世界に名を残す北野武監督作品。
その、だいたい全作品のロケ地を訪れてやろう!という無謀な企画。

3/7 ソナチネ追加
3/8 座頭市、アキレスと亀追加
3/9 HANA-BI 追加
3/9 菊次郎の夏を大量かつラフに追加
3/10 キッズリターン 追加
3/11 HANA-BI 追加
3/14 アイキャッチ画像更新
3/21 みんな〜やってるか! 追加
4/13 アウトレイジ ビヨンド 追加
4/22 その男、凶暴につき追加
7/26 龍三と7人の子分たち 追加
7/27 Dolls 追加
8/2 龍三と7人の子分たち 追加
9/27 アウトレイジ 最終章 追加
11/9 龍三と7人の子分たち 追加
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KIYASUWALKER
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- その男、凶暴につき(1989年)
『その男、凶暴につき(1989年)』で、最も重要なロケ地。北野武監督はこの港南大橋(品川)を歩く場面を膨らませて、衝撃の第1作を作った。橋を繰り返し登場させて、映画を格調高くするのは『菊次郎の夏』でも同じですね。天才だ!職人だ!#北野武 #ビートたけし pic.twitter.com/g04sXbxCQs
— kiyasu (@kiyasu) April 22, 2020
- 3-4X10月(さんたいよんえっくすじゅうがつ)
- あの夏、いちばん静かな海。(1991年)
- ソナチネ(1993年)
最寄駅は用賀駅。劇中に出てきた「片岡モーターズ」という名前の店がそのまま存在した。
映画ではわからない角度で。映画の印象と違って?、カメラの裏側にもしっかり建物がある。
- みんな〜やってるか!(1995年)

- キッズ・リターン(1996年)
このブロマガだと、この他に、『オール怪獣大進撃』や『ゴジラ対ヘドラ』のロケ地探訪でも訪れている、 小島新田駅。この駅を降りてすぐ上の階段をあがると
もう、ロケ地である。
- HANA-BI(1998年)
上の海岸は、こちらのパンフレットの表紙にも使われている場所。#北野武 監督の超傑作『HANA-BI』。#ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞を獲得した本作の、ラスト場面の砂浜!映画では少ししか見えなかったブロックが大量にある。冬場は露出するそうな。地元の人へのリサーチの結果『暴れん坊将軍』も通った海岸らしい。茨城県の赤浜海岸です! #映画の歩き方 pic.twitter.com/AwrdLFQQoJ
— kiyasu (@kiyasu) February 13, 2020
▼Amazonリンクより
ちなみにこのパンフレットは撮影の順番なども書いてあって、ロケ地も辿りやすい。研究が捗る内容となっているのでオススメである。
新潟の宿。
この「畳」が映画と同じに見えるのだが、撮影記録だと違う場所で撮っているように読み取れる。考察が必要。(後日更新)

- 菊次郎の夏(1999年)


北野武映画の『菊次郎の夏』。北野武(ビートたけし)が下積みをした、浅草の地が起点。北野フリークの筆者の視点で、浅草の町を歩く。
こちらの記事で詳しく書いています。
前編はこちら
中編はこちら
後編はこちら
■1:30あたり
オープンングの橋
橋の名前は桜橋。
この場面は、エンディングの別角度。

このオープニング場面ではマサオ君の"背"の方に階段がようなものが見える。
「マサオ君の正面にある階段は判るけど…浅草のこの場所に、階段なんてあったっけ?」と思ったのですが、運動施設の応援席であった模様。なるほど。
歩道橋を渡る場面!
「あさくさ千束通り」の入り口。

