リーチの河が
宣言牌のはポンされています。さてみなさんは何を切りますか?
打
角谷の選択傾向を一言で表すならばスーパーポジティブシンキング
確かにこの手牌、理想通りに事が運べば大物手に育つ可能性は十分秘めている。
反面、理想に反する有効牌を引けば、たちまち手牌の価値は極端に下がってしまう。
そしてなにより、仕上がる前にどれだけの放銃リスクを負うのかと考えると――
このすらも打ちたくないと考えるほうが普通ではないだろうか?
お茶を濁して筋の打、或いは現物のに手がかかる人がほとんどのような気がする。
次巡を引き入れイーシャンテン。ここはを切るかと思ったが――
打? っておかしくないですか?
解説の須田が驚嘆する。リーチにダブル無筋の両面ターツ落としの構えだ。リーチの第1打が、両面ターツ落としならに手をかける人の方が圧倒的に多いだろう。
負けても痛みのない麻雀ならまだわかる。しかしここは角谷にとって
今後の競技麻雀人生がかかっているといっても過言ではないほどの大舞台である。
しかもポイント状況的に失敗の許されない局面で――
果たしてこのテンパイになる人類がどれだけいるだろうか?
角谷「気が狂っていると思われるくらいがちょうどいい」
角谷はそういった。予想の範疇を超えることで
距離感や手の入り具合を対戦相手に掴ませない。これが角谷麻雀の真骨長だ。
金 2着目・14200点差(トータルトップ目)
角谷 ラス目・23200点差
その同巡、たろうは金、角谷の2軒リーチに挟まれて長考する。
ダブ東トイトイの勝負手、しかし現在はトップ目である。みなさんは何を切りますか?
を打つかなーと思った。続いての予想は
の暗刻落としでもさほど違和感はない。しかしたろうの選択はだった。
元より選択候補は5種類しかない。
1~3番人気は拮抗しているが、は4番人気の選択候補ではないだろうか?
わかった。ベタオリの田内からも討ち取る可能性を高める作戦だ。選択に手詰まったら、少なくとものトイツ落としのたろうがのシャンポンで待っているとは思わない。
しかしたろうの考えは全く違っていた。を選択した理由は安全度の差だという。
たろう「この巡目まで顔を見せないで不自然なのはどちらかといえばよりも、だから安全度はほうが若干高いと思ったんだよね」
なるほど、でははどうかと聞いてみた。かなり通りやすい部類の無筋だと思うのだが。
たろう「金くんは割とこねてくるタイプだから(笑)割と先切りも多いので、よりもどちらかといえばかな」
この結果はたろうがトータルトップの金からの直撃に成功する。
いやしかし、果たしてこのアガリになる人類がどれだけいるだろうか?
たろうは常々「麻雀はバランスのゲーム」だといっている。放銃するリスクやベタオリするリスク、それとリターンを照らし合わせ、その都度判断を変えていく。
たろう「前局のチンイツもこの局のトイトイもオリる寸前だった」
チンイツはアガリのリターンは大きいもののかなり苦しい待ちだ。2人以上テンパイ確実な状況では、これ以上放銃リスクを負うのは見合わないという判断。
このトイトイもリターンは大きいが、トップ目からだと放銃するリスクも小さくはない。2軒リーチ相手だったら次に引く無筋は確実にやめていたという。
たろうも角谷も同じ「攻撃型」とみられるタイプだが考え方は全く違う。両者が入れ替わってこの局を打っていたらおそらく全く違う結果になっていただろう。
「○○タイプだから――」といった先入観で麻雀を判断するのはナンセンスだ。
人それぞれ麻雀を打ってきた環境も、抱いている信念も、違って当たり前なのだから。
ついでにそろそろ血液型で人を判断するのもやめてみてはどうだろうか?
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現役麻雀プロがガチで「天鳳位」を目指すブログマガジン
木原 浩一
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コメント
木原 浩一
(著者)
(著者)
いつもありがとうございます
あくまで占いなのに「血液型だけはガチ」という人が多くて困ります
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(ID:26261981)
血液型占いを広めた能見正比古氏は自身の血液型を公表せずにこの世を去りました。
ご自身は血液型で判断されたくなかったようです。