コゲ犬の犬小屋

横浜ラーメンスタジアムに行って来ました【後編】

2015/12/29 01:58 投稿

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みなさんは、幽霊や怪談などに関わる恐怖体験をしたことがあるだろうか。

今年の夏頃、くりやん(clear氏)や調味料くんをゲストに招き、らん鹿と共に開催したトークイベント。僕とらん鹿は各々の体験談や妄想などを口々に語り合い、イベントを盛り上げようとしたのだが、そこで語られた怪談話が思いのほかガチで怖いものになりすぎてしまって反省したことも記憶に新しい。

そんなこんなで七瀬くんと詩人さんに話を振りつつすみp「すみれ」の看板を見つけて行列に並ぶ僕ら。流石に人気筆頭店らしく行列の長さがハンパない。

しかしお昼どきをかなり過ぎている時間帯だし、流石に三店舗目だから多少時間かかってもよかろうということで、上記の内容を掘り下げたりしつつ行列を消化。そして見えてくる「すみれ」の看板

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失礼、画像を間違えました。これは「すみれ」の入り口正面にあるドアで、あまりにも気になりすぎたために放っておけなかったやつです。正解はこちら↓

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なかなかに雰囲気の良さそうなお店。

店内の様子も明るく、漂ってくる味噌の香りがなんとも芳しくて悩ましい。早く入りたいと思っていた所、割りとすんなりと案内していただけました。回転率良い。流石に二人ずつで別の席でとのことだったので、僕はらん鹿のやつと相席。

席について、並んでいる途中にイテッ購入した食券を店員さんに渡す僕ら。そして品が到着するまでの待ち時間ですぐにイテッ案内されて入ってくる七瀬くんと詩人さん。彼らはイテッ家族連れのお客さんを挟んでもう一つ向こうの席。一応話し声は届く距離だけdイテッマナーとして家族連れのお客さん越しに話しをするのはやめるからおにーさんの足を蹴るのはやめようねボク。いい子だからイテッ。

そんなこんなで待つこと数分。今度は割りかし短い待ち時間で注文の品が到着。気になるラーメンはこちら!

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ハーフサイズです。


・・・。


・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・なんだよ。日和ってねーって。


流石に三軒目なんだからもう許してやれよ!!!!!!!

などと正面に座るらん鹿の無言の圧力に胸の内でコッソリ言い訳しつついただきます。

ズゾゾゾゾゾ・・・・ズルズルッ、ズゾゾッ


!?!?!?!?!?!?

・・・え・・・美味え!!!!!!!!!!!

詩人さんから前知識として香ばしいほど味が濃い目の味噌味と聞いており、前述した通り既に三軒目だったのでもしかしたら重いかもなーなどと思ってハーフサイズにしたというのにこの箸の進みようはどうだ・・・

具はあまり入っておらずほぼ麺とスープだけだったが全く問題なく食が進んだ。太い麺と濃厚な味噌スープの相性が素晴らしく、一口食べれば麺の歯ごたえが香ばしい味噌を後押しして、もうかなり食べているというのに噛めば噛むほど食欲が湧いてくる。

しかし、「すみれ」のラーメンはめっちゃ熱いので気をつけてと詩人さんに忠告してもらって助かった。この勢いで慌てて食ってたら絶対口の中を火傷していたと思う。しかし、それにしても美味い。もしかしたら今まで食ってきた味噌ラーメンの中でもトップクラスである。流石は長い間このラーメンスタジアムでレギュラーを勝ち取っている店。ちょっとハーフサイズにしたのを悔やんでしまう程だった。

外にまだ結構人が並んでいたので食後の余韻も程々に、外に出てメンバーを待つ僕とらん鹿(二人共ハーフサイズだったので食うの早かった)は、店のすぐ脇にあったお地蔵さんを発見

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なんとなくお供え物に手を出してしまいそうになった僕に対して

らん鹿「タダだけどダメだよ」

アッハイ。

そしてお店を出てくる残りのメンバー。流石にここまで食えばもう満腹だろうと詩人さんと七瀬くんの様子を伺うと

七瀬「いやー美味かったっすねー!次はどこにしましょ!」

詩人「そうだねー。無垢とか行ってみたいし、こむらさきもオススメかなー。あとはー」

犬鹿(アッ・・・この二人、まだイケルやつや・・・・)

ここのラーメン屋さんは全部美味いとはいえ次でもう四軒目。流石に次で我ら犬鹿は限界でゴザル。いや~乱世乱世でござるよ~などと言いながら全力でヘタレる犬鹿を見て流石に哀れに思ったのか、みんなの意見は次で最後にしましょうという方向で一致。まだまだ全然食い足りなそうな詩人さん&七瀬くん組、恐るべし・・・

ともあれ早速軍法会議。最後の店はどこにするかという話は、先ほど詩人さんの話にも上がったオススメのお店「こむらさき」に決定。みんなは一路、「こむらさき」に向けて最後の進軍を開始した。

目標の店を発見し、早速行列に加わる僕ら。おっ流石にこの時間帯は人気店といえど人が少ない。少しの待ち時間で入れそうである。

この待ち時間の間になにやら中央の広場の様子がおかしいことに気がつく僕ら。



なんとここでいきなり謎の大道芸人によるジャグリングが!!!!!!


