本記事はは11月5日と19日におこなわれる、オンラインリーチ麻雀の世界大会「International Online Riichi Mahjong Championship 2017(IORMC2017 韓国麻雀連盟主催)」に日本代表選手として出場した筆者と、同じく代表選手であるmomoyama選手が、対戦相手の研究やeスポーツの大会に関する下調べも兼ねて収集したデータを折角の機会なので発信していこうと始めたものです。
今回は11月19日の20時から行われる、個人戦の組み合わせと準々決勝のカード紹介をしていきます。
IORMC2017の概要 →天鳳公式Web 本ブロマガ
IORMC2017団体戦の選手紹介 →本ブロマガ
IORMC2017の観戦は →コチラ(要:天鳳アカウント)
今年の個人戦は、11月5日に行われた団体戦で、個人成績が16位以内に入った選手が出場します。
・準々決勝、準決勝は1試合制(上位2名が勝ち上がり)
・決勝は2試合制で優勝を決定
というルールになっており、日本からは個人成績7位を残し、IORMC初の日本の団体アジア1位に貢献したかぶ茶選手(Twitter ブログ)が出場します。
それでは準々決勝のカードを見ていきましょう。
かぶ茶選手が登場する3rdTable。このテーブルは、ウクライナのBoris Moroz(クマモンさん)選手(Twitter)にも注目です。ウクライナで日本語講師を務めており、日本のアニメやゲームにも造詣が深い彼は、普段は将棋も好んで指すようです。麻雀のスタイルは徹底した鳴き麻雀で、11月5日の団体戦では4試合計13回の和了のうち実に10回もが副露を絡めた和了でした。
とにかく手牌を和了できる形に持っていくスピードが速く10巡目以内の和了が多くみられます。
日本のかぶ茶選手とも団体戦で対戦しており、その時はBoris選手が1位、かぶ茶選手が2位という結果に終わっているため、かぶ茶選手の勝ち上がりに加え、この2人の順位が今回はどうなるかも注目です。
個人戦成績1位のSergey Ignatov(ssign)選手も登場する1stTable。全員がヨーロッパ選手となりました。このカードはVlad Plyasunov(=))選手に注目です。11月5日の団体戦ではこの4人の中で唯一、対局した全4試合すべてで連対(1位を2回、2位を2回記録)しておりこの連対記録が上位2名勝ち上がり制の個人戦でどこまで続くか見物です。また、このテーブルには同じロシアのAlexander Shirshov(Shirshov)選手も同卓し今IORMC2017初の同一国の選手同士の戦いになります。
2ndTableには団体戦から「ある記録」を継続中の選手が出場します。イギリスのShaun Drury(Buffalo7)選手。彼は団体戦で戦った4試合、計46局でなんと1度も放銃をしておらず、今大会の放銃率は驚異の0.0%です。果たしてこの記録がどこまで伸びるのか注目しましょう。また、このテーブルにはベトナム代表選手として初めてIORMCで1大会2勝を挙げた、NGUYEN Thi Kim Oanh(kiliside)選手が入っており彼の快進撃にも注目が集まります。
4thTableは1stTableと打って変わって、アジア・北米勢で構成されています。このテーブルの注目は中国のZhou Lulu(soraru)選手(Twitter)です。Zhou Lulu選手は今年の8月に400万アカウント以上が発行されている天鳳で4人打ちのRateランキング1位を記録した、オンラインリーチ麻雀の超強豪プレイヤーです。このテーブルに関しては、Zhou Lulu選手以外の3名のプレイヤーがいかにZhou選手を止められるか注目しましょう。
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【筆者紹介】
阪神_甲子園
高校時代にTVアニメ「咲-Saki-」の影響を受け麻雀を覚える。麻雀はほとんどオンラインでしか打ったことがなくハンゲームや天鳳を転々としている、最近5年ほどは4人打ちの東風戦や三麻を楽しんでいるが、大学進学以降はAI技術を用いた麻雀の戦略研究に没頭し、打っている時間の10~20倍くらいの時間を牌譜の閲覧や解析に費やす変人っぷりを発揮している。
ここ3年、天鳳のイベントでプロと同卓した際の成績が62戦19勝(トップ率.306 平均順位2.23)と謎の運の良さを発揮しており、その勢いのまま今年のIORMC2017の日本代表決定戦を勝ち上がった。団体戦では、リザーバー選手のmomoyama氏を巻き込み対戦相手の情報収集、解析を進めるなどして、開幕前から勝手に大会を楽しんでいる。
momoyama
学生時代は麻雀三昧。ここ数年は趣味の範囲で打つのみだったが、会社の同僚の麻雀熱に当てられまた少しずつ打ち始めた。守備寄りのデジタル。好きな役は平和。理想の麻雀は「東一局を平和のみで和了り、残り全局流局でトップ」。
昨年おこなわれたIORMC2016日本代表決定戦から天鳳の1日制のイベントに参加するようになり、今回IORMC2017の日本代表決定戦で3位に入り日本代表リザーバー(控え)選手に。11月4日に発表された代表選手入れ替えで晴れて日本代表選手となった。
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