病弱ゲーマーは日々グラブル三昧。

「砂神の巫女」&「砂縛の涙、ひとしずく」から神話を覗く。

2015/02/02 18:44 投稿

コメント:2

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どうもどうも。
今やっているイベントについて、どうしても語りたくなってしまったので
ついつい更新m(_ _)m


「砂縛の涙、ひとしずく」。
前回の「砂神の巫女」から半年後?くらいの設定なのかな?
少し大人っぽくなったサラちゃんと美しくなったボレミアさんが眩しいです。
本当に絵を載せたいくらいで、イベント内で二人のいい顔ないかな~って探してたんですが…
……二人とも、あまり笑った顔がないんです。
前回のほうがまだ表情豊かだったような気がするくらいです。

笑顔のない理由は、ストーリーのなんともいえない悲しさ、切なさ。
サラちゃんとボレミアさんの心のすれ違い、神官長のえげつない言葉、
島の人々からの言葉、それぞれがサラちゃんの弱った心身に突き刺さる。

…もうね、プレイしててこっちも心が痛いです。
Twitterでも騎空士さまたちの「もうやめて!」「悲しすぎる」という悲鳴が聞こえてきます…。
この悲しい気持ちを紛らわすにはどうしたらいいのか…(´;ω;`)

こんなに悲しい悲しいと騒ぐ理由はもう一つ、今回の星晶獣のせいもあるんでしょうね。
前回のマナウィダンは明るく「遊んであげる♫」と言っていましたが、
今回の星晶獣ブランウェンはひたすら泣いてます。攻撃は涙です。奥義も涙です。
もう何が何でも涙です。倒してるこっちも泣きたくなります(´;ω;`)


釣られて泣きたくなるのを抑えつつ、例によって元ネタを調べてみました。
まず島の名前の「サブル」ですが、これはイスラムの言葉で一般的に「忍耐」を指す言葉であり、イスラム教典では宗教的生活における重要なものの一つと言われています。
大雑把に言えば、
’’我慢強く忍耐していれば神様がお助けを下さりますよ、
神様は忍耐に優れた敬虔な人を愛します’’
といった感じの言葉が経典にこれでもかと書かれているわけです。
前回、今回ともにこの「サブル」はサラちゃんの心境にぴったりですね。
巫女としての運命、周囲との関わり、サラちゃんはその小さい体でたくさんの我慢をしてたのですから。


続いて、前回&今回の星晶獣のマナウィダンブランウェン
これは、ウェールズの神話・伝承やアーサー王の伝説などを記した「マビノギオン」という本の中の「マビノギ四枝」という4つの物語のうち2つのお話に出てくる人名から取られています。


んん??ややこしいですね(;´∀`)


まずは「マビノギオン」について解説します。
「マビノギオン」とは、中世ウェールズ語で書かれた2つの写本「ルゼルフの白本」「ヘルゲストの赤本」から取られた物語です。この2つの写本が書かれた年代は微妙に異なりますが、中身の物語自体の成立年代については、現在の定説で西暦1000~1200年頃ではないかといわれています。
二つの写本それぞれに散文や詩、宗教的文章から物語など内容が詰まっています。
そこで過去の研究者たちはそれらを大きく3つのグループに分けました。それが、
・「マビノーギの4つの物語」
・「カムリに伝わる4つの物語」
・「アルスルの宮廷の3つのロマンス」
になります。

特に最初の「マビノーギの4つの物語」は通称「マビノギ四枝」と呼ばれ、4つの物語の文章の末尾が全て同じ言葉で終わっているのが特徴的です。
"thus ends this branch of the Mabinogi"(マビノギのこの枝はここでお終い)
恐らくこれが「マビノギ四枝」と呼ばれる由来でしょう。
また、この話の中では共通してプレデリという人物が登場しますが、特に主人公というわけでもなく、どういう存在なのかよく分かっていません。
この「マビノギ四枝」の中から2つの物語、すなわち
第2枝:スィールの娘ブランウェン
第3枝:スィールの息子マナウィダン
これが前回&今回の星晶獣の元ネタになっています。

ここでピンときた人がいるかもしれませんが、ブランウェンとマナウィダンは兄妹である(かもしれない)ことがわかりますね。
前回の砂神イベのマナウィダン、男の子と女の子のコンビでしたよね。
もしかするとあの女の子はブランウェンの本当の姿なのかもしれません。


