Pハリーのロック史

ロック史 第一章 アメリカという国について②

2020/06/07 19:23 投稿

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1900年前後。石油や電力を中心にした第二次産業革命において、豊富な石油資源を有するアメリカは英国を抜いて世界一になる。エクセル・カーネギー・モルガン・ロックフェラーなどの財閥が誕生した。
1914年 第一次世界大戦勃発。四年間続く。
当初は中立だったアメリカも途中から参戦し終戦後疲弊した欧州に比べ輸出を拡大し国際社会で地位を高める。日本も戦勝側で参戦し中国への権益拡大と景気向上を手にする。日清・日露戦争での勝利に続く第一次世界大戦での日本の国力向上と中国への進出・アジア経済圏構築可能性に対してアメリカは危機感を抱く。この頃から日米関係は悪化してゆく。日本は日本で、アメリカのアジア人に対する人種偏見政策に対してこころよく思わなかった。
日本と同じく戦争による景気向上をテコに戦争から帰還した若者を中心に刹那的文化が台頭し様々な文明の発明普及も伴って(電話・白熱電球・ラジオ)大量消費と空前の好景気が起こり高層建築が林立しNYでは「摩天楼」と呼ばれた。
しかし欧州の復興に伴いアメリカの輸出経済に陰りが見え始めても、株や土地の熱狂的売買に歯止めが効かず実態を伴わない膨張した経済は↓
1929年 10月24日「暗黒の木曜日ブラックチューズデイ」。株価一斉に大暴落。アメリカのバーストは欧州や日本も巻き込み1930年代の「世界恐慌」を発生させた。
多くの国ではこの大恐慌の影響は第二次世界大戦が終わるまで続いた。
1939年 第二次世界大戦勃発。 六年続いた。
アメリカや日本がいかにしてこの戦争に参加したかは諸説あるので、各々調べるがよろしかろう。
1945年 戦後。世界の盟主を自負していた英国は戦争の痛手と相次ぐ植民地の独立で急速に衰退していった。代わって世界の覇権を握ったのがアメリカとソ連である。
この二大国はその国家理念の対立もあってベルリン問題。朝鮮戦争等でますます溝を深めてゆく。NATO設立。CIA設置。
ただアメリカ国内では戦争が終わった安堵感と若い世代が帰還した事から結婚出産ブームが起こり、後の「ベビーブーマー」世代が大量に産まれる。
さらに戦争を潜り抜けた若い世代は戦前の家族制度に縛られず郊外の一戸建てに住み核家族化が進んだ。これには安価で高性能で若者受けするスタイルの車が大量に出回ったことも起因する。さらに高速道路網の整備も進み家電の発明と普及、郊外族への宅地開発ラッシュ、疲弊した欧州への製品の輸出などで米国経済は急速に発展する。
テレビ・レコードの普及・ハリウッド黄金時代による大作の続々制作など、経済的にも文化的においても素晴らしき「黄金の50年代」が出現した。
世界では終戦後脱植民地化の潮流から植民地からの独立が相次いだ。
これらの独立国は、その国が資本主義ならアメリカが、社会主義ならソ連が支援するという形で二極化していった。
そしてアメリカ・ソ連両国は核兵器・大陸間弾道ミサイル・原子力潜水艦などの軍備を拡充することにしのぎを削った。また軍事的優位の点から宇宙開発でも熾烈な競争を行った。
1962年 キューバ危機
1963年 奴隷解放宣言100周年から各地でアフロアメリカン公民権運動が広がる。
     公民権運動に加えフランスを中心に大学生の自治運動(学生運動)が起こったのが
     アメリカにも飛び火しストライキやデモで多くの都市が騒然となった。
     ケネディ大統領は公民権付与や大学自治の道筋をつけベトナム戦争介入政策を
     転換させようとしたが暗殺された。
1965年 ジョンソン大統領はベトナム戦争介入を決意。10年続いた。
     この頃欧米や日本では共産主義運動が流行しており、アメリカでは公民権運動と
     結びついて反戦運動となった。
     これらの運動にはベビーブーマー世代の若者が中心となり、既存の文化や社会体制に
     反感を持ったヒッピーに代表される反社会的な若者文化によって盛り上がった。
     カウンターカルチャー・フェミニズム・環境問題・LSD・マリファナ。
1968年 キング牧師暗殺
1969年 アポロ計画。人類月面発着陸。
1971年 ニクソンショック(基軸通貨としてのドルを金交換の一時的停止)
     50年代の繁栄からベトナム戦争介入とインフレで米経済は傾いてきた。
     高度経済成長を遂げた日本との貿易赤字が拡大してきたので1ドル=360円の
     固定為替制度を変動為替相場制に切り替えさせた。
     アメリカ産業の弱体化と貿易赤字から70年代80年代も日米貿易摩擦は続く。
1973年 第四次中東戦争からのオイルショック
1975年 ベトナム戦争終結。
これ以降のアメリカ近代史は、音楽との関連があまり強くないので割愛するが、
未だに続く人種差別問題、貧富の差の拡大(スーパーリッチ)、銃が野放しの国、未だにまともな公的健康保険が無い国、薬物やアルコール依存症の蔓延、第二次世界大戦終わってから75年の間に戦争に関与していなかったのはたった五年だけというほど戦争をずーっとしている国、世界最大の債務国でいつ国家が崩壊してもおかしくない国などなど、無茶苦茶な国ではあるが、文化的には最も世界に影響力を有する国でもあったりと、なかなかにオモローだが困った国である事を最後に記してこの章を終えたいと思う。

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