【ワンダータイム】
~廻店~
大森:えーと、クロマニョンが持ってきたレコーダーはありますか?
KP:大森が手元へ視線を落とすと、先ほどの騒動でテーブルはひっくり返り、
KP:レコーダがどこにいったのか全く見当がつきません。
大森:これはダイス振っても意味無いパターンかな。
大森:「いったい、どうなっているんだ・・・。」
KP:立て続けに起こった出来事を前に、大森は茫然自失となってしまします。
KP:時間が進みます。
大森:何だと。
KP:店の外からは、数多の悲鳴やガラスの割れる音。
KP:車が何かにぶつかる音など混沌とした状況が伝わってきます。
KP:しかし、時間が経つにつれて収まってきているようです。
大森:うーん、外に出ます。
大森:「はっ、さっき逃げ出した客はどこへ?」
KP:外へ出た大森の目には信じがたい光景が飛び込んできます。
KP:それは、よく知る日常の風景とは程遠い凄惨なものでした。
KP:いくつかの建物からは火の手が上がり、
KP:火だるまとなった人間が飛び出してきてやがて息絶えます。
KP:路上にはいくつも同じような死体が転がっている事でしょう。
KP:辺りには焦げた嫌な臭いが立ち込めています。
KP:SANチェック1/1d4どうぞ。
大森:<SANチェック>(1D100<=64)→64 ⇒ 成功
大森:【SAN値減少】64⇒ 63 (-1)
大森:「これではまるでパニック映画だな。」
KP:大森の周囲にはかつて人間だったモノの亡骸が横たわっています
大森:悲鳴はまだ聞こえますか?
KP:遠くの方から聞えますね。
大森:では悲鳴が聞こえる方へ走っていきます。
KP:大森は地獄と化した街の中を駆けていきます。
KP:火の手が上がり倒壊した建物、電柱に衝突した車両、
KP:そして路上で息絶える人々、街は同じような光景が延々と続いています。
KP:それはどこまで走っても、どこまで走っても変わることはありません。
KP:SANチェック1/1d6どうぞ。
大森:「誰か、誰か無事なやつはいないのか!?」
大森:<SANチェック>(1D100<=63)→99 ⇒ 失敗
大森:1d6(コロコロ…) ⇒ 5 【SAN値減少】63⇒ 58 (-5)
大森:あ。
KP:5点以上を失ってしまいましたので<アイデア>ロールどうぞ。
大森:<アイデア> (1D100<=55) → 41 ⇒ 成功
KP:大森は自分が体験している現象が現実のものであると理解する事でしょう。
KP:症状はどうしよっか。
大森:うーん。同じような光景ばかりが続いていて
大森:俺の日常はいったいどうなってしまったんだ、って感じかな。
KP:では、大森は地獄のような光景が続く事に耐えられなくなり、
KP:やがて自らの両肩を抱くようにうずくまってしまいます。
大森:「こんな事が・・・あっていいはずがない・・・。」
KP:ここでシーンが進みます。
KP:夕暮れに包まれていた街は、やがて夜を迎えます。
KP:いつの間にか悲鳴は収まり、すっかり聞こえなくなりました。
KP:しかし、変わりに遠くからある音が響いてきます。
KP:それはまるでフルートの様な旋律にも思えましたが、
KP:上品さの欠片もなく、ただやみくもに吹き鳴らしているだけの
KP:不快で下品な演奏でした。
KP:やがて、地震のような揺れが起きます。
KP:それも長い周期をもった揺れではなく、
KP:立て続けに短く揺れるような強い衝撃が連続し、
KP:まるで天から巨大な杭を打ち込んでいるかのようでした。
KP:建物を砕き、岩盤を貫くかのような衝撃の一つが
KP:ついに大森を襲います。
KP:ダメージ1d100+1d10どうぞ。
大森:へっ!?
大森:ごめん、よく聞こえなかったかも。
大森:もう1回言ってくれる?
KP:ダメージ1d100+1d10どうぞ。
大森:人間キャラクターのHPって知ってる?
KP:ああ、心配しないで。
KP:1d100+1d10だから1+1もあるかもしれないでしょ。
大森:あるわけねぇぇぇ。
KP:やかましい、早くダイスを振るんだよ。
大森:おーけい、そっちがその気なら本気でいくぜ!
大森:見とけよ、俺の運命力!ハァァァーッ!!
大森:1d100+1d10(コロコロ…) ⇒ 27ダメージ
KP:大森の体は衝撃に耐える事が出来ず、無残にも砕け散ってしまいます。
大森:あっあー、27ダメージだから、一応原形は留めてるんじゃない?
KP:原形を留めておく事にしますか?
大森:HPが11だから、大体3倍近いダメージ?
大森:やっぱ留めなくていいや。
KP:うん、留めなくていいよね。
KP:ここで<アイデア>どうぞ。
大森:<アイデア> (1D100<=55) → 92 ⇒ 失敗
KP:大森は何も気付く事無く、その生を終えます。
大森:ああぁ・・・。
KP:カタン、と何かの音がカウンターから聞こえます。
大森:え?
KP:その音を合図に店内の数名の客が悲鳴を上げました。
KP:不気味な獣はその声に反応し、
KP:雑誌を広げていたテーブル席の客に顔を向けます。
KP:そして、口を開けると客に向かって何かを突き刺しました。
KP:それはまるで注射針の様に鋭く、ドクンドクンと脈動し、
KP:何かを吸い上げているようでした。
KP:刺された客は酸欠になった金魚のようにパクパクと口を開閉したあと、
KP:急激に干からび、そしてミイラと化してしまいます。
KP:ということで、SANチェック0/1d3どうぞ。
大森:<SANチェック>(1D100<=58)→34 ⇒ 成功
大森:こ、これはもしや・・・。
KP:減少なしですね、描写を続けます。
客:「誰かーだれかー!」
KP:テーブル席にいた男がノートPCを放り出し、店外へと飛び出していきます。
客:「馴れてはいけない、馴れてはいけない」
KP:カウンター席にいた中年の男も、店の外へと飛び出していきました。
KP:その後を追うかのように不気味な獣も、
KP:窓ガラスを突き破り店の外へと駆け出していきました。
KP:後には大森だけが取り残されます。
大森:なるほどね。
大森:コレ、大森は自分に起こっている現象が認知出来てる?
KP:先程までの出来事は認知しています。
KP:ただ、自身の最後が思い出せないだけです。
大森:アイデア失敗はそっちかー。
KP:はい、そっちです。
KP:ということで、ここで改めて<アイデア>ロールどうぞ。
大森:アイデアの数値は低いからここは大丈夫でしょ。
大森:<アイデア> (1D100<=55) → 34 ⇒ 成功
KP:思わず頭を抱えてしまう様な頭痛が、大森を襲います。
大森:リアルで頭抱えたわ。
KP:それは記憶の中の光景、店内での記憶です。
KP:そして今、大森の目の前で繰り広げられた光景は
KP:寸分違わず記憶の中の出来事と合致することでしょう。
KP:そして大森は理解します。
・・・同じ時間を繰り返している、という事を。
-つづく-