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僕は著作権が嫌いだ

2016/01/01 00:00 投稿

コメント:1

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どうも、木戸明です。明けましておめでとうございます。元旦に書く記事か!?って感じですが、暇だったので書いてみました。

僕は、一人のゲーム製作者として、著作権が嫌いである。だからと言ってなくなってほしいとも思わないが、今のところ著作権は世界に害しか与えていないように思うのは、僕だけだろうか。

著作権がそもそも何故存在しているかというと、「印刷機」の出現にあった。文字のコピーが容易になると、他社の出版物をそのまま真似して、まったく同じものを作成するということが頻繁に起こるようになる。そうすると、もちろん著者はそのコピー者からお金が取れなくなるから、それを国家が禁止することで著者の利益を守るということで「著作権」が制定された。

著作物のコピー、現代で言えば映画や音楽、ゲームの複製物の流出は悪だと思う。作った人の利益が減少してしまうと、そもそも物を作るモチベーションが無くなってしまう。これはソ連が身を持って示してくれた。でも今の著作権法では作者の死後50年まで著作権が存続することになっている。そしてそれがアメリカではまた伸びようとしている。それのメリットって、なんだろう。

確かに作者の子がそのまま収益を得るというのは確かだろうけど、今の御時世そんな世の中でいいのだろうか。ディズニーの収益が減るのはアメリカにとって不都合かもしれないけれど、「創造の圧迫」こそが悪なのではないのだろうか。例えばアメリカのどこかの誰かが「アナと雪の女王のキャラを使ってより良い映画を作れる」としても、彼/彼女はそれをすることが出来ない。少なくともやったとしても、それを使ってお金を稼ぐことができない。

日本の二次創作産業を見れば、それは明らかではないだろうか。日本の出版社は許容性があるから、ディズニーのように製作者を訴えないけど(まあ規模が大きくなりすぎて訴えられなくなってるってのもあると思うけど)、もしそれが刑罰化されたりしたら二次創作産業は破滅の一途を辿ってしまうのはみんなのTPPに対する関心から割りとコンセンサスを得られていると思う。

コピーを許容することで劣化コピーが生まれることも確かだ。むしろ劣化コピーのほうが圧倒的に多いだろうし、どちらかというと「資産力主義」になりがちなのも当然と言えば当然だ。スマホアプリ産業なんてクローンゲームの巣窟だし、コミケに行っても「なんでこの人この画力で作品書いたんだろう」って作品も大いにあるだろう。でも、少なくともゲーム業界的には、著作権の制限、というのは大いに役立つと思う。

プログラマの読者が居ると分かると思うけれど、プログラムというものには「オープンソース」という概念がある。ソフトウェアを作って、その中身を晒して、誰でも使っていいよー、としてしまう。そして多分ソフトウェアがここまで急速に発展しているのも、このOSS(オープンソース・ソフトウェア)のおかげだと思っている。

プログラマの間には「車輪の再発明」というフレーズがある。正直それほど仕事としてプログラミングを使っていないからどれほど行われているのかは分からないけれど、意味的には「既に世にあるけど、それを無視してもう一回それを作る」って感じだ。そしてプログラマはそれを「無駄」と感じている。一回世に出ているものをなんで作らないといけないのか、というのは至極当然のことに聞こえないだろうか。実は著作権こそがそれを阻害しているのだ。

僕はUnityというエンジンを使ってゲームを作っている。Unityとは、まあ簡単に言えば「難しい物は俺が作っといたから、後よろしくな」と言って公開されたソフトウェアのことだろうか。そしてエンジンとはそういうもの(公開されてるかされてないかを問わず)の総称だ。メタルギアで聞く「FOXエンジン」なんかも、似たようなものである。でも僕は「FOXエンジン」ではなくUnityエンジンを使っている。Unreal Engine 3も無料だからそっち使うかどうかっていうのは僕の個人的な取捨選択でしかないが(C++が嫌いでC#が好きってだけ)、FOXエンジンはそもそも公開されていないから使えないのだ。

多くの会社は、3Dモデルを動かすために1からエンジンを作っている。それの意味とはなんだろうか。もちろん1からエンジンを若いうちに作るっていうのは、プログラムの仕組みを知るという意味では重要だと思う。でもそれを過ぎたら、1から作り直す意味なんてないし、それによって格差を生むのはナンセンスだと思ってる。例えばFOXエンジンが無料で世に出れば、もちろんクソゲーもたくさん作られるけど、あんまグラフィック的に支持されてないFallOut4もその素晴らしいストーリー/ギミックと共に美しいグラフィックが使えただろう。でも「著作権」のせいでValveは3Dエンジンを1から作らざるを得なかったというわけだ。

もちろん有料のエンジンも存在する。Unreal Engine 4を使ってゲームを作っている会社もいくらでもあるだろう。でもそれこそ「資金力主義」になってしまって、個人開発や小規模のゲーム会社は使いたくても使えないのだ。(まあ僕がUnityで3Dゲームを作らないように、リソース的に作れないってのもあるけど)

僕が何を言いたいかというと、小説や映画もまた然りで、一回作ったものにこだわって「権利がー権利がー」って言ってる間はその分社会が停滞する、ということだ。だから、著作権は長くても5年にした方がいいと思う。5年あれば、新しいものが作れると思うし、むしろデッドラインが決まってるから5年以内によりよいものを作ろうっていうモチベーションにもなると思う。賛成するかどうかは、君次第だ。

コメント

M26パーシング
No.1 (2016/08/26 21:37)
あなたの意見に賛成ですね、五年もあれば企業側も十分利益が得られるだろうし(特に音楽関係とか、映画関係は)そこからまた”いいものが得られるならばコンテンツ市場の発展も促進するでしょうね。政界に進出されたら自分が清き一票あなたに捧げるでしょうねww
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