今日もキノコ日和

その59:梅雨八丈島アイランド(1日目)

2017/07/13 01:32 投稿

コメント:3

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≪注意≫
このブロマガはキノコ屋見習いの観察をまとめたものです。実際の同定に利用できるものではありません。
記事内容に訂正・補足がある場合はコメント等でご指摘いただければ幸いです。
なおキノコの正確な判別は経験者でも間違えるほど難しいものです。慣れない内はベテランの方に付き添って
もらうなどして、素人判断での採取・喫食は行わないでください。死にます。

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 6月某日、夜行バスから降りた私は東京駅にやってきていました。同人誌即売会などで夜行バスを利用することはよくあるのですが、今回は東方のイベントではありません。今年度における最重要計画の一つ、
「3泊4日八丈島虫草観察合宿」
 の決行日なのです。

 昨年行った八丈島合宿では光るキノコや南方系の虫草など様々なものを見ることができました。しかしこの時八丈島を訪れたのは9月! 虫草のシーズンとしてみるとずいぶん遅れた出足となっていました。そこで今回は梅雨の真っ盛りに思う存分虫草や光るキノコを探してやろうという話になったのです。

 前回同様参加人数は4人ですが、面子は少し入れ替わっています。

①osoさん:キノコ、虫草ともに造詣の深いベテラン。キノコに関してはメンバーの中で最も頼りになる。「oso的キノコ擬人化図鑑」好評発売中です。
 
②木下さん記事51にてご一緒して以来交流のある方。キノコはまだ勉強中とのことでしたがアウトドアの知識や経験はかなりのもの。落ち着きのある最年長。
 
③アメジストの詐欺師さん:osoさんがツイッターで知り合ったという新顔さん。まだ学生ということでメンバー最年少。今回の合宿まで誰も直接会ったことがないので私の中では実在するのか疑われていた存在。名前は中二病とかでなくてウラムラサキの英名が由来。長いので以下アメさんで。
 
④私:私です。


 初めての顔ぶれを加えた3泊4日の旅。果たしてどのような結果になるのでしょうか。期待と不安が入り混じりながら羽田空港に向かう私ですが、頭の中はもっぱら一つの懸念に埋め尽くされていました。

私(飛行機飛ぶのかな、これ……)



 
 出発直前に確認した八丈島の天気がこちら。今年は梅雨に入ってからからっきし雨が降らないと思っていたら、降ったら降ったで際限なく振り続けているという変な空模様です。キノコ的にはもっとシトシトジメジメした天気が続いてくれるのが一番なのですが、うーむこれはどう出るかわからんな。
 そして何より先述の通りあまりひどい天気だとそもそも八丈島行きの飛行機が飛ばない恐れがあるのです。八丈島の空港は横風や霧などによってちょくちょく着陸不可になることがあるそうで、正直今回予約した便も十分危うい状況です。
 こうなってくると頼れるのは日ごろの行いですね。私のように清廉潔白に生きてきた人間には必ず天が味方してくれるものです。己が善性を信じ、エスカレーターを登りきったちょうどそのタイミングで、

予約していた便の欠航を告げるアナウンスが流れました。


 ということで、八丈島合宿は終了と相成りました。皆さんお疲れ様でした。羽田空港のお土産買って帰ります。











 とは、さすがになりません。今回の計画にいくらつぎ込んだと思ってるんだ! こんなところでおめおめと引き下がれるか! とりあえずは情報共有にosoさんたちに連絡します。ちなみに夜行バスで東京入りしたのは私とアメさんの二人で、osoさんと木下さんは新幹線で向かっているところでした。
 とりあえず既に羽田に到着しているはずのアメさんと合流しようとしたところ、電話が通じない! 事前に連絡先は交換していたはずなのに、耳に届くのは無機質な「現在使われていません――」のコール。どうやらアメさんが自分の番号を送るときに打ち間違えていたようですが、この時点でアメさんの実在性に対する私の疑念は大きく膨れ上がっていました。

 仕方がないので再度osoさんにメール。SNSの方で連絡を取ってもらうことにしました。「ANA受付前の時計下にいる後光の射しているイケメン」を探すように伝えてもらうとすぐに気付いたらしく、一人の若者が近づいてきました。実在の人物だったのか……。

 その後私は木下さん(どっちもSNSに入れない)と連絡を取り、アメさんとosoさんにはSNSの方でリアルタイムのやり取りをしてもらうことで情報を共有、今後の方針を固めることにしました。 
 まず船便などは時間的に厳しいので除外、やはりこの日の出発は見送ることにしました。その代り現地にいる私が予約便の振り替えを行い、一日ずらした翌日に八丈島へ向かうことに。予約便は早朝だと悪天候が残っている可能性も考えて昼の便で予約。osoさん木下さんの新幹線組は翌日東京入りし、私たち現地組はとりあえずこの日一日を東京で過ごすということで話は決まりました。

私「それじゃあいきますか」
アメ「ですね」

 いい年こいて人見知りがちな私につい先ほどまで実在を疑っていた相手とマンツーマンという難題が吹っかけられました。

アメ「で、アラゲコベニチャワンタケもかなりの数に分かれるらしいんですよ」
私「あー、4種だかなんだかタイプがあるんだっけね」
アメ「いや、40種くらいに」
私「そんなに増えるの!?」

