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ビジネスライクにいこう

2019/10/18 12:31 投稿

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  • ソルジェラ
  • ジョジョ5部「MMD」二次創作




面白いことやってくれそうな気がして。
アニメの声もゲームの声も良かったな。
猫にはすごい嫌われる愛嬌ある伊達男。
日本昔話を見ていてもいろんな発想が。

天使系ポケモンと本体さんの居る日常。
閲覧注意やもしれませんね申し訳なし。









ビジネスライクにいこう









大将的には嫁の究極形というよりは天使ちゃんか。
問題児やマンモーニから見りゃ理想のマンマだな。
ビビリ野郎にはおっかなびっくり拝むアイドルと。
プロの猛獣トレーナーでもあるな鮮やかなもんだ。
小姑もあれで一目置いてて折り目正しいときてる。
ツレいや使い魔的にはマイマスターつーかご神体?
見る側次第でいろいろ化けるがオレにとっちゃあ…


パチン、と後ろから聞こえる、細い指を鳴らす音。
氷小僧が座標確定にソレやるのはコイツの影響か。
「ういーっす。」
営業スマイルでお迎えしますぜ本日のパートナー。


きたきたヘッドフォン型の天使三体しょって来た。
にこにこ笑ってスーツケース引っ張りやって来る。
オーバーサイズのロングコートに薄いサングラス。
はいカワイイ緊張感どこ探しても見つかんねーし。
そのナリ見てギャングだと思うヤツぁ絶対いねー。
『待った?レプリカの直しに時間かかっちゃった。』
耳元に口を寄せて息だけでヒソヒソと内緒の囁き。
「いやオレもいま来たトコ。コート似合うじゃん。」
『でしょー!メローネが古着屋で見つけてくれた!』
コレ見て美術館襲いに行く直前とも誰も思わねー。

『じゃあ行こっか。うまくいったらSakèおごれー!』
「潰れっとややこしいから一升ボトルはダメだぜ。」
るんたったと助手席に乗り込むのを尻目に荷台へ
重たいケース乗っけて発車、早速広げるカタログ。
買わす銘柄選んでやがる…成功確信してるわけな。
まあ計画は細部まで事前に詰めて納得はしてるが…
うきうきハイテンションな横顔をチラと盗み見る。

とかやってる間もスタンド三体フツーに管理中と。
例えば両手と脚で別々の作業するよーなモンかね。
思考回路が複数あるとかヨタだが信じそうになる。
この小さな頭の容量と処理速度どーなってんだか。




ジェラートって名は大将がつけたそーな。
大将の信頼篤い秘書兼参謀にして、女将。
ソッチかよと思いきやいたってノーマル。
チームで一番古株の片割れだが正体不明。
小姑が言うには七変化の至芸の徒だとか。
掴みどころがねえおっかねーメイトだが。


ふん、と葉巻ねじ消しアクセル踏み込む。
んなこたどーでもいい、関わる気はねー。
こんだけ組んで得な奴はそうそう居ねー。
収入はまあ安定するし刺激的ではあるし。
最低限、ビジネスライクに関わるだけさ。
つか立ち入るとやべー匂いがするんだな。
拾ったとき仲間全滅してたっつーしさあ…
百戦錬磨感漂うあのツレ従えてるだとか…
どーゆー経歴よそーとー殺ってるわアレ…
ソッチかよと思ったがやっぱ違うしなあ…
人畜無害な天使ちゃんに見えるがその実…


フッとばかでかい猫目がこっちを向いた。
『ホルマジオ。』
サングラスの奥のすげー色の薄い目ん玉。
「えっ…おお?」
と…、時々妙な迫力あるよな何なんだよ、
『信号赤だよ。』



あん?



パパアアとクラクションが一斉に、
「のわあああああしまったあああ!」
でけえ交差点突っ込んじまったっ!
よりによって祭日、車通り多いっ!
やべえッ死ぬ死ぬ除けらんねーッ、
ぱん、と後ろから何かハマる感覚。
こいつの暗示スタンド…ハメられ…

(反応速度五倍にッ、突っ切れっ!)

頭ん中でクッソいい声が怒鳴った、
途端、身体がウソみてーに動いた、
有り得ねーハンドルさばきで蛇行、

(目は両方使えっ!処理量三倍に!)

