実現してしまうんじゃ...って考えると夜も眠れません。 そうだ、きっとゾンビ発生の原因はウイルスでも隕石のせいでもなく、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)なんだ! なんてアイデアを思いついたルーク・トンプソン監督は、LHCが設置されている欧州原子核研究機構(CERN)を舞台に、ゾンビ映画『Decay』を本当に撮影しちゃいました。 LHCは「極小ブラックホールを見つける」とか、「神の粒子」の別名でも知られる「ヒッグス粒子」の発見といった研究を行なっている施設。出演しているのもプロの俳優ではなく、物理学者たちという...なんだか人類の将来が不安になるこの映画、以下より予告編をどうぞ。
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この映画はCERN公認されたものではありません。 博士:「皆さんおはよう。このミーティングは、昨晩の緊急ビームダンプに関するものだ。」 博士:「所長、危険性評価が終わるまでLHCを停止させないといけません。」 所長:「いいや、ヒッグス粒子の発見が我々の最優先事項だ。」 もしも... 女学生:「ドクダー・ネビンスに、ヒッグス粒子のバイオ・エンタングルメント・シュミレーションを担当させられたわ。」 男学生1:「『神の粒子』だろ。」 女学生:「これが生体組織に与える影響を調査することになるの。」 男学生2:「ヒッグス粒子に被曝するのは危険だと思うか?」 世界最大の量子加速器が... 男学生3:「キミのせいじゃない、オーバーヒートしてるぞ。 」 女学生:「まだチームが中にいるのよ! 早く止めて! 死んじゃうかも...」 誰も想像しなかったものを... 創りだしてしまったら...?
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「神の粒子」については、一時は「それを発見したら世界が大変なことになるからLHCは未来から破壊工作を受けてるんだ...」なんて言われたり、鳩がパンくずを落としてLHCの冷却システムの温度が上昇したり、なんてことも起こってるこの実験施設。まだまだ理論だけしかない事柄を検証しようというLHCでの話なので、本当にゾンビが生み出されることもあるかもしれないな...なんて考えるとゾッとします。 LHCを舞台に、予算3000ドル(約24万円)の低予算で物理学の博士課程の学生たちが作り上げたゾンビ映画『Decay』。今後数週間のうちにクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに沿って無料でオンライン公開されるとのことです。お楽しみに!
[via Kotaku] (abcxyz)
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