 十数分後、そこには元気にキノコ談義で盛り上がる私の姿が。

私『もう人見知りで他人の存在を疑ったりしないよ!』

 よくよく考えれば同好の士なんですから話は合うにきまってますね。私とアメさんは予約便の振り替えを終えたのち、空港で簡単な朝食をとっていました。アメさんは子嚢菌、とくに盤菌類(チャワンタケ型のキノコ)を専門にしているらしく、色々と興味深い話を聞かせてくれました。盤菌の類はよくわかんないものが多く、敬遠していた私はとにかく感心しきりです。
 せめて年上の矜持は示そうと、朝食代は私が持つことにしました。高々パンの一枚や二枚に飲み物付けただけで結構な額とられましたが余裕を持って払うのが大人の嗜み。

 なお、私がアメさんに食事をおごったのはこの一回きりで、その後合宿中に私が大人の嗜みを見せることは二度とありませんでした。ほら、学生とはいえ成人してるわけですし? そういう子ども扱いみたいなのもかえって失礼ですからね。

 何はともあれ打ち解けた私たちはとりあえずこの一日をどうやってやり過ごすか考えることにしました。東京ともなれば名所などはいくらもあるでしょうが、悪天候では選択肢も限られてきます。もともとキノコ以外では出不精な私はもうネカフェにでもこもってマンガ読んでゴロゴロしたいと思い始めていました。と、ここでアメさんが上野公園の国立科学博物館に行ってみたいと提案。そういえば科博は昔キノコの標本送ったことがあるくらいで入ってみたことはなかったなということで私もついていくことにしました。

 余計な荷物は空港のコインロッカーに預け、時間を気にすることもなく駅へ。路線を確認して電車に乗り込んだところでosoさんから連絡が入りました。なんでも朝の時点である程度移動していたので、今更戻るのも面倒だから自分も東京へ向かうとのことでした。それじゃあ自分たちは科博で時間つぶしているので上野駅で落ち合いましょうと返信し、合流したらごはん何食べるかなぁなどと楽しい未来を思い描いていました。……このときはまだ。

 上野駅を降りた私とアメさんは雨風に追い立てられながらも国立科学博物館へ直行。時間もたっぷりあるので一階から順繰り見ていくことにしました。このとき私の最大の失敗はサブカメラのコンデジをまとめてロッカーに入れていたため、館内の様子が全く記録に残っていないということです。なので文章で説明しますと、
 すごく面白かったです。

アメ「このレジン標本かっこいいなー」
私「キノコでできないかな」
アメ「あ! ホネタケの標本!」
私「マジで!? うおおすげえ! 初めて見た!」

アメ「ここはキノコの標本多いですね」
私「またマイナーなの並べてるな……。あ、バッカクキン」
アメ「細矢さんがいますからね。盤菌のチョイスが実にいい」
私「おお! シネンシストウチュウカソウだ!」
アメ「うわーすごい!」

 まあ大体こんな感じです。実際のとこ直接見てもらうのが一番じゃないですかね。アメさん曰く、あれだけキノコの標本を展示している博物館はそうないとのことでした。私は普段博物館とか覗かないので、へーって聞いてました。

 そんなこんなで大いに楽しんでいるところに一通のメールが届きました。見ればosoさんからで、そういや到着は何時ごろになるのかなぁと思いながら開いてみると、

oso『新幹線が止まったwwww』

 何ワロてんねん。どうやら西から移動している大雨の影響で移動中の新幹線が止まってしまったようです。復旧の見込みも立たず、いつ動き出すかも現状不明。多分今回の合宿の中で一番悲惨な目にあったのはosoさんだと思います。結局彼は5時間近く新幹線に閉じ込められていました。ちなみにそのころ私たちは「何かが違えばあそこにいるのは自分たちだったかもしれないな」などともっともらしく運命の残酷さに思いをはせながらのんきに昼ご飯を食べていました。美味しかったです。

 その後、科博のお土産コーナーで「キノコグッズねーなー」と文句をつけて回り、ヘロヘロになりながらたどり着いたosoさんと合流。とにかく疲れたというosoさんの要望で近場のお店で早めの夕食をとりました。
 その日の宿はゆっくり休みたいosoさんととにかく安く済ませたい私とアメさんに分かれたので、osoさんはビジネスホテルへ、私とアメさんはネットカフェにそれぞれ向かうことになりました。
 東京のネカフェに泊まったのは多分初めてだと思いますが、どうにも小さいところでした。フラットタイプのブースで足を伸ばすのに対角線上に寝転ばなければならない始末。都会はせせこましいな、と思いながら翌日に備え早めの就寝を心に決めるのでした。




 やっべ、『喧嘩稼業』超おもしれえ!!

コメント

ガガンボ (著者)
No.1 (2017/07/13 01:34)
壮大に何も始まらない
K.K
No.2 (2017/07/13 04:06)
カコツです。 ^^) _旦~~
合宿としては完全に0日目扱いなのにここまで内容盛りだくさんなのはやはり日頃の行いの賜物ですね。(白目)
生まれも育ちも東京ですが未だに島の方には行ったことがないので、記事の続きや動画の方を楽しみにさせて頂きます。|д゚)
青fungi
No.3 (2017/07/13 19:25)
かこつです。
 しょっぱなからネタに困らないいい引きしてますねw
 ともあれ、合宿は充実していたようで何よりです。サークルの新入生から聞きました。…ほんと狭いな、この界隈。
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