6427c0117ba21fe9cf318dbce4263382a81e770b

親リーチを受けている瑞原選手の選択。
打牌候補は九筒:麻雀王国三萬:麻雀王国一萬:麻雀王国あたりでしょうか?

c36835ebddb8f86a2dfbb824cd234004e3fe20d9

瑞原選手の選択は七萬:麻雀王国でした。

赤無しドラ無しでノーテン、親リーチには勝負しにくい手牌ですので、イーシャンテンを維持する価値はなく――

九筒:麻雀王国 両面+シャンポンに当たる
一萬:麻雀王国 両面+シャンポンに当たる
三萬:麻雀王国 カンチャン(ペンチャン?)+シャンポンに当たる

七萬:麻雀王国は、ほぼ両面待ちにしか当たらなそう・・・ というわけで、最も通りやすそうな牌を選択したのかもしれません。

0caccd865186a09ca4b9c55a67583063147e250f
うまぶりじゃないか?

そう、僕もそう思ったのですが
九筒:麻雀王国一萬:麻雀王国は連打になる可能性が高く形が崩れやすい。

三萬:麻雀王国は次に引く無筋でまた迷う。
それに引き換え打七萬:麻雀王国のメリットはといえば――

0f0c65b67ceb0cbc85a923b43012d95678795a0d

七萬:麻雀王国を連打しても長く形が維持できることでしょう。

結果的に瑞原選手はこのテンパイでリーチ
岡田選手から値千金のマンガン出アガリでした。

一見打七萬:麻雀王国は悪くないようにも見えますが――

3e51ef552d9ae6e3c0315a01827efc921dea90a6

ドラ無し赤無しの手牌で長く形が維持できる
メリットは小さく、相当恵まれなければアガリも無い。

だったらイーシャンテンを維持して少し恵まれただけでテンパイ。ダメだったら一生懸命ベタオリの構えで良いのではないだろうか?

僕なら九筒:麻雀王国を打ってここでテンパイ。
リーチで瑞原選手より先にツモアガリだと思います。

まあそれは結果論としても、実際あの3巡目リーチに七萬:麻雀王国九筒:麻雀王国の放銃確率なんて、ほとんど差が無いに等しいでしょう。

a97751e4b474d039524c870ac30579a0c4cbb39c

瑞原選手が親番で二筒:麻雀王国を打ったシーンです。

五索:麻雀王国八索:麻雀王国がかなり良く見えるので
ピンズノベタン部分の受け入れは拒否し

役牌トイツ落としの入っている
岡田選手のリーチに備えて二筒:麻雀王国を先切りしたのでしょう。

僕は白:麻雀王国を切りますが、これはまだ理解できます。

882f23f1591259d1a2c415dd1d0408054ef6e9d2

五索:麻雀王国をチーしてテンパイ。五索:麻雀王国八索:麻雀王国が良いと思っているなら、親番ですし、スルーしてぶつける手もあると思います。

結果的に亜樹選手の勝負手をかわすファインプレイとなりましたが、仲林選手、鈴木優選手あたりはスルーしそうな気がします。

逆に小林選手は鳴きそうですね。小林選手には細かい勝負を積み重ねていける強みがあります。

瑞原選手はどうでしょうか? 放銃リスクを最小限にして、勝負を避けがちなプレイスタイルならば

この局面のように大きく加点するチャンスは
逃さないような選択を積み重ねた方が良いのではないか?

3b223cdc558a33bf13d66baa8075b6dd076da7f1

問題のシーンです。

トップ目萩原選手のダマテンを警戒して――

1d922b202cacba5b13db0d257cc8d02ecbcec459

四筒:麻雀王国を打ち切れずに打七索:麻雀王国とします。
例えば小林選手なら絶対にテンパイを取りますね。

トップ目の萩原選手が普通に手を進めている
その上で五筒赤:麻雀王国を切っているならテンパイかもしれない

青字の思考は間違いではないが、普通に手を進めているのは萩原選手だけではありません。

放銃リスクを最小限にすることが有利な選択とは限らない

東1局の七萬:麻雀王国九筒:麻雀王国の選択も
東2局の二筒:麻雀王国切りの選択も
そして今回の四筒:麻雀王国切らずの選択も

放銃回避を最優先しているような戦略に見える。

当たり前だけど麻雀は、放銃をケアしてアガリの可能性を狭めることで被ツモやノーテン罰符による失点リスクも高くなる。

アガリやテンパイを逃すことで順位率を下げるリスクも高くなる。2着目と3500点離れた3着目、このポイント状況で最も大事な判断要素は何なのか?

78cdfeb3e6e1ae940b8d030179cca20c40ad1703

こうなったら四筒:麻雀王国放銃は仕方ないように思う。
しかしここで何を切るべきか考えるよりも――

相手がテンパイかどうかわからない時に、勝負を積み重ねることのほうが遥かに大事なことのように思います。