「いつの日もこの胸に流れてるメロディー」

『Suga Shikao Hitori Sugar Tour 2018 in高松festhalle』(中編・ネタバレ有り)

2018/04/09 22:24 投稿

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中編です。


危険・警告危険・警告危険・警告危険・警告危険・警告注意危険・警告危険・警告危険・警告危険・警告危険・警告
ネタバレ全開の日記です。今後の公演に参戦される方の閲覧は、自己責任でよろしくお願いいたします。





- MC-

スガ「どうもありがとう!・・・えっとね、またギターが変わりました。これまでのより大分小っちゃいこのギターは、“ギタレレ”という楽器です。後ろの方からでも、これは違いが解るよね!・・・違いが全く解んないって方は病院に行く事をオススメします(笑)。」

観客「(笑)。」

スガ「(爪引きながら)これね。こんな感じで、古き良きアメリカンな感じの明るい音色がします。でもね、、俺そういう曲、一曲も無いんだよね。。(笑)買ってから気がついたんだけどさぁ(苦笑)。って事でね。今日は暗い曲を演ります(笑)。『PARADE』の中に収録されてる『斜陽』という曲です。」

自然と沸き起こる拍手。
アルバムにひっそりと入ってるバラードにこそ、スガシカオの才能と魅力が溢れんばかりに詰まってる。
みんな、それを知ってるからの反応なんだと思う。

6.斜陽

この曲を聴く度に、心の奥の暗い引き出しにしまい込んでいた淡い記憶がヒリヒリ痛む。
ギタレレのどこか懐かしい音色にスガさんの憂いを帯びた声が重なり、痛いのに心地いい、そんな感じ。
泣いてしまいそうになるのを、グッと堪えて聴いていました。。

『ぼくのやさしさって きっと君のためじゃなく 悲劇のヒーロー気取った 見せかけのくさった心』

- MC-

スガ「俺は自分のソロ以外にkokuaっていうバンドを組んでて、これは元々はNHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』って番組の主題歌を作るために結成されたバンドなんだけど、『Progress』って曲を発表して、それからもう10年ちょっと経つのかな?ずっと番組のテーマソングとして使ってもらってて。」

そう。テレビ番組のテーマソングで(しかも日本を代表するぐらい有名な番組で)これだけ長期間同じ曲を使い続けるのって、ほぼほぼ例が無いと思う。
スガさんがインディーズ時代、各メディアに黙殺され続けてた時代も、変わらずずっと。
これって凄い事だと思うのです。。

スガ「でも、正直その1曲しか無いからさぁ。イベントとかに呼ばれても、Progress 1曲だけ歌って終わり!みたいなね(笑)。」

観客「(笑)。」

スガ「そんな状態で10年経ってしまって、俺は“これは、いかんでしょ”ってメンバーを呼び出して言ったんだよね。生意気にもね。。だってkokuaって、めっちゃキャリアのある大物ミュージシャンばっかでさ。俺が一番キャリア浅くて、いつもパシリみたいな扱いされてるからね(笑)。“はい!はい!何でしょうかexclamation & question”みたいなさ。。(笑)」

観客「(笑)。」

スガ「でも、いいかげんちゃんとバンドとして形になるモノを残さなきゃマズいんじゃないかって、みんなに提言したのね。で、“ま、そりゃそっか”って話になって、2016年にデビュー10年目にして、遂にアルバムを発売しました!」

観客拍手exclamation ×2

スガ「でもタイトルは『Progress』で、結局“Progress推し”なんだけどね(笑)。結局Progressかよ!みたいなね(笑)。」

観客「(笑)。」

スガ「そのアルバムの中には俺も何曲か曲を提供してるんだけど、、それでは、そのアルバム『Progress』の中でも、メンバーにもファンの皆さんにも凄く評判の良かった『砂時計』という曲を聴いていただきたいと思います。」

スガ「この曲は、親子の愛情とか繋がりみたいなのがテーマになってるんですが。。俺の父ちゃんはね、15年ぐらい前に癌で死んじゃったんだけどさ。癌だって診断されたのは、俺がサラリーマン辞めて音楽の道に進んで、やっとデビューするかしないか、ぐらいの時だったんだけどね。結局、あまり深い話をする事もなく、俺の父ちゃんは亡くなっちゃったんだよね。」

静かに聴き入る観客。

スガ「でもね。この曲を作った時に、“ひょっとしたら父ちゃんは俺の事を、こんな風に思ってくれてたのかな・・・”とか思ったんだよね。。お子さんが居る方は、お子さんの事を想いながら聴くと、いいかも知れません。それでは・・・『砂時計』。」

7.砂時計

『迷う君に何もできずに砂時計は進む ぼくもまた不完全な生き物』

広島のMCではスガさんは「父ちゃんは今でいう“コミュ障”でさ。仕事の電話とかでも、めっちゃ吃ったりしてて。実の息子の俺に対しても、最後まで自分の気持ちをハッキリとは言わないままに亡くなっちゃってさ。」って言ってたけど、息子であるスガさんの人生が順調な時も、そうでない時も、いつだってお父さんは見守ってくれてたって事を、スガさんはしっかり感じ取ってたんだろうな。。

