今日もキノコ日和

その37:秋キノコガイド

2016/10/06 06:33 投稿

コメント:7

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≪注意≫
このブロマガはキノコ屋見習いの観察をまとめたものです。実際の同定に利用できるものではありません。
記事内容に訂正・補足がある場合はコメント等でご指摘いただければ幸いです。
なおキノコの正確な判別は経験者でも間違えるほど難しいものです。慣れない内はベテランの方に付き添って
もらうなどして、素人判断での採取・喫食は行わないでください。死にます。

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 秋です。これはもうキノコです。今年の秋は立て続けにやってくる台風やら秋雨前線のおかげで雨の降ること降ること。わずらわしく思う方も多いでしょうが、キノコ的には最高の天気です。というわけで去る9/22の秋分の日、私はキノコ狩りに出かけました。 向かう先は例によって岡山の県北ですが、今回はいつもとは違う趣向です。なんとこの日はゲストを招き、私が普段まわっているポイントを案内しようというのです。
 岡山いいとこ一度はおいで。

 お越しいただくのは以前から度々名前の出ている森屋さん。以前企画した合同観察会では病欠のためお会いできなかったので、今度こそはと意気込んでお声かけさせていただきました。osoさんやどろんこさんも誘ったんですがなんのかんの理由つけて断られました。おのれ。
(森屋さんのブログ→http://kin0ko.exblog.jp/

 それはともかくとして地元を案内するのはずいぶん久しぶりのことです。ゲストではなくホストになると色々と気を使いますね。遠路はるばるお越しいただいて残念な収穫ではあまりに心苦しい。というか普通に気まずい。いつも私を案内してくれる人たちもこんなプレッシャーと闘ったいたのでしょうか。もっとも案内されるときの私は特に収穫には頓着せず、発生環境が見れることやキノコ談義ができることを楽しんでいるので、たとえ不作に終わっても不満に思うことはありませんでした。きっと森屋さんも同じ気持ちではないでしょうか。

 じゃあ別に気にしなくていいか。

 などと言いつつも近くの山に様子見に入る私です。待ち合わせの時間まではあと一時間ほどあるのでどんな具合か確かめておくことにしました。来てもらったからには満足して返ってもらいたい。そういう心配りのできる大人です。これはかっこいい。

 そして肝心の発生具合はというと、これがまた大豊作! 下見なので写真は撮りませんでしたが、ベニタケ科イグチ科テングタケ科はまだまだ元気な一方でハラタケ科のキノコも顔を出し始めています。こいつらが出てき始めると秋が来たなという感じですね。これなら案内するポイントも問題ないだろうと一安心。

 ただ一点残念なのはパラパラと降る雨でした。予報では昼からと聞いていたのが既に降り始めています。今回は山道を登るわけでもなくそれほど強くもないので大丈夫だとは思います。と言いますか、私は先日参加した富士山遠征で警報レベルの大雨をかぶりながら、森の中を歩き回るということをやっていたのでこれくらいの雨なら何とも思わなくなっていました。
 ちなみにその日はそれなりに成果もあったもののまとめるほどではないのと、書き始めたら
主催者への恨み言で半分が埋まりそうなので記事にはしません。

 一通りの手応えを確認した私はさっさと山を下りることにしました。待ち合わせ時刻に遅れないよう集合場所のコンビニへ向かいます。田舎コンビニ特有のイートインスペースで朝食をとっていると店の外にいかにも山男風の人影が見えました。あれが森屋さんじゃなかったら嘘だよ、と思っていたら案の定森屋さんでした。

森「この前はほんとすいませんでした」
私「……?」


 開口一番謝られて何のことかと思えば、前回の病欠のことだったようです。こちらは言われるまですっかり忘れていたのに律儀な人だ。森屋さんはこういうとても朴訥とした人柄で実に心地の良い方です。私の周りはどういうわけかひねくれた人間ばかり集まっているので、こういう大らかで余裕のある人と話していると心が清らかになっていくのを感じます。
 いや、私の心はもとから清いのですがそこからさらに澄んでいくというか、さらに上の次元に上がれるというか、そういうやつです。はい。

 さてコンビニで立ち話もなんなのでさっそく出発することにしました。ポイントのあたりは食事処が皆無なので必要なものを買い込んで車に乗り込みます。ベテランのドライバーも唸り声をあげて「死にたいのか」と声を荒げる私のドライビングテクニックで10分ほどで最初のポイントへ到着しました。