商店街を出る場面
『あさくさ ひさご商店街』の入り口である。
ここは判りやすいからか、
浅草観光マップでも『菊次郎の夏』スポットとして良く紹介されている。
▼映画の角度に直すとこうなる(1)
「夏休みどうするの?」と話すあたり
▼映画の角度に直すとこうなる(2)
酔っぱらいが寝ているところを横切るあたり
浅草のアーケードにはホームレスさんも達もいるあたりなのですが、
服が綺麗なので、個人的には、酔っぱらいに見える。
この酔っぱらい。
劇中では、写真中央寄りの柱で顔が隠れているが、
実はこの人物は北野監督自身がである!
という書き込みをネットで見かけたことがある。
だが、筆者は、その一次ソースを読んだことが無い。
事実だったら面白いのだが…。
そもそも『菊次郎の夏』をきっちり語った文献って少ないのですよね。
不良がたむろしている場面
歩いてきた小学生二人の目線に飛び込んできた場所。
工事中。元々は、何軒かの映画館もあったエリア。
ピンク映画が上映されていたのも、このへん。
帰宅ルートを変更する場面!
劇中では、写真奥へと走って行きます。
目線の先には、『花やしき』がある位置関係。
劇中ではもっと後の方の場面で、
「マサオ君と"花やしき"の前で会ったのだけれど」
という会話もある。
北野武監督の自伝を映像化した『浅草キッド』では、
デート場面でも使用されていた。
長沢商店
走る二人の映像にちょびっとオーバーラップされる、鞄屋さん。
映画撮影時よりも、整備されて綺麗になっている。
オーバーラップ後に登場する、
小学生二人が走っている場所
門構えは作り直された模様。
浅草寺本堂前を駆け抜ける場面
先述の道を通ってきた場合、
北上しないと、辿り着けない。
二天門で二人が別れる場面
映画の位置関係と同じ場所にあります。
が、建替えられました。
桜橋で菊次郎が登場
映画の角度ではこんな感じだ。
ここに、ビートたけし演じる菊次郎がいた。
「タバコなんかすっちゃ駄目でしょ」と注意されるベンチ
ちょっと南下しているが、今もベンチは設置されている。
菊次郎と初遭遇。
「マサオ君。今日早いね」「うん、今日から夏休みなの」の背景
もう少し引いて撮影すれば良かったかな?
映画では蝉の鳴き声が良い。
帰宅の場面!
雰囲気は残っている。ただし、
劇中のような入り口は、もうない。
写真中央あたりに木の出入り口があった。
今は小綺麗な門構えになっている。
マサオ君宅の場所は、牛島神社のあたりである。
この神社は由緒あるところ。
江戸時代や幕末の絵を鑑賞しているとたまに登場する。
ちらりと映る、おばあちゃんの職場!
木村屋の人形焼き。
仲見世通りにある。
雷門から歩いてきた人は、「奥の奥にある店」と思って探せば良い。
木村屋は2軒あるのだが、本店の方がロケ地。
誰も遊んでくれなくて帰宅する場面
この建物は健在ですな!
母親の写真と住所を手に入れて走る場面!
クレーン撮影が魅力的。
…が、おーい、そっちは、君が通る橋とは反対側だ!
カメラの反対側へ歩くと、言問橋、さらに奥がマサオ君が走る桜橋になる。
再び橋を渡る!
もうちょっと引いた位置で撮影されています。
尚、目線の先はスポーツセンター。
マサオ君がサッカーができなかった場面は、
このへん一帯で撮影されたのではと思っています。
※整備がされていて、綺麗には特定できず。
バーン!
雷門と勘違いしている人もいるかもしれませんが、
宝蔵門の仁王様「阿形(あぎょう)」です。
マサオ君のおばあちゃんのお店の近くにあります。
まず菊次郎は浅草演芸場へ向かう…!
今も落語をやっているところです。
北野武監督の文脈的に重要なのは、
お隣の東洋館。
氏の下積みの場所。
確か今は演芸場と同じ管轄で運営されているはず。
ここのエレベーターボーイのような
こともされていたようだ。
当然の如く、
フランス座出身者として「北野武」の写真がある。
左の深見さんが北野監督の師匠。
そして、先述の井上ひさしさんや、『男はつらいよ』の渥美清さんが有名。
萩本欽一の立ち位置はちょっと不明。
今度は"いかがわしい"お店の前に立つ!
おそらく、ロック座でしょう。
菊次郎とマサオ君が店を眺める場面の背景に、
今は亡き浅草東宝があるので、そう考えます。
一瞬映る場所!
本堂の前です
写真の奥に見えるのが宝蔵門であり、その先が、
この後映るおばあちゃんがいるあたり。
車で浅草に戻る場面
有名な三善堂で場所は直ぐ特定できる。
▼映画と同じく道の真ん中を意識して撮影。写真右が三善堂
揚げ足をとるならば、車が向かう方向が面白い。
あれっ
浅草とは反対の方向に向かっている…!?
車の道筋は上野である。
逆走するか、右折しないと、
浅草、さらには、桜橋から離れてしまう。
きっと撮影時は、浅草らしい、三善堂が綺麗に映る角度を重視したのだろう。
実際、浅草に戻ってきたことの方が判りやすい、良い場面だ。
おなじみの橋に戻ってきました!
車を運転してくれた、お兄さんとお別れの場面!
大体、映画と同じ角度を再現。柵とスカイツリー映画当時無かった。
尚、お兄さんが走り去ってった方向は、
今は車は通れなくなっている。
「オレ達もここでお別れだな」と菊次郎!
そして、背景には、アサヒビール本社が映る。
あの独特のオブジェは見えないが、浅草らしいカット。
「坊主…おばあちゃんを大事にしな。な?」
「おじちゃーん!」
▼この背景!
- BROTHER(2001年)
- Dolls(2002年)
急に気づいた。この並木は #京アニ『らき☆すた』の聖地であるだけでなく、#北野武 監督の『Dolls』の冒頭でもあるのか!2作品のギャップで不思議な気分…。
— kiyasu (@kiyasu) July 26, 2020
前者は、OPで此方が片足跳びする田んぼの奥にある背景の木々でもある。本編では同作品ともこの道を歩く。#聖地巡礼 #幸手市 pic.twitter.com/kTCPfLkKQR
- 座頭市(2003年)
御殿場 二岡神社
タップダンスが撮影されたところ。