たったヒトリで向かい風の中を一歩ずつ前に進んだインディーズ時代にも、心の中に住んでるその存在が、光を信じる力になっていたに違いない。。
スガさんの優しい歌声を聴きながら、そんな事を思いました。

『いつの日か君は たった1人で風に向かうかもしれない ずっと心に ぼくはいるよ もし砂時計が終わるその日 君に涙はいらない 君とぼくには笑顔があればいい』

スガ「kokua気分で、もう一曲。」

8.黒い靴

日本を代表するベーシスト根岸孝旨氏プロデュースの、kokua唯一のドラマ主題歌。
kokuaでの骨太なロックサウンドも本当にカッコいいんですが、Hitoriバージョンのこの曲は切なさが増幅され惹き込まれてしまう。

『どんなに望んでも叶わないこと ぼくはそれを知りたくはなかったけど ぼくの胸に置き去られた君のいろんな素顔 もう片方の思い出は君の中にあってほしい』

グイッと水を飲み、少し間を開けマイクの前に戻って来るスガさん。
「スガさーん!」「シカオちゃーん!」の声が飛ぶ中、次にスガさんが弾き始めたのは・・・誰もが一度は耳にした事が有るであろう、あのイントロ。

9.Progress

ワンコーラスが終わると、自然と沸き起こる拍手。
みんな、この曲を待っていたんだな。。って思いました。

『空にはいつでも まるでぼくらの希望のように こぼれそうなくらい星が輝いて 届かないその手を伸ばしたんだ ガラスケースの中 飾られた悲しみを見て かわいそうに・・・なんてつぶやいてる こんな自分ケリたくなるくらいキライ!』

毎回、この部分で胸が張り裂けそうな気持ちになってしまう涙

未曾有の大震災であった東日本大震災が起き、スガさんが前の事務所を辞めた2011年。
あれ以来Progressは、それまでとは違った意味を持つようになった。
それを強く実感したのは、俺が初めてスガさんのLiveに参戦したHitori Sugar 2012高松公演。
だから、俺にとってこの曲をこの場所で聴く事に、凄く意味が有るんだ。

いつものように、♪あと一歩だけ、前に進もう♪で、右腕を高く突き上げながら、この日も勇気を貰いました。
そう、、あと一歩だけ。。(ノд<。)゜。


Progressの感動の余韻冷めやらぬ中、静かに、スガさんが“あの曲”の前奏を奏で始めた。
独立時代を共に歩んできたファンにとっては特別な思い入れが有る、大切な曲。

10.アストライド

思えば、スガさんのデビュー曲である『ヒットチャートをかけぬけろ』は、“生きてゆくために何をすればいいかなんて ぼくの父さんだって きっとわかっちゃいないのに”という歌い出しだった。

メジャー再デビュー曲となったこの曲の核となる歌詞が、お父さんから言われた大切な言葉である事は、単なる偶然とは思えない。
お父さんの存在が、スガさんにどれだけ影響を与えてきたか。どれだけ支えになっていたか、の証だと思う。

『何度だってやり直せばいい 何度だって恥ずかしくはないよ ぼくが思う世界へ まずぼくが歩き出すんだ』

この日も、“火星と金星が淫行した”バージョン。
このツアー3公演目の参戦なんですが、中野の時は盟友田中義人さんに向けた歌に聴こえ、広島の時はスガさんの人生に重なって聴こえ、、ここ高松では、まるで自分1人のためだけに歌ってくれてるかのように感じ、身動き一つできずに聴き入っていました。。

『なんでなんで ぼくらはいつも どうしてうまくいかないことばかり それがぼくたちの かけがえない明日になるんだ
何度だってやり直せばいい 何度だって恥ずかしくはないよ 君が思う世界へ まず君が歩き出すんだ』

ループマシンから雨音が聞こえてくる。
まるで雨天の屋外に居るような錯覚に陥る中始まったのは、アルバム『THE LAST』収録の、あの人気曲。
思わず場内から漏れる感嘆の声。

11.海賊と黒い海

この日Live序盤からどんどん調子を上げてきてたスガさんの歌声が、この曲で最高潮に達した気がした。
歌声が全てを包み込んでくれるような感覚。
素晴らしかった。。

『月も星もない海に浮かんで全てをあきらめてしまう夜 君がこの手を離さずいてくれたら ぼくが必ず朝日を連れていくよ 黒い海の底みたいな孤独にのみ込まれても 君がその手を離さずいてくれたら ぼくの鼓動は いつも近くにある』

広島公演で何故か短縮された最後のサビもフルバージョンに戻ってて良かった。。
(そこ、一番好きなフレーズなのです笑)

後編に続きます。



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