藤沢数希「週刊金融日記」

週刊金融日記 第49号 恋愛工学に基づく面接戦略、日銀新体制発足、高いけど美味しい銀座の串揚げ、ブレークイーブン・ヒットレシオ、他

2013/03/17 23:59 投稿

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// 週刊金融日記
// 2013年3月17日 第49号
// 恋愛工学に基づく面接戦略
// 日銀新体制発足
// 高いけど美味しい銀座の串揚げ
// ブレークイーブン・ヒットレシオ
// 他


 こんにちは。藤沢数希です。
 実は海外に来ていて(機会があったら写真をブログにアップします)、スギ花粉がなくて本当に助かります。日本に帰ると、また花粉症との戦いですね。とほほ。
 さて、学生の就職活動はこれから本番です。そこで今回は、新卒に限らず、採用面接でとても大切なことを解説したいと思います。恋愛工学的にはとても当たり前のことなのですが、これを知っているかどうかで、面接突破率が2倍以上は変わると思います。
 また、ブレークイーブン・ヒットレシオという重要な概念も解説します。


1.恋愛工学に基づく面接におけるアルファvsベータ・ローテーション戦略

 就職活動は恋愛に似ているとよく言われます。実際に、僕はとても似ていると思います。だとするならば、恋愛市場で勝ち抜くために発展してきた恋愛工学が役立つはずです。今回は、就活中の読者の相談を踏まえて、恋愛工学を応用した面接の最適化戦略について議論したいと思います。
 まずは、相談内容です。

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藤沢数希さま、

毎週のメルマガ、楽しく読ませて頂いています。
就職活動におけるマインドセットについて質問させて下さい。
2014年卒の就活生です。
いよいよ企業の採用活動も本格化しており、書類審査や面接が始まりました。
ふと最近、以前読んだ漫画サラリーマン金太郎のセリフを思い出しました。
会社に勤めるということは、会社と恋愛することだ、というものです。
私自身、就職活動を通してこれはある意味当たっているなと感じています。
第一志望に対して、非モテコミット的マインドになることを抑え、視野を広く持ちながら多くの企業にアプローチする、恋愛工学でいうスタティスティカル・アービトラージ戦略を日々心がけています。
というのも、心掛けていないと、ついつい非モテコミット状態になってしまうんです。
自分ではどうにもできない相性や相手の気持ちに対して、あれこれ考えてしまいます。
その度にモヤモヤとした気分が襲ってきます。

そこで、相談なのですが、就活生がとるべきマインドセットについて、藤沢さんのご意見をお聞きしたいです。
藤沢さんは以前、新人会社員のマインドセットはβになる必要があるなどとおっしゃっていましたが*、面接ではどうなのでしょうか?
一度会社に入ればβメイルになることは確実だと思いますが、企業が就活生に求めているマインドはαメイル的なものだと感じます。
組織というのは、αなマインドを持つ生き生きした人を、βなポジションに組み込むことで、強さが高まるのでしょうか?
面接では、どういったマインドセットが有効なのでしょうか?

よろしくお願いします。

匿名希望

*新社会人に贈る言葉
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51896854.html
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 まず、大前提として必ず理解しなければいけないことは、サラリーマン、つまり面接官は誰も会社の利益など考えていないということです。一部の心ある人は、かろうじて自分の所属する部署の利益ぐらいまでは考えていますが、やはり自分の利益、つまり保身が第一です。
 ここを理解すれば、面接にアルファで行くのか、ベータで行くべきなのかがわかります。
 

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