プロローグ

・第1章 お1人様でも安心
・第2章 鶏が先か、卵が先か
・第3章 アルバイト
・第4章 デビュー
・第5章 時間泥棒
・第6章 都会のオアシス
・第7章 待遇と出会いと
・第8章 麻雀で食う
・第9章 麻雀のプロ

・第10章 洗脳
・第11章 酷使
第12章 天狗の鼻が折れた時
・第13章 惰性
・第14章 逮捕
・第15章 不起訴
・第16章 後日談


店を閉めることを聞きつけて
譲渡を申し込みに来た人、その内何人かと会うことになった。

某チェーン店の人、素性の知れない金持ちっぽい人
この日会う人は、一時期お店によく来てくれた常連さんだった。

木原くんがやってくれるなら俺が買うよ――

出資者なんだから当たり前だけど、それまで
会った人は向こうから条件を押し付けてくるタイプだった。

今回は顔見知りということで
会談も雰囲気が違う。僕は少し吹っ掛けるつもりだった。