視界がグンと拡がりクッキリする、
ちょ…ええ…他の車が遅く見える、
なんで除けられんだよこの交通量?
がり、と車の尻が小さく鳴ったが、

(脇道入るな、人いたら轢くから!)
「りょっ…了解ーっ!」

交差点突っ切り広い道を爆走する、
すげえ…何この世界ブッ飛んでる、
数キロ走ったトコでウッとなった、
慌てて公園に横づけし公衆便所へ、



「おええええええええええ~ッ!!」



…胃袋ごと吐き出すほどリバース。
何だこりゃあ頭ガンガンしやがる…
め…目も痛えっ…涙ボタボタ出る…
そっ…それに身体中…痛え重てえ!
吐くモン無くなって暫くヘタった。
口ゆすいで顔洗って漸く車へ戻る。
し…仕事…行かねーと…カネねえ…



やっと考える余裕出来たんで考えるがナニか…
一時的に処理速度と反応速度上げた反動かよ…
神経と内分泌いじくっても動かすトコに負荷…
利き目の縛り外して全視界の端まで使うしよ…
なんてことしやがんだせめて同意を求めろよ…
や…信号無視はオレのポカだし助かったけど…
行きから汗びっしょりだわ服が気持ちわりい…

ホルマジオーー、と口を動かしながら窓から。
ぶんぶん片手振って乗り出しカタログを振る。
いや体調激悪なんすけどいま走れねんすけど。
視界狭いんで指差してるトコに顔を近づけた。
『お礼はコレに決めたから帰りよろしくねっ♪』


…一番高えヤツじゃあねーかオニだろアンタ。
…一升ボトルはダメだっつったろ話聞けコラ。












車はテールランプ片方のヒビだけで済んでた。
ギリギリ修理出さねーで済むな…良かった~。
『飲む約束しちゃってんだから帰り絶対だよ。』
「へえへえ。解ってますから。命の恩人さん。」
胃が空っぽでクラクラするんでピッツァ爆食。
二人きりになんなよ大将また理性飛ぶからよ。
切れ者なんだが変なスイッチついてっからな。
『レプリカの梱包を見直しといて良かったな。』
それでスーツケースすげー重たかったわけね。
『運転席潰れても大丈夫なぐらいにしといた。』
運転席潰れたら運転手も潰れるじゃあねーか!
どこまでが本気か冗談か判んねえだろ怖ぇよ。
アンタ他の奴には優しいよなオレ嫌われてる?





仕事とゆーか今日のコレは組織とは関係ねー。
ありていに言うと小遣い稼ぎの秘密のバイト。
バレりゃ全額アガリ&懲罰金で取られる収入。


基本オレらの収入は上からの依頼の報酬のみ。
こき使ってくれるがピンハネ率がハンパねえ。
シマも持てねーし事業もご法度ひでえ扱いだ。
戦う力のある連中にはカネは持たせねー方針。
入団し「能力」を得た段階でもう決まってた。
理不尽だが闘おうにもカネ=発言力ときてる。
直談判行った短気どもはまんま戻ってこねえ。
せめてマトモなツテが欲しいがそれすらねえ。
武器屋のオヤジも変人過ぎて敬遠されてるし。
独りじゃあ駄目だと使える仲間を探し始めた。
大将と小姑と意気投合したのは幸運だったな。
アジト構えて組めたのも大将の実力あってだ。
なんせ稼ぐし切れる、幹部でも腰が引けてる。
厳しいが器量も抜群だ、分け前に不満はねえ。
マトモなヤサ持てたのは組んでからだもんな…
その前は女んトコ転々と…ひでー生活だった。

『依頼人からのお手紙。読んだら焼いといて。』

サングラス外し洒落た封筒をぴらぴら振る指。
手渡されてボトルの水飲み飲み片手で広げる。
腐れ縁の武器屋から回ったありがたいバイト。
何か切々と書いてあるが情状には興味はねえ。
事実かどうかも知らねえ、報酬さえ入ればな。
盗まれたお宝を取り戻しゃあいいんだろーが。
美術館に転売され研究されるって話のブツを。
ライターの火に翳すと手紙はメラメラ燃えた。
見つめる氷色のでっかい猫目に炎が映ってる。
地味だが別嬪ではある…天才らしい眼もイイ。
得体知れねーがコイツと組んでりゃあ食える。
頭はキレまくる、能力もまさに万能ってやつ…
大将やツレとのマッチングも究極にすげーし…


『ホルマジオ。』
ああ?何すかねせいぜい利用し合って仲良く、
『書いてある。』
細い指が黒くなり燃え落ちてく手紙を指した、
『暗証番号が。』




あん?




