本日は言われてみれば確かに視える、ソラミ......美術のお時間です。
今回ご覧いただくのは、コンピューター・グラフィックスで作られた動画なのですが、その中に登場するキャラ達の動きが「モーション・スカルプチャー」と呼ばれています。
スカルプチャーとは本来、完全に固定されて動かない立体彫刻のコトを指すのですが......そこにモーションなる単語が組み合わせると、意味が相殺してしまいますよね? でも、そんな相反するふたつの単語が共存できるとしたら、それは一体ドンなアートになるのでしょうか?
では以下で、『ストリートファイターII』のキャラたちが織りなすキセキを目の当たりにしていただきたいと思います。どうぞ!
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春麗のおマタにモザイクがッ!!
アブストラクト(抽象的)具合が激しすぎてナニがナンやら......ですが、確かにブランカがエレクトリックサンダーを放出し、ケンが竜巻旋風脚を繰り出し、春麗がスピニングバードキックを見事にキメています。
必殺技の動きの軌跡を、立体物として固定化させたらその「モーション・スカルプチャー」とやらが成立するって寸法なんですね。おそらく、モーションが終わった後の完成形であれば、アナログの彫刻で再現できるかもしれませんが、やはりCGでイチからの動きをトレースしながらモーションが観られるというのは、デジタルならではです。
この作品を作ったのは、Dan the Ad Manさん。一年ほど前に公開された、「Forms」というCGアニメーションにインスパイアーされたそうです。まさか『ストII』のキャラ達に落とし込むとは、発想がゲーマー/クリエイターですね。
はたして次回作などは出来るのでしょうか? もし作られるのであれば、今度はキャミケツのドアップなどお願いしたいですネ!
Street Fighter Motion Sculptures[Vimeo, via Gamefreaks via Kotaku]
(岡本玄介)
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