映画のポスターやトレーラーって、必ずしも事実を伝えているわけではありませんよね。大言壮語なキャッチフレーズに惹かれて劇場に足を運んだはいいけれど、「う〜ん...」と思ってしまうことも結構あると思います。が! そんなことは、映画ファンならある程度は理解した上でのこと。「こんなことならレンタルになるのを待てば良かったなぁ」なんて言いながらも、映画館でしか味わえないドキドキが楽しめたことに満足してしまうのです。
しかし、中には内容と大きく異なる、もはや嘘のレベルのキャッチフレーズやサブタイトルもあるんです。
今日は、io9が選んだ「結局ウソだった映画のサブタイトル10選」を紹介したいと思います。
(なお、ここで紹介するキャッチフレーズやサブタイトルはあくまで米国版のものです。日本語版と内容が異なる場合は、意訳したものを記載しますのであしからず。あと、当然ですが、ネタバレ注意です。)
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1)『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』
キャッチフレーズ:「伝説は完結する」
何故嘘なのか:ルーカス買収云々は別として、『スターウォーズ』は物語として全然完結していません。ゲームやアニメ、小説に漫画...と物語を補填する作品が山ほど作られ続けています。
正しいキャッチフレーズ:「ファンから金を全部むしり取るまで作品作りは止めないぜ」
2)『プロメテウス』
キャッチフレーズ:人類の起源を探ることで破滅を引き起こすかもしれない
何故嘘なのか:「かもしれない」なんて曖昧な言葉を使うこと事態が間違いです。それに、これはシリーズの前章にあたります。この物語の後で6本もの作品が作られています。そして、どの作品でも人類は破滅になんてなっていません。
正しいキャッチフレーズ:「辻褄があっていない」
3)『ハイランダー2』
キャッチフレーズ:「今こそ、新たなる魔法が始まる」
何故嘘なのか:"新たなる魔法"と異星人は相容れないでしょう。どちらかを選ぶべきです。
正しいキャッチフレーズ:「そんなことは起こらない」
4)『マトリックス レボリューションズ』
キャッチフレーズ:「始まりが あるものには すべて 終りがある」
何故嘘なのか:『マトリックス レボリューションズ』で起こったすべてを理解したと主張したいわけではありません。しかし、見たところ、テーマは「全てが何度も何度も繰り返されている」ということで、それが「レボリューションズ」と呼ばれているようです。何度も繰り返されているのであれば、始まりも終わりもありません。
正しいキャッチフレーズ:「どんちゃん騒ぎは無い」
5)『ホーンティング』
キャッチフレーズ:「生まれながらにして悪意に満ちた家がある」
何故嘘なのか:まず、家は生まれません。次に、この映画は問題の家のバックグラウンドをバラし過ぎです。そして、それは、家がかつての住人の悪意を吸収してしまっただけで、「生まれながらにして悪意に満ちている」わけでないことを説明しているわけです。
正しいキャッチフレーズ:「オーウェン・ウィルソンの首が吹っ飛ぶぜ! 」
6)『Xファイル ファイト・ザ・フューチャー』
サブタイトル:ファイト・ザ・フューチャー
何故嘘なのか:元々、Xファイルは未来の為に戦っているのではありません。というのも、モルダーとスカリーは、シンジケートが過去に下した間違った決断と戦っているのですから。
正しいキャッチフレーズ:「ハチかよ!」もしくは「ハチだけはやめてくれよ!」
7)『エイリアンVS. プレデター』
キャッチフレーズ:「----どちらが勝っても...人類に未来はない。」
何故嘘なのか:再び『エイリアン』シリーズからです。このキャッチフレーズによると、人類はどう転んでも終わりのように書かれていますが、実際は、プレデターが勝てば人類は生き残ることが可能です。
正しいキャッチフレーズ :「信じよ、プレデターを味方につけるのだ」
8)『タイタンの戦い』
キャッチフレーズ:「タイタンが破壊する」
何故嘘なのか:タイトルもキャッチフレーズも真実ではありません。私たちは、この映画にギリシャ神話の知識を求めていたわけではありません。それに、この映画には、肝心のタイタンが登場しないんです。タイタンが出てこないんですから、破壊も何もありません。
正しいキャッチフレーズ:「クラーケンを解放せよ」
9)『ゴジラ』
キャッチフレーズ:「サイズが問題だ」
何故嘘なのか:この映画のクライマックスはゴジラの赤ちゃん(ミニラではない)との戦いだから。サイズよりも量が問題です。
正しいキャッチフレーズ:「マシュー・ブロデリックがゴジラに妊娠検査をするなんて!」
10)『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
キャッチフレーズ:「世界の果てで、新たなる冒険が始まる」
何故嘘なのか:本作はシリーズ3作目で、「冒険」がここから始まるとは到底思えません。前作のエンディングは、続きを匂わせて終わっていました。なので、本作ではその伏線を拾い、完結してくれなければいけないのです。
正しいキャッチフレーズ:「世界の果てで、冒険も終わる。大抵は」
なお、『タイタンの戦い』に関して、io9のコメント欄で「クラーケンはギリシャ神話には出てこない」やら「メデューサはタイタンでは無い」やらと熱い論争が繰り広げられていました。残念ながら、訳者はこのての内容に明るくないので、io9のキャサリン・トレンダコスタ記者の解釈をそのまま紹介しています。
[via io9]
(中川真知子)
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