「ちょ…待っえっあちィっ…のおおおおおお!」
消…そうとしたが既に遅く残り2平方センチ、
そよ風に吹かれ飛んでいく灰と天使が戯れる、
そういやブツは特注の収納箱入りだったっけ、
た、たしか二十ケタの暗証番号で開けるとか、
二十ケタ…長すぎねーかいやそこじゃあねえ、
開けてレプリカと入れ替えんのが目的なのに、
なんでこんなトコ書くんだよバカだろ依頼人、
コイツ読ん…でるワケねー封切ったのオレだ、
そーだよなオレのヤマだコイツ手伝いだしな!
ぱん、と後ろから何かハマる感覚。
こいつの暗示スタンド…えっまた…

(思い出せ!見たものは覚えてる!)

頭ん中でくっそ美声がまた怒鳴る、
え…なっ…頭ん中…映像の洪水っ、

(まだ短期記憶にある、読み出せ!)

ぎゃああああ頭が割れる爆発する!
無理無理こんなもん処理できねー、

(処理速度十倍にっ!がんばれっ!)

映像個別に視えるようになったが!
人の脳みそ何だと思ってやがるー!




「おええええええええええ~ッ!!」




美術館近くのバールのトイレで再リバース…
目が痛ええ目が回るうう頭が割れそーだあ…
二度も全力で吐かすな胃が…悲鳴上げてる…
『ねー思い出せた?』
「ごぼぎ…だじだ…」
クソくどい文面まで全部思い出しましたさ…
死んだダンナとのデートの思い出とかもな…
スノードロップの花言葉?知るかよBBA…
アンタたしかヒーラーだよな違ったっけな…
いまさっき食ったピッツァ全部出たわオニ…












し…仕事自体は平素のより難易度だいぶ下で…
ジェラートが管制室で防犯システム切らせて…
学芸員や警備員にオレら無視する暗示かけて…
縮小して持ち込んだレプリカと本物交換して…
他の電気系統も故障させ防犯系の不備紛らす…
暗示でどこぞの団体客パニクらせて撹乱して…
オレらの痕跡踏み荒らさせて騒ぎに乗じ撤退…
安上がりにコトを片付けて車へ戻ってきたが…
「…あふ…うめえ…、…はあぁ…」
ひでえ顔色に同情されてめぐまれたパスタ粥…
いい具合に冷めてイカレた胃袋に染み渡るぜ…
ありがとよバールの爺さん今度食いに来るわ…
アンタいい人だなあ世の中捨てたもんじゃあ…


「うう…きっつ…」
目の上に氷タオルのっけ運転シート倒し休憩。
『依頼人さんとは直接落ち合うんだったよね?』
ひそひそ息だけで囁かれるのすらまだキツい。
「あー…ブツ渡してその場で現金で清算だと…」
まだ時間の余裕はあるからよ休ませてくれよ…
『紹介料渡しに行ったらその足で酒屋さんね!』
くどいようだがヒーラーだったよなアンタさ…
目の前に半病人いるんだが酒しか頭にねえの…
『品物ちゃんとしまっときなよ壊れちゃうよ?』
「ん…そーだな…落としたり潰したら大事に…」
ごそごそ…と、胸ポケに手を突っ込んで探す…
ん…左だったっけ…いや確かに右に入れたと…


『ホルマジオ。』
なんだろうなこの既視感…血の気が引くなあ…
「ああ…待て…」
『ポッケに穴。』




あん?




「ちょおおおおおなんでえええええ!?」
ち、縮めて右胸ポケットに絶対入れた!
携帯灰皿に包みごと突っ込んで入れた!
タオル投げ捨て見ると底に穴開いてる、
いやいや出がけはちゃんとしてたはず、
いつ破れた?いつ落としたんだどこで、
ぱん、と後ろから何かハマる感覚。
こいつの暗示スタンド…え…ちょ…

(思い出せ今すぐ!どこで落としたか!)

記憶ががががが洪水がががまたあああ!
目が回るやめてくれ吐くから吐くから!

(処理速度二十倍!フルパワーで探せ!)

