// 週刊金融日記
// 2013年3月3日 第47号
// 最近の税金絡みの事件みっつ
// イタリア総選挙でユーロ暴落
// 品川駅の高級イタリアン
// クラブでの地蔵克服
// 他


 こんにちは。藤沢数希です。
 さて、今週は確定申告締切間近ということで、税金の話を考えて見たいと思います。このメルマガはマネーと恋愛とグルメがみっつのメイン・テーマなので、たまにはマネーの話でもしようかな、と。
 恋愛工学的には、お金というのは、シグナリング的に金があるとモテるというよりも、むしろロールプレイング・ゲームにおけるヒットポイントとか、ポーカーのチップとか、戦争でいうと弾薬とか燃料みたいな感じなんですよね。お金があると出会いの場所にどんどん出かけられますし、デートでいいレストランに気兼ねなく行けたりとか、行動範囲が広がりますし、いろいろな選択肢が増えます。もちろん、結婚するとか、子育てするにもお金はあった方がいいでしょう。


1.最近の税金絡みの事件みっつ

 僕的には非常に興味深い税金絡みの裁判がみっつ進行しています。クレディ・スイスのストック・オプション申告漏れ事件、競馬所得5億円無申告事件、そして、架空副業サラリーマン脱税指南事件です。いずれも検察が起訴しています。3月1日にクレディ・スイスの事件で、東京地裁で判決が出ました。

(1) クレディ・スイスのストック・オプション申告漏れ事件

 2008年11月に、東京国税局がクレディ・スイスの東京オフィスを一斉税務調査したのですが、その時に、300人もの社員が、会社からストック・オプションで貰ったボーナスを正しく申告していないことが発覚しました。さらにそのうち100人が無申告でした。その中で約3億5000万円と一番報酬が多かったのが元外国債券部部長の八田隆氏で、国税局査察部(通称マルサ)が、彼の不動産4ヵ所と金沢の実家の計5か所に一斉強制捜査を行ったのです。