参考までに、この神社は『七人の侍』が撮影されたロケ地であることが、
近年の黒澤フリークの研究で判明している。先駆者様達に感謝。
![七人の侍 [Blu-ray] 七人の侍 [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/517weyvjokL.jpg)

なんと、左の道の先。
こんなところを活用していたのか…。


- TAKESHIS'(2005年)
- 監督・ばんざい!(2007年)
- アキレスと亀(2008年)
旧上岡小学校
茨城県。主人公・真知寿(マチス)の転校後の学校・・・なのですが、『ガルパン』や『神様ドオルズ』『ひよっこ』用に撮影した写真なので、少々角度が異なる。お許しを。

隅田川テラス
アキレスと亀ラストシーンの隅田川テラス(東京都中央区) 。ラストシーンで真知寿(ビートたけし)と妻の幸子(樋口可南子)が2人並んで歩いた道・・・なのですが、『ゴジラ(1954)』用に撮影した写真なので距離が足りない。お許しあれ。

- アウトレイジ(2010年)
- アウトレイジ ビヨンド(2012年)

- 龍三と七人の子分たち(2015年)

同じく茨城県つくばの、つくば中央公園。つくばエキスポセンターの脇のあたりの広場。

名古屋

- アウトレイジ 最終章(2017年)
北野武作品では、沖縄、茨城、神奈川、静岡と色んな海が採用されている。ここは『アウトレイジ最終章』では「韓国」としていた海。千葉県。橋への波の当たりが強い。 pic.twitter.com/2ikIyYNCAt
— kiyasu (@kiyasu) September 27, 2020
TAKESHI KITANO movie 's shooting locaiotn
KIYASUWALKER
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[このブロマガは?]
チュニジア、ヨルダン、イスラエル、トルコ、マレーシア、中国…
映画のロケ地を中心に廻ってきた旅行について紹介する。
大体、毎週土曜〜月曜のどこかで更新したいと思っていますが・・・。