 雨合羽を着込む森屋さんを待っている間に駐車場周りを見るとそこかしこにキノコの気配。


 サクラタケ。すり潰すとダイコンの臭いがします。



 チチアワタケ。この時期はマツ林でヌメリイグチと一緒によく見られます。


 キソウメンタケ。こいつもそこら中にいます。

 なお今回の写真は雨が長引きそうなので一眼レフのカメラではなく、防水付きのコンデジで撮影しています。すっかり一眼の操作に慣れたせいか、久しぶりにコンデジを使うとピンボケばっかりでした。見づらいのがあってもご容赦ください。



 森屋さんと合流後に見つけたのはタマゴタケ! 幸先のいいスタートですね。他の場所では発生地を確認していましたが、ここでも見れるとは思ってなかった私は大喜び。反面、森屋さんは割と平静顔でした。聞けば森屋さんのまわるフィールドでは普通に見られるのだそうで。マジかよ。羨ましい。

森「やっぱり自分のところとは植生が違いますね~。積雪はあるんですか?」
私「ここらはけっこう積もりますよ」

 もともと植物屋の森屋さんは生えている木々にも目が行くようです。私は植物に関してさっぱりなので、案内役も忘れて色々と教わりました。



 白色のホウキタケ類。カレエダタケとかかと思ったのですが、このぶっとい基部は正統派ホウキタケの系統っぽい気がします。この仲間はよくわからないのでスルーで安定です。



 ほんのり薄黄色。


 鮮やかな緋色。ハナホウキタケ?


 薄橙色。上の奴の脱色個体?



 キチチタケ。生えてるとこの写真はボケがひどいので削除。森屋さんが汁を舐めてむせてました。



 カメムシタケ。古くなってもこいつは見つけやすいですね。森屋さんは見たことがなかったそうです。虫草に関してはまだ一日の長があるようなので聞きかじりの知識で解説。ふとその近くにある木の根元を見ると、






 ……ん~? あれ……これ……虫草?
 地中から伸びる棍棒状の何か。まだ日の浅い私の虫草屋としての勘が囁きかけてきます。しかしこいつはしょっちゅう外すポンコツなんであてにはなりません。

森「なんかマメザヤとかそこら辺みたいな」
私「いや……子嚢殻が見えますね。このまばらな感じは虫草っぽい」

 ルーペで見たところ限りなく怪しいのですが、どうにも雨がうっとおしい! この状況で掘り出すのはさすがに気乗りしませんね。後ろ髪を引かれつつもここは手を出さずにおくことにしました。うーん、気になる。



 

 コタマゴテングタケ。毎回名前で一瞬詰まる。そんなに強くはないらしいですが、まあ毒です。しかし白飛びがひどいな。



 サクラシメジ。この仲間はアケボノサクラシメジ、サクラシメジモドキ、ヒメサクラシメジなど類似種が多くいます。まあこいつはサクラシメジでいいでしょう。シメジとつきますがヌメリガサ科のキノコです。食用で歯切れがよく、それほど癖もないそうです。ただし多少苦みやバサバサしたところがあったり、傷みが早いのだとか。



 シロオニタケ幼菌。いつみても可愛い。毒だし。



 クロラッパタケ。完全保護色で見つけた後にカメラを構えるとどこかに行ってしまう。




 ズキンタケ。私のまわるフィールドではしょっちゅう見るキノコでも森屋さんには初見のキノコ。それほど見落としやすいものでもないのでこれも植生の違いでしょうか。プニプニと触って森屋さんもご満悦の様子。



 ムラサキアブラシメジモドキ。これまた青味が強くてきれいな個体ですね。ちなみに隣にあった成菌は見事に撮影に失敗してました。へへへ。



 タマゴタケ幼菌。右のとか完全にガチャガチャのソフトフィギュアの奴です。先に出した成菌を見てもわかるように、この辺りに生えるタマゴタケは柄のだんだら模様が薄いです。タマゴタケもさらに細かくわかれるかもと言われているのでそこら辺なのかな。





 ヤマドリタケモドキ。柄にある網目が上半分だけ明瞭なのが特徴です。



 

 なんだこれ。やたらぬめっている謎キノコ。フウセンタケの仲間っぽい気がします。


私「発生量凄まじいですね」
森「そこら中キノコだらけですよ」

 秋の長雨が続いたおかげか、やはりコンディションは最高です。目を向ければ何かしら見つかるというキノコフィーバー。雨が降っているから歩き回っていますが、晴れていたら写真撮影で動けなかったんじゃないかってくらいです。

