
今日は「構想力」の話です。
「牌理力」が4面子1雀頭を効率よく完成させるためのスキル
だとしたら「構想力」は将来どんな手でアガリたいかを妄想するスキルです。
「牌理力」よりも「構想力」が大事な局面とは
基本的に残り巡目が多ければ多いほど
最終的にアガリのパターンが増えると考えられます。
基本的に整った牌姿よりも、バラバラな牌姿のほうが
アガリに向かうにせよ守備を考えるにせよ選択肢が広がるものです。

では早速Mリーグの実戦譜でやってみましょう。
まだ1巡目、整っていない牌姿ですので「構想力」が問われます。
・マンズ2メンツ構想
既に1メンツ1ターツあるので、これは容易に想像できるでしょう。
・マンズ3メンツ構想

・ピンズ2メンツ構想





・ソーズ1メンツ構想+456三色
打点アップのための手役構想というよりも
副露進行も見据えて手役の可能性は残したいですよね。
この手牌なら

・役牌構想
副露進行も見据えて手役の可能性――
といえば役牌の重なりも逃したくありません。これも残したいですねー
さて、この中で1つだけ構想外通告を宣告
しなければなりません。辛いですねー 名残惜しいですねー
でも、選ぶとしたら――

マンズ3メンツを構想外宣告とします! となりますね。
よってここは打






と、ここまで書いといてあれなんですがー・・・・
序盤や整っていない牌姿では、4面子1雀頭を効率よく
完成させるスキルよりも、将来の構想を練ることが大事であって
打

及びマンズ2メンツ構想を手厚くすることを優先した選択なのですが
別におかしくはないですよね? これをおかしいと思う人は――
Q・麻雀が強くなるために1番大切なことは何ですか?
という質問に
「それは牌理だよ。牌理こそ基本中の基本さ」
と答えてしまうような、考え方の大部分が
「牌理力」に偏っている人なのではないかと思います。

「構想力」に長けたプレイヤーといえば近藤プロです。
オーラスの親番4巡目です。 みなさんは何を切りますか?
まあ考えるまでもないですよね(笑) ここは当然――


微塵も「牌理力」を感じさせない選択ではありますが(冗談です)
こういった構想を描く背景には大きな理由があって
このような選択をすると当然アガリ逃しが増えるわけですが――
現状3着目 4着と34200点差
2着と15800点差 1着と30400点差です。
南4局ということは他の誰かのアガリで終了。着順ダウンの
可能性は少ないわけですから、そうなったらそれはそれで良しとして
一番いいやつを頼む
と狙って空振りしたとしても
許される点数状況ではないかと判断したわけです。

と思った人もいると思いますが、是非最後まで読んで下さいね!














おそらくこうしたからには、次ツモ

テンパイに取らず、嬉々として


痛ぇ~!! と思ってるのかな?
頼むから人間だったら、この裏目は痛いと思って欲しいなぁ・・・


普通にソーズを切ってました。ちょっと人間らしくてホッとしました(笑)

ハイハイ、


そして ファイヤー ということでした。
(牌図A)で敢えてマンズのカンチャンを払ったのは
安くなってしまうルートを断ってしまうことによって
最高形に仕上がる可能性を上げるといった構想だったのでしょう。
どれが1番大切か? と聞かれても、牌姿にもよりますし
点数状況や残り巡目、場況によっても優先順位は変化すると思います。
時として牌理優先、また時として構想優先、はたまた予測優先
といったように、どのスキルも同じくらい重要なスキルなのですから
状況に応じてうまく使い分けることが大事なのではないでしょうか?
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コメント
コメントを書く(ID:879997)
いつも感謝の気持ちを持ち、大切に読ませて頂いております。言葉の城壁がありながらも海外の色んな方々に木原プロのブロマガを紹介したいですね。これからもよろしくお願い致します。
(ID:19673203)
めっちゃ面白い記事でした!木原プロが講師役になって動画で説明(ホワイトボードとか使って)してくれたらもっと面白そうだな~、なんて思いました!ご一考いただけませんか?
(著者)
いつもありがとうございます
>FIRESIGNさん や、海外から!ありがとうございます!
>ttcさん 今後のYoutubeに期待していてください