中団からの捲り追い込んで僅差を制したのは新田祐大選手でした。

優勝後のインタビューでは、体調は万全ではなかったと話していましたが、成績だけを見ると、初日だけ2着で、ゴールデンレーサー賞も準決勝戦も1着で通過し、万全な状態でダービーに臨んだのかなと思います。

本人は、体調が悪かったから、考えて走った結果と言っていました。

とにかく強かった!というシリーズだったと思います。

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また、2着の平原康多選手、3着の浅井康太選手も今シリーズは好調だったと思います。

やはり、好調選手がしっかり確定板に乗ってくるということなのでしょう。

では第68回日本選手権競輪(GI)決勝を振り返ってみましょう。

周回は、前から浅井康太、金子貴志、武田豊樹、平原康多、飯嶋則之、新田祐大、大槻寛徳、原田研太朗、井上昌己。

残り2周前から原田が上昇すると、合わせて武田も踏み込んで先頭に。それをみた原田はこれを叩いて前にでて、打鐘。3番手に武田が収まり、6番手に新田、8番手に浅井が収まる。残り1周過ぎの1コーナーで武田が踏み込んで捲って出るが井上がこれに合わせる。しかし最終3コーナーで武田は先頭に出るが、後方から捲り上げた新田が迫ると平原がこれに合わせて踏み込み直線勝負に、ゴール前は僅差で新田が差し優勝。2着は平原、3着に浅井が追い込んできた。

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残り1周。先行する原田。
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ゴール

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11レース

●優勝の新田祐大
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「優勝したとは思うけど、ダービー王ということはまだ実感がないですね。ギア規制は、走ってみたら自分に向いていたなと思います。回転力もそうですし、トップスピードにあがるのが僕は競輪界でもある方だと思うので、それが上手くレース展開を作れるギアかと思います。関東が武田さん、平原さん、飯嶋さんと強力で、そのヨコをどうやって通過するがポイントだったと思うけど、それが、武田さんがブロックされた中で、平原さんもすかさず番手から発進して、ヨコよりもタテに踏むって競走になっていたので、そこが勝因になったと思います。自分もここしかないって思ったタイミングで踏みました。皆が前へ前へって気持ちが強かった中で自分はついていたと思います。今、日本の競輪は世界で通用していないのが現状ですけど、でも、世界チャンピオンは日本の競輪を経験して強くなった人も多いので、最高峰の日本の競輪を世界に披露して、日本一は世界一に通じるんだよというところを形として示していけるように頑張りたいです。(勝利者インタビューの涙が出た時は)ふと、福島の風景や練習風景だとか練習仲間の顔が浮かんできて、普段の何気ない瞬間を思い出して、皆に支えられてタイトルを獲れたって感じました。本当に僕は恵まれていますね!」

2着の平原康多
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「いやー、厳しいですね…。自分が弱かっただけです」

3着の浅井康太
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「狙い通りでした。8番手でも届くと思ったし、自信はあったので。大槻さんが切れたのが見えたので、そこだけ内をしゃくって、外だと届かんと思ったから。一個だけ内で、あとは捲り追い込みでした。でも、いいレースだったと思います」

4着の飯嶋則之
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「精神面はよかったけど、脚が伴ってなかったです。自分の力が足らなかったです」

5着の金子貴志
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「内に行ったらつまるかもしれないので、外に行きました。すごいスピードでしたね」

6着の武田豊樹
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「自分のタイミングじゃなかったけど、ムリやり行きました」

7着の大槻寛徳
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「スピードがすご過ぎました。でも、GIの決勝に乗ってみないと、それはわからないことだし、勉強になりました。(また決勝に乗るには)もうひと伸びしないといけませんね。いい目標が出来ました」

8着の井上昌己
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「原田とはたぶん後ろになるから、後ろからの組み立てで、臨機応変にいこうって話していました。原田が頑張ってくれたので、自分の脚があれば、もうちょっとよかったんですけど。いやーもう、脚負けでした。武田さんを止めに行った時は脚が重かったです。もっと楽に最初を回せたらよかったですね」

9着の原田研太朗
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「もう少し落ち着いて仕掛けていけばよかったです。すんなりじゃなく、武田さんにももっと脚を使わせるようにもっていかなきゃいけなかったなと思います。でも、GIの決勝は雰囲気がよかったですね。また乗りたいです。今度は自力で、人の力を頼らないで出たいです」