私「あ、ここにも出てますよ、ズキンタケ」
森「ほんとだ、なんでうちのとこには出ないんだろ。あれ、これもそうですか?」

 そういって森屋さんが見つけたのは、



 おお? すごい色してるなこれ。玉石のような青緑色。これはもしや……。

私「アオズキンタケだ。すごい、初めて見た」
森「アオズキンタケ……」

 ズキンタケはよく見る私もこれは初めての出会いです。思わぬ邂逅に森屋さん以上にハイテンションではしゃぎました。案内する場所にここを選んでよかった。私の選択は間違いではなかったのだ。

 間違えているのはアオズキンタケっていう同定の方だからな。



 はい、ドヤ顔で解説かましましたがこれはアオズキンタケではありません。帰って図鑑見たら全然違いました。これはアカエノズキンタケの幼菌のようです。名前の通り生長すると柄が赤みを帯びた橙色になるのですが、これはまだ黄色みが強いようです。やっちゃったぜ。でも赤い柄より頭の方が印象に残りそうなもんじゃね?

 そしてまだ間違いに気づいていない当時の私は意気揚々と次のポイントへ移動することにしました。途中一回道間違えそうになりつつも20分ほどで到着。ここは何度か虫草探しにも来ている滝の周りです。


 この動画も撮影した場所でいくつか虫草を見ることができる坪です。ただ岸壁に出るものは長く続いた雨で流されてしまったようです。ノボギネンシスをいくつか見れたくらいでした。

私「ここら辺は一応ブナやミズナラも生えてるんですよ」
森「ですね。これもそうですし」
私「……あ、それブナなの?」
森「イヌブナですね。ブナと違って細かく株立ちするんです」
私「へー」
 
 案内役とはなんだったのか。






 上記の動画でも見たアシグロクビオレタケから出ているマユダマタケ。詳しい解説は動画の方でやってるんで省略します。あんまり同じ話ばっかりしてもなんですし。


 同じ材の根元からはでっかいナラタケの仲間がもりもり出ていました。


 傘が開ききる前でもこのサイズ。

森「これはカエデかなぁ」
私「材わかるんですか!?」
森「この縦に裂けるのはモミジに多いから。それとあそこが倒れた根元で、横に伸びてるのが新芽だとしたらカエデでいいと思います」
私「へー」
 案内役とは。

 まあまあ、植物に関しては太刀打ちできるとは思っていません。ここはキノコでなんとか挽回しましょう。こっち方面ならまだ一日の長があるはず。頼む、あってくれ!



 はい、わかんね。



 いや、左のこいつはわかりますよ。鋭角に尖ったいぼが特徴のイボテングタケです。



 ただ右のこいつ。これはもう正直わかりません。ウラベニホテイシメジかクサウラベニタケのどちらかです。



 傘表面のかすり模様も濡れちゃっててわかんねーしなー。肉厚感がないからイッポンシメジじゃないとは思うけどー。聞いた話だと味もあんまりあてにならないらしいしなー。
 もうやだこいつら。



 ムラサキフウセンタケ。生で見たときはもうちょっと紫色してたんですけど、写真撮ったらモノクロみたいになってました。






 斜面の上の方に何かあるのが見えたのでえっちらおっちら登りました。ようやくたどり着いて撮影したところで森屋さんから下の方にも生えてましたよ、と教わりました。





 ニセアブラシメジでいいでしょう。クリフウセンタケという別名のあるフウセンタケ科のキノコです。いつだったか、なんだこれで流していたら「あれ美味いのに!」とosoさんに嘆かれた思い出があります。歯切れも舌触りも良く、香りは爽やかでぬめりも楽しめる。味には全く癖がなく、旨味のある出汁が出るのでどんな料理にも合うと図鑑ではべた褒めです。これらの説明を聞く限り、私にはダメな奴だろうなと思いました。



 アケボノアワタケ。柄の表面に散りばめた淡い紅色の鱗片と根元の黄色が特徴です。ものによっては鱗片が目立たないこともあります。ヤマイグチの仲間でけっこう大きくなるらしいのですが、この辺りでは柄の細い小型の奴が多い気がします。





 ヤギタケ。ヌメリガサ科のキノコらしく垂生のヒダが見事ですね。ヒダの白さと柄の色の境が明瞭なのが特徴的です。一応食べられるキノコで、実は昔に一回食べたことがあります。やや土臭く、キノコの味がしました。





