鳥だ! 飛行機だ! いや、ボリウッド映画だ!
『マン・オブ・スティール』の公開はまだ先だし、クリストファー・リーヴのシリーズも全部見た、『スーパーマン リターンズ』も飽きるほど見た。そんなファンの皆さんも、この作品は見たこと無いんじゃないでしょうか?
それは、1987年に作られたインド版『スーパーマン』です。遠い星からインドにやってきた赤ん坊、クラーク・ケントならぬシェカールくんが成長し、真実と正義、ダンスのために悪とか不動産王とかと闘うお話。マイケル・ジャクソンの『今夜はビート・イット』を踊るシェカール少年も、大人になってからはなんだか色あせたスーパーマンのコスチュームに身を包み、透明なクリプトナイトでスーパーマンを苦しめる、歌って踊る悪党とかと闘う...なんだかだいぶコレジャナイ系のスーパーマンですが、笑いあり、踊りありのボリウッド版『スーパーマン』を以下でお楽しみあれ。
残念ながら字幕はありませんが、そんなのスーパーマンが人類にかける愛に比べたら小さな障害でしかありません。一応IMDbに記されているストーリーはこんなかんじです。
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このスーパーヒーロー物語のインド版では、危機にある惑星クリプトンから地球に送られた赤ん坊がインドの老夫婦に引き取られシェカールと名付けられます。成長し、自分の出生の秘密と力を知った彼は街へ行き、学生時代の恋人で新聞記者となったジータを探しに行きます。
時を同じくして、学生時代のシェカールの恋敵であるヴェルマは犯罪王となっていました。ヴェルマはインドを自然災害で襲い、荒廃した土地を安く買い上げ金儲けをしようと企んでいたのです。果たしてスーパーマン/シェカールはヴェルマの悪の計画を止めることが出来るのでしょうか? ジータの心を射止めることは、皆から正体を隠し通すことは出来るのでしょうか?
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それでは本編をご覧あれ。
Superman(YouTube)
ラストの、スーパーマンがハンドパワーで車を引っ張り戻すシーンで、車を野次馬的に見つめる犬が印象的な映画でしたね。
時間がない方は、55分あたりまで飛ばせばインド版スーパーマンのコスチュームがご覧になれます。ファンの方ならお気づきかも知れませんが、1978年の映画『スーパーマン』からそのまま流用されたスペシャルエフェクトもあったり、ビックリな映画ですねー。でも何があったんでしょうか、Wikipediaの画像を見る限り、このインド版スーパーマンを演じたプネート・イサールさんは今ではレックス・ルーサーみたいになっているようです。
独特の味わいがあるインド映画、インド版「巨人の星」にも密かに期待です。
[via Boing Boing via io9]
(abcxyz)
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