東2局、画像の点数状況で迎えた多井の手番。
まだ6巡目だが前原、黒沢にそれぞれ仕掛けが入っている状況。
西家・黒沢
ポン ※ポン 打 ツモ切り
北家・前原
ポン ポン ※ポン 打
多井はここからポンカスの、場1の両者に鳴かれていないも打たず
現物であるを選択する。親番であるにもかかわらず、この巡目から撤退判断だ。
他家の仕掛けに対して、Mリーグなら絞るけれど、鳳凰卓なら絞らない
という話をよくしますが、その差はMリーガと鳳凰民の副露率の差にあります。
※参照記事 Mリーグ副露率データ この記事をご覧になっていただきたい。
・前原の副露率はMリーガー平均よりやや高い 22.6%
・黒沢の副露率はリーガー平均よりやや低い 18.6%
その2人に序番からこうも仕掛けられているのなら
この手牌ではもう到底間に合わないという多井の判断なのだ。
現に黒沢にはマンガンテンパイ。前原はマンガンのイーシャンテンが入っていた。
鳳凰卓の平均副露率は35%を超える。
対してMリーグの平均副露率は22%弱である。
※参照記事 VIPで天鳳@wiki
これだけ副露傾向のトレンドが違えば
仕掛けに対する評価が変わってきて当たり前なのである。
ちなみに天鳳名人戦の平均副露率は鳳凰卓に近い。 興味がある人はこちらで
対副露判断以外でも、多井は手牌の見切りが異常に早い時がある。
画像の手牌は南1局3巡目です。さて、みなさんは何を切りますか?
多井は唯一のトイツであるを打った。
234以外興味無しといったところか。正直な感想を言えば ちょっとキモイ・・・
場に1枚切れとはいえ、局進行も大事な局面で打 これも まあまあキモイ・・・
ただ多井はこうした選択の理由をこう述べていたことがある。
場に中張牌を多く見せることによって、速度アピールもそうだけど
他家の副露を促し門前高打点を未然に防ぐ効果もあるかもしれない
例えばこのが場に3枚見えたとしたら―― いくら副露率が低い傾向がある
といはいえ 3枚目なら・・・渋々仕掛けだす人もいるのではないだろうかということ。
ドラが浮いているとはいえ、前巡の、そしてと なかなかキモイ・・・
これはなんだろう? とにかく キモ杉内・・・
チームメイトの白鳥は、こうした選択を アイツ要塞かよ! と言っていた。
果たして鳳凰卓でも参考にして良いものだろうか?
それともトレンドが違えば単なる悪手なのだろうか? 自分にはよく分からない。
しかしながら2018Mリーグ、個人成績2位に100ポイント以上の
差をつけ首位を独走しているのは、まごうことなき多井隆晴、この男なのである。
あれ? 多井さん、個人軍でもトータルトップじゃね?
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