いくら切っても刃が鈍ることなく、さくさくの切れ味が最後まで!
切れ味のいい包丁は、その実力を維持するための「包丁研ぎ」というお手入れが大変です。ジョブがシェフや大将のお人なら仕事道具のメンテナンスは日常でしょうけど、自炊のために包丁を使っている方の多くは、メンテナンスフリーなステンレス包丁を選んでしまうのでは?
いえいえ、刃物だって進化しているんですよ。
ということで不定期連載「日本の技術すごい」のコーナーです。今日は穂岐山刃物株式会社の「SAKON+」をご紹介しましょう。
「SAKON+」の凄いところは、食材を切っても切っても刃先の切れ味が復活するところ。具体的には刃物用鋼材の片面に超硬質粒子の薄い膜をコーティングしています。
ステンレスにしてもセラミックにしても鋼にしても、通常の包丁は切ることによって微細なのこぎり状の刃が摩耗して丸くなり、切れ味が鈍くなります。しかし、「SAKON+」はベースとなる鋼材が摩耗しても、この膜が先に食材に触れるようになっています。そして膜のほうが削れたとしても、粒子によるのこぎり状の刃先が常に現れます。
このVee-Tech Pat.Pと呼ばれるコーティング技法は、ジェットエンジンのタービン翼の摩耗を抑えるMSCoating(三菱電機とIHIが共同開発)をベースにしたものとのこと。航空機の技術が調理器具でも使われるだなんて驚きです。
いやぁ、日本の技術って本当にすごいもんですね~。1万9800円とお高いですけどね!
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SAKON+[穂岐山刃物株式会社]
(Kotaku JAPAN編集部)
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