 傘の鱗片が特徴的なキノコ。ぱっと見オニタケかと思いましたがツバもないしハラタケ科の感じではないですね。フウセンタケ科の仲間っぽいな、と調べてみたらササクレフウセンタケに行き着きました。ミズナラと共生しているキノコだそうです。一応食べられるとか。




 コガネテングタケ。雨のせいなのか既に倒れていました。立ってる状態で見たかったなぁ。


森「こんなのありました」
私「ん、あれ……それって……」


私「クロカワじゃないですか!」

 森屋さんが何の気なしに差し出したのはクロカワというキノコ。傘表面が牛革のような質感をしているのでウシビタイ、ウシタケといった異名も持っています。こんななりでも立派な食用キノコで、場所によってはマツタケよりも重宝されているとか。素人相手にマツタケとクロカワの交換を持ちかける人もいるくらいだそうです。


 そして何を隠そうこのクロカワ。私が美味しく食べられることのできるキノコの一つなのです。マジかよ。ここってクロカワ採れるのか。知らなかったそんなの……。



 こうなりゃ自分でも見つけたいと躍起になって探しましたがダメでした。この老菌も森屋さんに先に見つけられてしまうし。というかこの人、相当目ざといぞ。

私「これ美味いですよ。持って帰ります?」
森「いや、キノコはまだちょっと……」

 む、さては私の同定を疑っているな? クロカワだって。大丈夫だって。平気平気。食べれる食べれる。ここだけの話を今だけ、あなた限定ですよ。絶対儲かります。無料です。
 まあ聞いたところキノコに手を出すのはもっと経験を積んでからにしたいとのことでした。きちんと学んでからというのは実に正しい判断ですね。もう十分知識ある気がしますが。

 というわけでこのクロカワは私がもらって帰ることにしました。いやー、人のを横取りしちゃったみたいで申し訳ないなぁ。でもこのまま捨てるのももったいないしね。いえい!





 なんだお前は。意気揚々とした帰り道に出くわした変な奴。なんだろなこれ。柄の部分を見るに下部の方ではヒダが網目状になってるんですよね。ヒダがノコギリ状になってるのは反り返って裂けただけか? うーん、わからん。何かの奇形かもしれません。


 そうして一通り見終わったので駐車場に戻ってきました。時刻は14時前。雨で写真をあまり撮らなかったため、思ったより早く回りきったようです。しかしここからもう一か所というほどでもないのでこれで切り上げることにしました。クロカワも手に入ったし、色々見れたし大満足の一日でしたね。私は。

 この後温泉に入って帰るという森屋さんを案内して現地で別れました。遠くからお越しいただき、ありがとうございました。さて自分も帰ろうか、という矢先。私は雨脚が弱くなっていることに気が付きました。



 なので来ました、もう一度。
 マクロレンズで観察すれば子嚢殻がはっきり見えて、胞子が飛んでいるのもわかります。やはりこれは虫草と見てよさそうです。梢から落ちるしずくに打たれながら採取を開始します。



 その結果がこちら。はい、見ての通りです。ギロチンしました。まあ宿主自体は採れたのでよしとしましょう。させてください。




 それより気になるのはこれが何か、ということですね。ギロチンとかほんとどうでもいいことなんで忘れましょう。セミの幼虫から出ているのはわかりますが、思い当たるものがいません。osoさんやどろんこさんに聞いても何とも分からず。結局どろんこさんの師匠にまで聞いてもらってようやくわかりました。これはウメムラセミタケという虫草です。

 ……は? ウメムラセミタケ?
 いやいやいや、待ってくださいよ。ウメムラセミタケ? これが?

 と、教えてもらった当初は混乱したものでした。というのも私は先日行った八丈島で既にウメムラセミタケを見つけているのです。それがこちら。


 全然違う……。まず子実体の色が違うし、菌糸の伸び方が違います。八丈島産のは黒褐色の子実体が宿主から直に伸びているのに対し、岡山県産の個体は灰褐色の子実体が細根状に伸びた菌糸から生えています。ウメムラセミタケは採れる場所によって二つのタイプがあるという話は八丈島に行った際に聞かされていましたが、ここまで違うとは思ってませんでした。てっきりベニテングタケのブナ型・シラカバ型くらいのものかと。先に見た八丈島型のイメージが強かったため、osoさんたちも気付けなかったようです。内地型と離島型とでも呼べばいいのでしょうか。形態的特徴を重視するキノコ屋からしたら完全に別種の域です。