さて、それでは上記の2つのお話はいったいどういう内容なのか。
イベント順にマナウィダンから物語を見ていこうと思います。

・スィールの息子マナウィダン
マナウィダンは(謎の人物)プレデリとともにダヴェドという地に帰り、そこでマナウィダンはプレデリの母と結婚します。(プレデリも別の女性と結婚します)
すると魔法の霧がダヴェドに立ち込め、家畜や従者を彼らから離してしまいました。
しかし彼らは狩りをして過ごし、のちにイングランドに渡ります。
そこで彼らは現地の職人も脱帽レベルの靴や盾などを作り、街から街へ渡り歩きます。
そしてダヴェドに戻って狩りを続けるのですが(恐らく腕が良すぎてイングランドから追放された?)、ある日狩りの最中に白蛇が現れ、プレデリとマナウィダンを怪しい城へ誘います。
マナウィダンはプレデリに行くなと忠告したものの、プレデリは忠告を聞かずに城へ入ってしまいます。
そのままいつまでたっても戻らないのでマナウィダンの妻が様子を見に行くと、口が利けなくなってしまったプレデリを見つけ、マナウィダンの妻も同じく口が利けなくなってしまい、そのまま城ごと消えてしまいました。
マナウィダンとプレデリの妻だけが残され、なんやかんやあったのち(省略)仕方なく畑作をすることにしたものの、それでも災難は続き、収穫前の畑が荒らされてしまいます。
そこでマナウィダンが残った畑を見張っていると、ネズミの群れが畑を荒らしているところに出くわしました。彼はネズミの群れから1匹つかまえ、次の日にそのネズミを処刑すると決めました。
するとある司教がマナウィダンのもとに現れて、処刑はやめてくれないか、じつはそのネズミは私の妻なのだ(理由は不明)、だからやめてくれとお願いをします。
マナウィダンが、ダヴェドにかけられた魔法と、消えてしまった妻とプレデリを解放してほしいと頼むと、司教がこれに同意しました。
司教にはグワウルという友人がおり、グワウルへの侮辱に対する復讐としてダヴェドに魔法をかけたのだと明かしました。
いったい誰がグワウルを侮辱したのかはわかりませんが、司教の魔法でとんだ災難に見舞われたというお話でしたとさ。thus ends this branch of the Mabinogi.


(´・_・`)なんだかグダグダしてて面白くない話のような…

要するに3行でまとめると
結婚した♥
だけどいろいろ大変な目に遭った!!
えっお前のせいかよ!!
ってことですよね?それでいいですよね?

マナウィダンは様々な災難に出くわしたので、そのストレスや怒りがきっとグラブルの世界で爆発したんだ、と解釈することにします…。


続いてブランウェンのお話。

・スィールの娘ブランウェン
ブリテン王の妹ブランウェンとアイルランド王の結婚について書かれています。
ブランウェンの種違いの兄弟であるエヴニシエンは結婚についての説明がなかったことに怒り、アイルランド王の馬を斬り殺して王を侮辱します。しかしブリテン王がフォローに入り、作法に則り新しい馬とお宝を償いとしてアイルランド王に贈りました。そのお宝の中には死者を蘇らせる大釜もあったそうです。
アイルランド王が自国に帰還したのち、ブランウェンとの間に子供が生まれます。ブランウェンもアイルランドの人々に歓迎され幸せな日々を送る、はずだったのですが…幸せはここで終わってしまいます。
かつてアイルランド王が受けた侮辱(馬を殺された件)について国民が不満を口にし始めました。そこで何者かから助言(?)を受けたアイルランド王の命令によって、ブランウェンはキッチンに閉じ込められ、毎日殴られるという拷問のような日々を過ごすことになります。
ブランウェンは隙を見て手懐けておいた鳥に手紙を託しブリテン王に助けを求め、これを見たブリテン王がアイルランド王に戦争を仕掛けます。
アイルランド王は和平提示としてブリテン王を歓待するための大屋敷をつくりますが、歓待とは表向きのもので、屋敷の大量の小麦粉袋の中に兵士を潜ませていました。
しかしブリテン側もやすやすと騙されませんでした。先ほどの馬殺しのエヴニシエンがここでアイルランド側の計略を見抜き、隠れ兵士をひとり残らず全滅させます。
さらに、その後歓待を受けたエヴニシエンはこれを侮辱と受け取り、あろうことかブランウェンの子供を火に放り投げてしまいます。ここで戦争の火蓋は切って落とされました。
またしてもエヴニシエンは、アイルランド側がブリテンからもらった死者復活の大釜を使って戦っていることにいち早く気づき、自身の犠牲と引き換えに大釜を破壊することに成功します。
この戦争の結果、ブリテン王、マナウィダン、プレデリ(何故かここで突然ふたりの名前が出る)など7人のウェールズ人が生き延びました。しかしブリテン王は毒槍によって致命的なダメージを負っていたため、自らの首を切ってブリテンへ持ち帰れと命じました。(この理由が意味不明なので省略)
しかしブランウェンは、帰路の途中で悲しみのあまり死んでしまいました。
thus ends this branch of the Mabinogi.


えぇ…えぇぇ…?(´;ω;`)
…というお話です。ざっと読んだ感想としては、エヴニシエンがトラブルメーカーなのか戦争エスパーなのかよくわからないキャラだったなぁと…
それと、ブランウェンの扱いがなかなか酷いものでしたね。毎日殴られ、自由もなく、挙句の果てに自分の子供が義兄弟によって殺され、最後は兄王の首を持って国に帰れと。
悲しすぎて死んでしまうのも納得してしまう残酷さです。

ゲーム内でブランウェンは大釜を持って泣いていますが、死者復活の大釜からきてるのか、それともブリテン王の首を収めた入れ物からきてるのか…?
恐らく前者なんでしょうが…なんだか、どちらともとれるような気がしてきました…。


ちょっと長くなるかな、くらいで書き始めた今回の考察(雑学?)がここまで長くなってしまい自分でも驚いています(;・∀・)
なるべくざくっと書いたつもりですが見返すと読みづらい…
し、仕方ないよね!今回元ネタがややこしかったからね!(責任転嫁)

以上、イベントについて語りたかっただけの記事でした。
さて、書ききったことだしさっそくグラブルやってきまーす 三ヘ( ´Д`)ノ



コメント

MASA
No.1 (2015/02/04 11:14)
面白かったです。参考になりました。
アシタカ (著者)
No.2 (2015/02/04 16:04)
>>1
コメントありがとうございます!m(_ _)m
マビノギについては調べるともっと詳しい文献があると思うのでご興味があったらどうぞ!
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