作画工程以降はgitでバージョン管理したいねという話。
ちょっと技術よりな話です。
OPAP-JPでは、PydioというWEBベースのファイルマネージャーを使って、チーム内外でファイルのやりとりをしています。バックエンドではgitを使って履歴を残しています。やったね!
ではなく、ファイル履歴を残すだけではgitの良さを全然活かせていない。特に撮影工程では2人でファイルをやりとりするので、ファイルの同期は必須なのです。しかし予告編の制作では、200MB級のファイルを投げ合っていました。いわば、雪だるまで雪合戦するようなものです。痛い所じゃすみません。
同時並行して作業しつつ変更点を同期できるようにするためにも、何らかのバージョン管理システムは必要になってきます。gitを本格的に使えばそういうことが実現できるはず。
問題は、どうやって、ということです。
考慮すべき要件はいくつかあります。
- gitを作画チーム全員に使いこなして貰うのは困難
- 上記の理由により、従来のファイルマネージャーのようなUIが必要(gitに対応したWEBベースのファイルマネージャーはPydioぐらいしかない)
- ファイルサイズが大きい(githubなどの外部のサービスは使えない、サーバーもローカルも圧迫)
ということで、作画チーム向けの配慮としてもPydioを使い続けるしかありません。
しかし、Pydioはあくまでも内部的にgitを使用しているため、外部に公開してpushを受け付けるようには考慮されていません。(そもそもbareリポジトリではないので、pushが出来ません)
Pydioの他にgitlab(githubのクローン的な)をサーバー上に立てて、そこを中央リポジトリとして、Pydioと連携させる(更新があったらhookを使ってお互いにpullするとか)ということが考えられます。
しかし、同じVPS上にgitlabを立てると同じデータがサーバー上に何個もある状態になってしまい、ストレージ的に優しくありません。今流行の重複排除を使えばまぁマシになるかも知れませんが。かといってサーバーを増やすとお金が……。
また、現在は各プロジェクト毎に同一リポジトリ内でフォルダを分けてファイルを管理しています。しかし、gitを使うといったんはすべてのデータをローカルに落とさなければならないため、既に制作が終わった回のデータもそのなかに含まれていると大変です。初期ダウンロードが時間がかかる上に、ファイルの肥大化はローカルストレージにも影響を与えます。というわけで、リポジトリは、制作回によって分けた方が良さそうです。
となると、今度は、WEBからリポジトリを作成できるようにしたうえで、gitlab側とPydioがうまく連携出来るように自動的に設定できるようにしなければならず、これも頭が痛い課題です。
(まあ、僕がsshでログインして毎回リポジトリを作ったらいいのですが、いつでも時間が取れるとは限らないので…w)
まぁ理想を言えばOPAP-JPのメンバー全員がgitを使えたら良いんですが、課題管理に使っているJIRAでさえ暗黙の不評が飛んできそうな勢いなのに、今後はgitを使えとは口が裂けても言えませんw
はてさて、どうすればいいのやら。