木戸ちゃんねる プログラムの話とかしてるブログ

AppleはMacを見捨てた

2016/11/07 03:32 投稿

コメント:2

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gigazineの以下を記事を読んでの感想。
感傷に浸っているので長いです。
http://gigazine.net/news/20161104-steve-jobs-email-apple-strategy/



AppleはiPodに始まり、iPhoneとiPadにおいて成功したことで、Appleは「ポストPC業界」に入ったと生前のジョブズは語っている。そして当時はそれほどでもなかったものの、現時点でAppleはMac製品への意欲を下げているようにみえる。


OS XがmacOSになったとき、その理由を他のOSに合わせる為にと言っていたが、それはMacの格下げに他ならなかった。iOS、watchOS、tvOS、これらはMacのパワーに劣る、廉価OSであったはずではないだろうか。だからこそ、AppleのOSと言えば「OS」であり、そのバージョン10である「OS X」がAppleの最高のソフトウェアだったはずである。それをmacOSとしたのは、確かに字面はかっこいいかもしれないが、Mac好きにとっては悲報だったのではないだろうか。

ジョブズは常に、Appleはソフトウェア会社だと言っていた。ゲイツとの対談でも、マイクロソフトを「ソフトウェアメーカー」として対抗心を持っていたようだった。そういった意味で、初めてAppleがGUIを搭載し商業的なマイルストーンとなったOS Xの名称変更は非常に象徴的なもので、過去の栄光を捨て、新たな世界に向かうための第一歩のように思えた。


しかし同時にそれは、現在のMacユーザーを捨てるということも意味する。先月発表されたMacbook Proを見て残念な気持ちになった人はそこそこ居るのではないだろうか。USB-Cへの転向は予期できていたにしろ、グラフィックボードを搭載せず、ファンクションキーを廃止したのは衝撃的だった。これをProと呼ぶAppleには、もはやプロがなんなのかわかっていないようにも思える。そもそもパソコンを使っている人間をプロとは認めていないのだろうか? はたまた、プロは性能ではなく腕に頼るべきとか言うのだろうか。いずれにせよ、この新型のMacbook Proを自信満々に後継機として出したことには首を傾げさせる。

しかし、冒頭の記事を読んでから、Macbook Proの退化は致し方の無いことのように思えてきた。AppleはすでにMacを手放そうとしているのだ。iPad Proがそれに代表される最大の象徴に思える。タブレットを商業のプロが使用する、というのはいささか傲慢ではなかろうか? しかしAppleにそのような事象は関係がないのだ。ポストPCである以上、Macは無価値であり、タブレットとケータイこそが次世代だとAppleは思っている。

僕はそれに概ね同意する。そういった意味では、Macbook Proを薄型で軽量にする、というのはMacbook Airを置き換えるという意味で重要な選択肢であり、さらにiPadやiPhoneで慣れたタッチ操作が行えるというのも納得の行く話だ(もちろん、Appleに最大限肩入れした場合、の話だが)。

しかし、今でも家でPCを使っているような人は、iPhoneやiPadに乗り換えて満足できるだろうか? 僕の想像でしかないけれど、家でPCを使っているような人は僕のようなソフトウェアを書いているプログラマやデザイナー、ゲーミングをハイエンドで楽しみたい人たち、そして「仕方なく」仕事の関係上使わざるを得ないサラリーマンたちではないだろうか。


確かに、3つ目の理由でPCを使っているサラリーマンはiPadで置き換えることができる。彼らはメーラーやワード、エクセルくらいが動けばなんとでもなる。しかし前者2つは、iPadやiPhoneでは到底置き換えることができない。プログラマは長時間打ち心地の良く、コンパイル速度に制限されないプロセスパワーの高いキーボードの付いたPCがほしいし、グラフィックデザイナーは書いたものが即時反映され、いくつものレイヤーを管理できるグラフィックボードとプロセスパワーの高い、更にペンも使えるような2in1が必要になる。そしてPCゲーマーには60FPSの最高のグラフィックとプレイ体験を与えるため、ハイエンドのグラフィックボードとCPUを与える必要がある。このような人たちにはPCが必要なのだ。

僕はもう一つPCの利点として、キーボードを持っていて、膝の上におけることを指したい。最近はSurface Proやその他PCメーカーがハイパワータブレットにぺらっぺらのキーボードをつけて喜んでいるが、正直膝の上で使えないようなものは出先では使えない。Surfaceはともかく、他のPCメーカーのカバー型キーボードは打ち味が悪すぎることも挙げられる。なのでNECのLavie Hybrid ZEROなどの2in1だけど膝にも置けるよ! といったPCのほうがまだ使い勝手がいいと思う。(ちなみにLavieおすすめ、軽いし小さいし)

とまあ僕が語ったところでAppleが今後の方針を変えるとは思えない。Appleの利益の7割近くがポータブルデバイスなのだから、そのような経営判断になることは仕方のないことだろう。しかしジョブズはもしMacを捨てるのだとしたら、きっとその次のデバイスを思いついていただろうと思う。Appleは多分それをApple Watchだと思ってるのかもしれないが、あのサイズではスマホと同等にはならないだろう。まあ、将来スマホとスマッチが合体してフォールアウトのピップボーイみたいなものが生まれるかもしれないが。

長々と語ってきたが、僕が言いたかったのは、Macにはもう期待しないほうがいいだろう、ということである。iMacのローンが12月で完済するので新しいPCの購入を検討していて、せっかくなので今回の発表を見ていた。Macbookの新型や、iMacの新型が出てくれるかと思い期待していたが、結局登場したのはぱっとしないMacbook Proだけだった。

Macbookはなかなかすごかった。超薄いし、僕は浅いキーストロークが好きなので、あのキーボードが好きだったし、物理キーじゃないのにクリックしている感覚があるあのトラックパッドも好きだった。まあ結局あまり使わずに売ってしまったけど、引っ越す前は通勤中にUnityで開発をずっとしていたいい機械だった。

僕は結局 Vaio Z を買うことにした。もともとWindowsユーザーで、iOS開発の為に仕方なくMacを使っていたが、一応愛着は湧いた。しかしもうMacを使う理由がなくなった。たまにUnityのコンパイルのために使うことはあっても、メインPCとしてiMacを使うことは無いだろうと思う。スマホも近々出るGoogle Pixelか、Vaio Phone BIZにする予定である。

さらば、Mac。さらば、iPhone。
次会うときは、きっとまた最高を届ける製品であってくれ。

コメント

wk
No.1 (2016/11/07 10:37)
普通の機械はプロ用だとアマチュアでも一般市民でもある程度使いやすいけど、全く関係ないのがパソコン
木戸明 (著者)
No.2 (2016/11/26 11:38)
>>1
プロ用のパソコンっていうジャンルがまず無いしな。
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