何故だ!?!?!?!?!?


一体このジャグリングとラーメンに何の関係が!?!?!?!?!?!??!


困惑する僕らを尻目にどんどん進む行列。置いていかれまいとユレユレ付いて行く僕らがたどり着いた先にあるのは「こむらさき」の券売機。それを目にした僕らは、本日何度目かの衝撃を受けた。

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1番上の列。左端のメニューをご覧頂きたい。


おわかりいただけただろうか・・・。では、もう一度ご覧いただこう。

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王様!?!?!??!


王様ってアレなの!?!?!?キングなの!!!?!?!??!?!


それって何部様なの!!?!?!?!?それとも跡◯様じゃなくて赤い人の方!?!??!??!?!ズガタカオヤコロなの!?!?!?!??!?!?!?


パニックである。流石に僕らも限界だ。ここにきて王様ときた。

横浜で、ラーメンスタジアムに入り、昭和の町並みで、故郷を思い出しつつ、おんな味に思いを馳せ、濃厚で火傷しそうな味噌味に包まれ、目の前にはジャグリングが荒れ狂い、トドメに王様・・・

最早カオス。いったい今自分がどこにいて何をしているのかまるでわからない。行列は順調に進んでいるようだが果たして自分はちゃんと前に進んでいるのか?いやその前にしっかりと両の足で立てているのか?そもそも立っている必要はあるのか?まるでわからない。自問自答はやがて自分自身のレーゾンデートルすなわち
存在理由へと移り変わりそんなことを考え始めた自分をまるで客観視するかのようにあ、食券それで大丈夫っす。アザッス。

招かれ、操られるようにフラフラと入店する僕ら。店内は広くて明るい。ほのかに漂うラー油にも似た香りが一杯のはずの僕の胃を刺激する。

もう考えるのはやめよう。本日最後の店なのだ。楽しまなくてどうする。でなければこの店にも、進めてくれた詩人さんにも、そしてこの店、この客、引いては今日を生きるすべての人達に失礼だ。無心だ。無心になるんだ。



やがて運ばれてくる最後のラーメン



脳裏を過る、王様の文字



静かに僕の目の前に置かれた本日最後のラーメンは


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ミニでした。


・・・・・・・。なんだよこっちみんな。いい加減俺も腹いっぱいなんだよ。


ミニラーメン。しかし、この店のラーメンは王様だという。なればこのミニラーメンは王様の子。王子・・・さしずめプリンスラーメンと言ったところか。

そんな誰が発したかも定かではない言葉など無かったかのように、僕らは本日最後のラーメンへと箸を向けた。


・・・・・・。


・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・美味い。


なんだろう・・・今までの店に比べればインパクトは薄いかもしれない。それに王様ラーメンという字面の攻撃力もあったのだろう。ともすれば肩透かしにもなりそうな、そんなラーメンは、なぜか妙にホッとするような安心感を僕に与えてくれた。

(そうそう、こういうのだよなぁ。ラーメンって)


何故かそんな事を思いながら。最初の店とはまた違ったとんこつ味のラーメンを、今度は時間をかけてゆっくりと味わう。
最後の一口を飲み下し、口から自然に出てくる「ご馳走様でした」の一言には、もしかしたらここ数年自分でも感じたことがないような満足感が篭っていたかもしれない。そして店を出て帰ろうとする僕らを尻目に

「あ、支那そば空いてる!ちょっと寄ってく?」

と聞いてきた詩人さんの、遊園地帰りだけどまだまだ遊びたりなそうな10歳児みたいな表情を僕らは決して忘れないだろう。

そんな詩人さん。なんと今度OPENする(もうした?)上野のニコバーにて自身がプロデュースするオリジナルラーメンを提供されるとのこと。僕もめっちゃ興味あるので今度こっそり行かせていただこうと思っております。

ともあれ骨の髄まで堪能できたラーメンスタジアム。流石に全ての店舗を回ることはできなかったものの、その満足感たるや筆舌に尽くしがたいものがありました。誘ってくれた七瀬くん。案内してくれた詩人さんに心よりの感謝を。この日ほどラーメンを食べ、ラーメンを楽しみ、ラーメンのことだけ考えた日は他に無いでしょう。おおラーメンよ。偉大なれ。
最後に、僕の大好きなアイドルが残した、ラーメンにまつわる名言で、この日のラーメンレポを終わろうと思います。




ラーメン、それは最早ただの食に非ず。

日々探究、精進して行く道であり、人そのもの。

ラーメンは文化

ラーメンは進化

ラーメンは可能性

今日もまた新しい出会いを探して…


(765プロ所属、四条貴音様より)






其れでは皆様、良いお年を!またの!

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