車好きな大金持ちって多いですよね。我らがアイアンマンのトニー・スタークもそのひとり。トニーは劇中でアウディを始め、様々な車を所有していることをアピールしています。しかし、そんな車愛好家のトニーには、車破壊者としての一面もあるみたい...。
というのも、Kotaku姉妹ブログ「Jalopnik」がトニー・スターク出演作を改めて見た所、金額や車種に関わらずビックリするような数の車が破壊されていることが分かったのです。
そこで今回は、「Jalopnik」がまとめた、アイアンマンに関わってしまったばっかりに悲しい運命になってしまった車達と、その被害総額(金額はおおよその見積もり)を紹介します。なお、『アイアンマン3』に関しては、トレーラーで確認することのできるアウディR8しか含まれていませんのであしからず。まだ見ていない方の為に、コメント欄などでのネタバレもご遠慮くださいますよう、お願いします。
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■軍事用ジープ 3台
『アイアンマン』のオープニングシーケンスで、トニー・スタークはアフガニスタンのゲリラ「テン・リングス」に襲撃され、最低でも3台の軍事用ジープが破壊されました。これが原因でトニーは負傷し、囚われの身となり、生き延びる為にスーツを作ってアイアンマンとなります。このジープは、トニー・スタークが直接手を下したわけではありませんが、トニーが原因で破壊されたと考えてカウントします。
武装した軍事用ジープ1台を22万ドルとすると、3台では66万ドル。軍事企業の社長も楽ではありませんね......。
トータルダメージ:66万ドル(約6700万円)
■シェルビー コブラ
60年代の金持ちが憧れた車、シェルビーのコブラ。この車の所有者は決して少なくありませんが、その多くがレプリカです。当然、我らがトニー・スタークはレプリカなんて買うはずがありません。そして、そんな貴重な車は、トニーがアイアンマンスーツを作る過程での訓練で豪快に潰されてしまいました。あんな頑丈なアーマーが上から落ちてきたらひとたまりもないので、おそらく再起不能でしょう。
トータルダメージ:75万ドル(約7600万円)
■フリーウェイを走っていた車(水素バスを含む)
『アイアンマン』のクライマックスで、トニーは大型パワースーツに身を包んだオバディア・ステインと派手な戦いを繰り広げます。ロスアンゼルスのフリーウェイで次々と車が吹っ飛び、壊され、しまいには持ち上げられるという被害にあいました。また、非常に高額な水素バスも破壊。この水素バスを200万ドル(約2億円)、その他の車は25万ドルと見積もります。
トータルダメージ:225万ドル(約2億2500万円)
■モナコのレースカー
モナコで、急遽、ヒストリックグランプリに出場したトニー・スターク(この無責任な行動はトニーのどうしようもない性格を如実に表現しています)。『アイアンマン2』の見せ場のひとつであるこのシーケンスで、トニーはエレクトリカル・デス・ウィップを装着したイワンに襲われます。この場面で使われている何台かの車は、ヒストリックグランプリアソシエーションによって提供されたものだそうです。他の車同様、スタークのものは1978年のWolf F1のレプリカ。
見たところ、エレクトリカル・デス・ウィップで4台の車が破壊されています。あれらが本物だとすると、どれくらいの被害額かを計算するのは難しいところです。確実な数字とは言えませんが、去年1978年のフィッティパルディ F1が約30万ドル(約3000万円)で売りに出されたことを参考に計算してみると......
トータルダメージ:120万ドル(約1億2000万円)
■2009年ロールスロイス ファントム
エレクトリカル・デス・ウィップに襲われたトニーを助ける為に、ヒストリックグランプリに駆けつけたペッパー達が乗っていたロールスロイスも、切り刻まれてしまいました。
トータルダメージ:35万ドル(約3500万円)
■橋の下の車
『アイアンマン』同様、『アイアンマン2』のクライマックスでも多くの車が破壊されます。アイアンマンと ウォーマシーンがエキスポ周辺で空中戦を繰り広げ、その後、ふたりはエレクトリカル・デス・ウィップ付きスーツのイアンとの戦いに挑みます。スタークエキスポ付近の橋の下にあった車は見事に破壊されました。
どれくらいのレベルの車が何台壊されたのかは想像もつきませんが、数千万もするような超高額な車は無かったとすると、大体50万ドル(約5000万円)くらいでしょうか。彼らがフルカバーの保険に入っていたことを願わずに入られません。
トータルダメージ:50万ドル(約5000万円)注)おおよその見積もり
■『アベンジャーズ』のマンハッタンを走っていた車全て
『アベンジャーズ』のラストで、アベンジャーズがチタウリエイリアンの軍と戦った際、マンハッタンにあった全ての車が破壊されたと考えられます。いや、冗談ではなく、全てです。もし、あなたがマーベル映画の登場人物(一般人の)だとして、マンハッタンに住んでいたら、もしくは車で通勤していたら、あの日は地獄だったことでしょう。それくらいの惨事でした。むしろ、車が破壊された程度で済めば良い方でしょう。最悪、あの馬鹿でかいヘビに食べられていたかもしれないのですから。
アベンジャーズはチームなので、アイアンマンひとりにあの惨状の責任を負わせることはできません。しかし、トニーはあの戦いで確実に多くの車をぶっ壊しました。これは紛れもない事実です
トータルダメージ:もはや見積もることすら不可能なレベル。
■『アイアンマン3』のアウディR8 E-Tron
『アイアンマン3』ではアウディR8 E-Tronが被害にあっています。トレーラーではヘリコプターに襲撃された際に、吹っ飛ばされ、海の中に落とされてしまう始末。遡ること2009年、Car and DriverではアウディR8 E-Tronは2012年発売を予定しており、価格は15万ドル程度になるだろうと書いてありましたが、あいにくながら2013年を過ぎても発売には至っていません。発売前に、金持ちでプレイボーイのトニー・スタークに所有されたことによってマリブの海に突き落とされる運命を辿ることとなりました。
トータルダメージ:約15万ドル(約1500万円)
そして最後に合計損害額ですが......
グランドトータルダメージ:約586万ドル(約5億8600万円)(『アベンジャーズ』のマンハッタンにあった車は含まず)
『アイアンマン』と『アイアンマン2』でのことを考えると、今後もトニーが関わる限り多くの車が破壊され、被害額は膨れ上がっていくことが予想されます。また、そうであったとしても、彼の性格からして、コラテラルダメージを最小限におさえようだとかいう考えにも至らないのでしょう。それに、万が一、車の所有者から弁償を求められたとしても、トニーなら楽に払えるんでしょうね。
画像:IMCDB
[via Jalopnik]
(中川真知子)
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