のっくだうん99のアレ

ビットコイン騒動について簡単にまとめてみる

2014/02/28 12:44 投稿

コメント:63

  • タグ:
  • bitcoin
  • ビットコイン
  • 雑記

先に書いておきますが僕自身は専門家でもなんでもありません。ただ興味本位で集めたビットコインとMt.Goxに関する報道をごく個人的に纏めてみる、そういうエントリーです。

ここ数日で世間を騒がせるビットコインを巡るお話。しかしビットコインとは何なのか、そして何が悪かったのかという部分って一緒くたに語られてる気がするのですよね。

で、このエントリの目的ってのは「ビットコインは信頼に足らない通貨なのか?」という部分を明確にしていこうとうお話です。まぁ結論から言えば運用する側の不手際、って落とし所になるのでしょうけど。


ビットコインとはそもそも何か?


これ僕もよく分からなかったんですけど、グーグル先生でエントリが引っかかったのでリンクを置いておきます。多分日本語で当たれる解説の中では一番親切です。


Bitcoinの仕組みEvolution of the Means of Payment


掻い摘んで言うと、暗号の解読(鍵の生成)→取引の承認→報酬(通貨発行)&手数料の発生というフローが存在し、多分耳にタコができるほど聞いていると思いますがこの過程を経てビットコインという通貨が発行されます。そして新しく誕生したコインは鍵の生成に成功した人の財布に入る、というわけですね。

また、ビットコインによるは取引は全てweb上に公開されており、暗号を解読した第三者による取引の承認という手順を経て正式に決済されます。つまりビットコインはその発行以来、常に誰かによって監視されているわけです。

ここで、他人のビットコインを自分の財布に入れようと画策する人間が現れたとしましょう。この既に承認された取引記録を改竄しようとすると、偽の取引記録を書き込むための新たな鍵が必要となります。しかしながら、鍵そのものが過去の取引記録の鍵と紐付けして生成されているため、改竄者は書き換えたい部分の他の幾つもの過去取引の鍵も生成しなければならない。しかしながら取引記録はマイニング参加者によりどんどん付け足されていくわけです。そして改竄者はマイニング参加者が新たな記録を付け加える以上の速度で暗号を解き続けることが不可能なので、記録の改竄を諦める。こういうことになっております。

取引の公開・承認と記録改竄の困難、これがビットコインの信任維持の根幹です。

円天のような擬似通貨と異なるのは正にこの点で、ビットコインはそれ単体でも価値(信用)を持つように出来ているのです。つまり、政府の後ろ盾がなくても通貨として成立してしまうのです。この点で金や銀等の財と性質が似通っているので、承認と発行の作業をマイニングとか採掘と呼ぶのですね。

この辺り通貨としての性質と限界は公益財団法人国際通貨研究所のレポートが分かりやすかったので参考に置いておきます

ビットコインの仕組みと課題(公益財団法人国際通貨研究所)


では何が悪かったのか?


ここまで見てきた通り、ビットコインはほとんど通貨なんですね。ビットコインの発行、流通過程は善意のマイナーにより逐一監視され、其処に悪意を持った第三者の付け入る隙は無いわけです。じゃあヘマやらかしたのは誰?っていうとビットコイン取引所のMt.Goxなわけですよ。


Cryptocalypse now: Bitcoin's issue with 'transaction malleability'(CNN)


記事の日付は2/21になってます。この段階でMt.Goxのビットコイン引き出しが凍結されており、Mt.Gox側が「ビットコインのバグのせいでこうなったんだ(俺達のせいじゃない)」と声明を出したのですが、これに対してビットコインチーフデベロッパーのGavin Andersen氏が「システムバグではなく技術的な問題だ」と反対声明を出しましたと。

んでこの辺りBitstamp(世界最大手のビットコイン取引所)のGarzik氏も「あれは確かにビットコイン側のバグではない」として決済システムと取引ID周りについて何やら解説してるのですが、これを僕のガバガバ英語力とMt.Goxはどのようにしてコインを盗まれたのか?(サイバー攻撃の解説)(Blogos)を参考にしつつ要約すると


①複数のユーザーが共謀して取引しようとし、複数の取引IDが発生すると、(※ダブった方の)取引IDは無効化される

②取引IDが無効化された取引は出入金が発生しない(無効化されなかった取引は正常に終了)

③悪い奴はこの無効化された取引IDを持ち出して「なんかエラーがでてビットコインの払い出しができないんですけど」とサポートに連絡する

④サポート側で取引記録を参照すると失敗したことになっているので、本当にエラーかと思い込み悪い奴に対してビットコインを払い込む

⑤悪いやつは対価を払わずビットコインを手に入れる→③に戻る


自信が無いのでもし誤訳等あれば教えていただきたいのですが、ともかくこういった具合でMt.Gox側のセキュリティの不備を突いてきたのですね。このサイバー攻撃は前述のBitstamp等へ対しても行われましたが、此方は正常に復旧しています。


世界最大のビットコイン取引所、顧客の引き出し再開(WSJ日本版)


で、上記記事の最後に

当初、ビットコイン業界では、Mt. Goxがこれまでに判明しているバグの悪用からビットコイン口座を守るための正しい内部手続きを行っていなかっただけとみられていたが、翌日には、ハッカーがそれまで発見されなかったバグを悪用、問題が拡大した。

とか書いてあってなんのこっちゃとも思いましたけれど、まぁそこまで調べる気力は無いのでスルーさせていただきます。

まぁCNNの記事にもある通り、一連の出来事に関してビットコインネットワークの完璧さが脅かされたわけでなく、あくまで取引システムの不備を突かれたという出来事に過ぎないという認識で良いのだと思います。

この辺り市場もよく分かってるようで、急落したビットコインの値は反発していたりします。

ビットコインの価格再上昇、世界各国で根強い支持(日経)


投機的な側面ばかり強調されますけど、ビットコインってそんな胡散臭い財だと思わないんですよね、僕自身は。

この事のつづき書いてみました。

コメント

ひらじ
No.63 (2014/03/01 23:22)
RSSで目に留まったので読んでみたらちゃんと正しく解説してて感心した。
理解もせずに仮想通貨+トラブル=円天って連想で騒ぐ人間の多いこと多いこと。

ちなみにmonacoin(日本発の暗号通貨)の受取アドレス晒しとけばこういういい記事書いた時に投げ銭もらえるかも知れない(ステマ)
チイザ
No.64 (2014/03/02 01:24)
Bitcoinに関する多くの意見、というより感想を見てると
いかに皆がモノを調べもせず上辺だけで語ってるのかっていうのがよくわかる。(もしかしたらただの荒らしやアンチかもしれない)
出来るだけ正しくて純粋な認識が広まるといいね。
guest1234
No.65 (2014/03/04 02:30)
不正アクセス(Transaction mutabilityではない)ではなくて、BTC-e、もしくはBitstampとMTGOXの間にある価格差を利用したアービトラージ取引を仕掛けた人がいるんじゃないのかなぁと勝手に思ってるのですが、いかがでしょう。

MTGOXは民事再生手続きへ、Bitcoinと現金の流出先は追跡できるか
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140302/540402/

What Did Not Happen At Mt. Gox
http://hackingdistributed.com/2014/03/01/what-did-not-happen-at-mtgox/
https://news.ycombinator.com/item?id=7329540
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事