ああああ解ったあああ駐車場入りがけ…
突っ込んだ瞬間ビリって…たしか指先…




「おええええええええええ~ッ!!」




トイレ間に合わず側溝で再々リバース。
苦しいことも苦しいんだが別の涙出る。
『しくじったら俺のお酒どーなんのさ!』
怒んなよちゃんと買うからさツマミも…
もう逆らわねーから許してくれよ頼む…
大将…旦那…アンタら…絶対マゾだろ…
あれ…何か急に死んだお袋思い出した…
優しかったんだよなブスだけど…はは…











眩暈がして足元を見回すのが辛えんですがね…
『ここでこうだと…角度がこう…こっちかな。』
手招きされてついて行くがもう帰りてえっす。
悪くねーバイトだがこの割りに合わねー感よ…
『これだよね携帯灰皿。フタは開いてるけど。』
「ああ…もともとユルいんだよ落ちた拍子に…」
拾われたり踏まれねえトコでまあ良かったな…
肝心の中身はどこだ…しゃがむと脚も痛えな…
転がるとしたらこっち…と眼を上げるが視界…


『ホルマジオ。』
なんか暗いし狭えわ…帰りは運転してくれよ…
「ああ…なに…」
『鼠が取った。』




あん?




花壇の隅の穴に鼠が包みを引き込むのを見た。

「…ちょ…なん…むぐ、」
叫びたかったが大声出すと人が来るから我慢。
『ポッケにサラミとか普段から入れてるから!』
『匂いがつくわけねーだろ灰皿越しだろーが!』
ついついオレまで息だけで怒鳴り返しが伝染。
『チーズの匂いしたんだよホルマジオだけに!』
『こんな時に謎の難癖つけてんじゃあねええ!』
ぱん、と後ろから何かハマる感覚。
こいつの暗示スタンド…お袋ぉ…。

(縮小して奪還っ!急げ食われる!)

ぎゃあああああ勝手に能力発動身体が縮むう!
いや無理だから鼠とかガチ速えから強えから!
縮小した二本足とか戦えるとなんで思うんだ!

(反応速度と処理速度を各十倍に!)

待てやめて死ぬから勝てても反動で死ぬから!

(筋力は五倍、銃持ったね行けっ!)

あーしーがー勝手にダッシュする怖ええええ!



『大丈夫だよホルマジオ、今度の反動は軽い!』
背中に囁かれた激励がすげー大きく聴こえた。
だよな今はコッチがちっこいんだなんか新鮮…
今度こそ責任もってヒーリングしてくれると?
よ、よかった…てっきり嫌われてると誤解し…



『「慣らし」は済んだから!頑張っといでね!』



やっぱオニじゃあねーかぬおおヤケクソじゃ!!!
何だこりゃ針かよ剣の代わりにちょうどイイ!!!
鼠だろうが竜だろーがかかって来いやあああ!!!










依頼の品物はネズ公ども蹴散らして無事奪還した。
どこで役立つか知らんが鼠との闘い方を習得した。
天使なオニの言ったとおり戦後の反動は軽かった。
今度は吐くものが胃に無かったからかもしれんが。
運転代わってもらいオレにだけ厳しい理由訊くと。
あんたはビジネスライクな性分だから、と答えた。
なるほど七変化の至芸の徒との評価は当たってる。
BBAからの報酬はオレの顔色見て上積みされた。
頑張ってくれたのねえと泣かれたらじんわり来た。
握手されて久々にお袋の墓参りに行こうと思った。








「けどよー奪還したお宝って何だったんだよ旦那。」
「…ち…」
「皿落としそうになるトコとか初めて見ましたぜ。」
「…乳…」
「えっなに、オッパイ?オッパイがどうしたって?」
「連呼すんな変態!オレの旦那が真っ赤だろーが!」
「わあ旦那のカカト落としは何度見てもすげえや!」
「亡き祖父が発掘した古代の女神の乳の彫像だと…」
「あははは何だソレ展示されたら観に行かないと!」
「されねえでしょ研究したらレプリカばれますぜ。」
「ああそれもそうだな。じゃあ解散、おやすみー。」







(完)







重かった反動でついつい途中停止パターン。
こんな日常があったらいいなよかったなと。
家族にだけはかけられたと解る暗示を使う。
そうでないと信頼はしてもらえませんから。


んで一寸法師といえば鬼とお姫様と針の剣。
お姫様がちょっとご年配ではありましたが。
原作で彼が鼠に勝てたの不思議だったから。
四駆って二本足よりずっと速くて強いもの。




ロマンチストのお姫様は感激屋さんだから。
頑張った!って演出があればと思ったんだ。
同じ作業でもっと稼げたらキミ嬉しいよね。
ビジネスライクなキミへのお手伝いどうよ?




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