の街の電力供給がまかなえるほどの規模。
最初は都市から離れた油田採掘現場などでの電力供給がターゲットですが、災害で地上の発電設備がやられても、この浮上式原発を派遣すれば電力は確保できるので、沿岸部の復旧を海上からサポートする案など、波乗り原発として様々な活用案があるようです。
しかし、万が一事故を起こしたらどうするのでしょう、波乗り石棺としてオホーツク海を彷徨うのか...?
津波は海上原子力発電所で乗り切ればいいというロシア的発想(動画あり)[GIZMODO]
(Kotaku Japan編集部)
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