のっくだうん99のアレ

アンチエヴァンゲリオンとしてのキャプテン・アース

2014/04/12 03:04 投稿

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キャプテン・アースの一話やっと見れました。(画像は例によって拾い物)





 コンテに村木さんと五十嵐監督が併記されていたということは、恐らく合体パート及びアクションパートを村木さんが、ドラマパートを五十嵐監督がそれぞれ担当していたのでしょうね。『スタードライバー-輝きのタクト-』の際も似たような形だったと思いますが、見た感じの印象では村木さんが演出により踏み込んだ形で参加されているのではないでしょうか?ちょっとこの辺り判断つきかねますが、一話を見る限りは良い形で映像に反映されていると思います。シーン毎のメリハリと言いますか陰影がハッキリ出ているのも、そう考えると納得が行く感じですね。

 またビジュアルに関しても、非常に僕好みと言いますか、より広い世代に違和感無く受け止められるモノに仕上がっていますね。この辺りの意図としては、恐らく前述のスタドラとほぼ同軸な世界観なのでしょうけれども、あちらの作品が学園モノという非常に主観的で平面的な人間関係を基板としていたのに対して、此方の作品はより客観的で多層的な、リアルに近い人間関係を基板とした作品であることに起因するのだと思います。アースエンジンインパクターの合体シークエンスにおいて謎空間ではなく円筒状の構造物が背景として描かれているのも、単純なスーパーロボットではなくリアルな世界観を意識させるためでしょう。たぶん、きっと。



 加えて特筆すべきは脚本と主人公の立ち位置だと思いますね。十人中九人のアニメオタクが気付くと思いますが、主人公と親父の関係やアースエンジンインパクターに搭乗する際に交わされる会話は明確にエヴァンゲリオンに対するアンチテーゼなんですよ。この辺りは脚本を担当している榎戸さんの意識の変化なのでしょうね。実はヱヴァンゲリヲンに関しても主人公の在り方という部分は現代風にアレンジされていると思うのですが、キャプテンアースの主人公たる真夏ダイチ君はもうまんまモロに今風と言いますか、今の若い人が憧れるような主人公に仕上がっていると思います。

 この辺り具体的に突っ込みますと、今現在世の中で必要とされている人材って実は専門職ではなく意思決定のできる人間なんですよね。製造業はもとより情報産業でも製造工程のオフショアが進んでいて、その辺の中小企業でも作業の一部若しくは全部を海外の下請けに流している状況なわけです。「海外も含めた製造工程を管理できる人間が欲しい!」「オフショア先の企業や国内企業に対して積極的に交渉できる人間が欲しい!」それほど大きくない企業でもそんなニーズはごまんとあります。んで、そういう現状を踏まえた上で"キャプテン(船長)"という立場の持つ意味を考えますと、これはどうも脚本家や監督さんからの少年へ向けたエールなんじゃないかなと。そう思うわけです。

 いやまぁ確かに『トップをねらえ!2』ですとかスタドラの主人公も前向きには違いないのですが、どちらかというと専門職タイプかつラスボスが主人公やってると言いますか、彼彼女を通して周囲の人間で物語を展開させていくのですよね。その点ダイチ君のキャラクター設定及び言動はまだ成長の余地がある少年といった感じで、非常に良い塩梅なのではないかと考えております。

 そんなこんなで次回放送(本日なのでしょうか?)も非常に楽しみですね。それにしてもこのところ『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』ですとか『ガンダムビルドファイターズ』ですとか、ロボットアニメ界隈が活況を呈しているようで良いですね。

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