 せっかくなので胞子も見てみました。そう、ついに私も顕微鏡を買ったのです。もっとも倍率は400倍が精いっぱいなので担子菌の胞子は見れません。虫草など子嚢菌類向けですね。虫草の胞子は普通のキノコのものとは違って、糸状に連なった状態の胞子を作ります。これらがさらに分裂したりしなかったりします。つながった状態のものを子嚢胞子、バラバラになったものを二次胞子と呼びます。
 一緒に映ってる目盛は一つが0.02㎜=20㎛です。子嚢胞子一本は14目盛分なのでおよそ280㎛になります。二次胞子一つの大きさは長さが5㎛、太さはその半分の2~2.5㎛といったところでしょう。これらの数値は全て図鑑の表記と一致。なるほど正しいなぁと思いました。


 そんなわけでいよいよ顕微鏡観察まで手を出した私です。まあ先にも述べましたが担子菌を相手取るには倍率不足なので、見るのは主に虫草の胞子になると思います。ゆくゆくは担子菌も観察できるようになりたいけど、1000倍くらいはないと厳しいらしいし、切片つくりやら染色液やらハードルは高そうです。当面はこのままでしょう。



 ちなみに持って帰ったクロカワは美味しくいただきました。知人に切り分けたり柄の中が虫食いだらけだったので捨てたりした結果、ほとんど切れ端だけになってしまったので料理したものは撮影してません。

 調理方法は網焼きが一番だと思います。できることなら炭火だとなおよし。カリカリになるまであぶっていくとキノコらしからぬ香ばしい匂いがしてきます。口に入れると炒った豆類のような香りと旨味、そして苦味が広がります。しかしこの苦いがすぐに引いて消えてしまいます。まさにほろ苦いという表現にぴったりの味です。日本酒との相性が抜群とかで左利きの人には特に好かれるそうです。ただ苦みがある分、やはり好みが分かれる味ではあるようです。

 ……あ、そういえば知人に配るとき味については何も教えなかったな。マツタケよりも珍重されるとか、ここいらじゃ採れない珍しいキノコとしか言ってなかった。一般のキノコとは違う苦味……好みが分かれる味……。

 まあいっか。嘘はついてないし。

コメント

青fungi
No.6 (2016/10/08 12:34)
 おつです。
 ああうん、ミミブサの時もシャクトリムシハリセンボン見つからなかったらやばかったなぁ、と。
 クロカワおいしそう。醤油、酒、味醂でタレ作って付け焼きも美味しいですよ。あと、ニセアブラシメジは幼菌じゃ無いと紛臭きついですね。
 顕微鏡、400倍あれば担子胞子もいけますよ?肉眼で明確な像というわけには行かないですが、慣れると油点や表面の様子の判別は出来るようになります。
 それ以上はどうせ油浸レンズになってめんどくさいので、うちではピントしっかり合わせてからカメラの拡大でなんとかしてます。
アマニタ!
No.7 (2016/10/08 12:38)
コタマゴテングタケ・・・やっぱドクツルに見えちゃうw。
そして写真のやつはクサウラベニタケでしょう。指で押したような奴がないので。
それにしてもクロカワ、タマゴタケ、ヤマドリタケモドキ・・・羨ましい。うちなんてキクラゲしか見てないです・・・。
ガガンボ (著者)
No.8 (2016/10/08 19:48)
>>アマニタ!さん
クサウラの傘表面の模様は乾いていないとあまりあてになりません。顕微鏡で胞子を見るか、坪を教えてもらう以外は判断しかねますね。

>>油蝉さん
後に知りましたが色々と色のバリエーションがあるみたいですね。どこまでが個体差でどこからが別種(亜種・変種)なのかは今後の研究を待ちます。交配実験とか難しいから大変そうですが。キノコ屋としては少なくとも記事に載せた二つは細根状の菌糸など形態的な差異があるので別でいい気がします。と、思っていたら直に菌糸を伸ばしたハナヤスリタケとか見つけちゃうし。うーむ。

>>森屋さん
当日はありがとうございました。植物に関してはまだまだ至らないことばかりで、大変勉強になりました。クロカワはほんと知ってる人なら羨ましがる珍菌ですよ。さすがのキノコ眼です。来年はお話にも聞いた森屋さんのフィールドの方にもお邪魔させていただきたいですね。その... 全文表示
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