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ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド クリア後感想

2017/08/20 20:00 投稿

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  • ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド
  • ゼルダの伝説BotW
(この感想はクリア直後に書いたものです。間違っている部分があるかもしれません。ご了承ください)


 私にとってゼルダの伝説ブレスオブザワイルド(以下、BotW)とは何だったのだろうか。クリアして直後の感想を、率直にここに記そうと思う。

 第一にゲーム性として。私の初期のプレイスタイルはまさに臆病そのものだった。敵に出会っては逃げたり、遠くから攻撃をしてばかりだった。私はゲームの腕に関して自信がないし、特に相手の攻撃に合わせて行動をとることが苦手であると自覚していた。ここでいう相手の攻撃に合わせる行動とは、例えば横振りに合わせてバックジャンプ等だ。
 しかし、中盤に行くにつれ、ゲームオーバーの回数も減り、回復の仕方も覚え、臆せずどのような敵でも向かっていくようになった。ゲームの腕に関してはほとんど上達していないと思う。雑魚敵に対して全くラッシュ攻撃をしていなかったのがその証拠だ。
 では、私の何が変わったのか。
 それは柔軟性だ。初期の私は遠くから爆弾を投げたり矢で攻撃する、もしくは近づいて斬りつけるだけ。一方で成長した私は、近接戦闘中も距離を取り矢を撃つことを覚えた。三属性を使いこなし、敵の隙をついて攻撃するようになった。ヘッドショットは高ダメージを与える手段ではなく、攻撃チャンスを作る手段となった。
 臆病ではなくなった私に、BotWの世界は答えた。広いように思っていた世界を、狭く感じるようになった。全てが私の庭のように思えるようになった。自由に動き回れるようになったのだ。それはもちろん、馬を手に入れたとかがんばりゲージが増えたとか、ゲーム内ステータスの上昇もその一因だ。しかし最も大きな要因は、私自身がBotWの世界を理解したからだ。理解しようとしたからだ。私は世界を理解し、私自身を変えた。それこそが柔軟性だ。私のこのゲームでの成長だ。

 第二にストーリーとして。最初は右も左もわからなかった。主人公リンクは記憶喪失だ。どんな存在で人物であるのかわからない。しかし、ストーリーが進むほどリンクは記憶を取り戻し、私はリンクを知った。彼は王国一の若手騎士で、父も騎士だった。恵まれているように見えるが、彼は感情を表すことが苦手だった。それはストーリー上ゼルダ姫と対比して描かれる。力を得られるはずが、得ることができない。せめて自分にできることをしようとしても空回り。そんな彼女にとってリンクは疎ましい存在だった。だが、リンクのことを知り誤解を解き、心を開いていく。
 リンクとゼルダの関係を知るたび、私はゼルダを助けたいという使命感に駆られた。たとえリンクが記憶を失っていても、ゼルダにとってリンクは信頼すべき騎士だからだ。
 何故ゼルダがずっと封印の力が得ることができず、リンクが力果てるその時目覚めたのか。それは、ラネール山でのミファーのセリフがキーになっているように思う。ミファーはゼルダに自身が治癒の力を使う時、何を考えているかを語ろうとする。結局それは厄災ガノンの復活によって遮られるが、彼女が何を言おうとしていたのか私なりに考えてみた。ミファーの力は治癒の力。ゾーラの民たちもその恩恵を受けていたようだ。このシーンの初見時の私は「修羅場じゃないの!?」なんて言っていたが、とんだお門違いだ。リンクは関係ない。ミファーは「誰かを助けたい」、そう考えて力を使っていたのではないか。
 封印の力を得る前のゼルダは、義務感からその力を望んでいた。自分は封印の力を得るべきだ、得なければならない、と。それはまわりまわってゼルダ自身のためになるからだ。ゼルダは自身の存在理由のために力を得たいと願っていたのだ。しかし、封印の力が覚醒したとき、ゼルダは初めてミファー同様、他人のために力を望んだ。このことから、ゼルダが力を得られなかったのは、ずっと自分自身のために力を望んでいたからではないかと考えられる。その証拠としてエンディング後、ハイラルの人々の力になりたい、封印の力がなくてももう平気だとゼルダは語っている。ゼルダは成長したのだ。
 BotWは成長のゲームだ。何もない状況から始まり、プレイヤーは必ず成長する。ストーリーを追えば、登場人物の成長を目の当たりにする。それはゼルダだけではない。上げればキリがないが、多くのキャラクターたちが成長している。

 『Breath of the Wild』、よく『野生の息吹』と訳されるが私は誤訳だと思っている。英語の"breath"には「生命」という意味がある。正しくは『自然のままの生命』という訳が正しいのではないか。
 自然は常に変わり続ける。自然は常に成長し続ける。『Breath of the Wild』、生命は成長し続ける。


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