これからロケ地へ行く人の何かしら有益な情報になっていただければ嬉しい。
行かない人も、映画をテーマにした旅の雰囲気を楽しんでいただければと思う。
★ロケ地旅行記シリーズ一覧★
■特選
◇ オススメ5選!リンク集
1. スターウォーズ(完全版)
2. シェルブールの雨傘(中編)
3. ローマの休日(完全版)
4. 尾道三部作・新三部作(さびしんぼう・ふたり編)
5. 去年マリエンバードで
▼スターウォーズ ルークの家

◇ 最高アクセス5選!リンク集
壱. きっと、うまくいく 編(中編)
弐. ローマの休日(完全版)
参. スターウォーズ(完全版)
肆. バケモノの子(仮編)
伍.『スター・ウォーズ フォースの覚醒』初回上映をアメリカまで観に行ってきた!
▼きっとうまくいく編 ラダック地方で口論する橋

■地域別 リンク集
▼ヨーロッパ
サウンド・オブ・ミュージック 前編 中編 後編(オーストリア:ザルツブルグ)
ビフォア・サンライズ 恋人までの距離編 前編 中編 後編(オーストリア:ウィーン)
去年マリエンバードで編 本編(ドイツ: ミュンヘン)
ラン・ローラ・ラン編 前編 中編 後編(ドイツ:ベルリン等)
ミッション:インポッシブル編 完全版(チェコ: プラハ)
アメリ編 前編 後編(フランス:パリ等)
シェルブールの雨傘編 完全版(フランス:シェルブール等)
ローマの休日編 完全版(イタリア:ローマ)
▼中東
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル編 本編(UAEドバイ:ブルジュ・ハリファ)
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦編 完全版(ヨルダン: ペトラ等)
007/ロシアより愛をこめて編 本編(トルコ: イスタンブール)
▼アジア
スラムドッグ$ミリオネア編 前編 後編(インド:アーグラ)
支那の夜編 本編 (中国: 上海)
きっと、うまくいく 編 前編 中編 後編(インド: ラダック地方)
インファナルアフェア編 with 恋する惑星 本編(中国:香港等)
▼北米
猿の惑星 1968年版編 本編(アメリカ:ロサンゼルス ハリウッド)
プリティ・ウーマン編 本編(アメリカ:ロサンゼルス ハリウッド)
バック・トゥ・ザ・フューチャーpart2 ビフのカジノ編 本編(アメリカ:ラスベガス)
グッド・ウィル・ハンティング編 本編(アメリカ: ボストン)
フォレスト・ガンプ/一期一会編 本編(アメリカ: ワシントンD.C)
キングコング編 本編(アメリカ: ニューヨーク)
ロッキー編 前編 後編(アメリカ:フィラデルフィア)
▼アフリカ
スターウォーズ編 完全版 補足編(チュニジア:トズールなど)
▼日本
幕末太陽傳/幕末太陽伝 本編(日本:品川)
東京物語 本編 (日本:堀切など)
コクリコ坂から with愛染かつら編 前編 後編(日本: 横浜)
野良犬編 本編(日本 : 上野+?)
椿三十郎編 本編(日本: 御殿場 厳島神社)
七人の侍 編 前編 後編(日本: 伊豆など)
海街diary with スラムダンク編 前編 後編(日本: 鎌倉)
バケモノの子編 仮編(日本: 渋谷)
男はつらいよ編 前編 後編(日本:柴又)
菊次郎の夏編 前編 中編 後編(日本: 浅草)
尾道三部作&新三部作編 前編(日本: 尾道)
■その他
▼番外編
映画マニア向けのNetflix?『MUBI』を使ってみた!本編
侍映画マニアのインド人に教えて貰った!おすすめインド映画4本 本編 NEW
僕とアフガニスタン難民の旅 本編
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▼スターウォーズ
全128ルートに進化!『スターツアーズ』まとめ 本編
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』初回上映をハリウッドまで観に行ってきた!本編
◆ルールと宣伝
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ディズニー全作品?ロケ地探訪




