ワクワクの決勝になりましたね。
その前に準決勝を振り返ると、10レースは、これぞ競輪の真髄というレースでした。
柴崎淳が先行して、番手の浅井康太が捌きまくる!
捌く前に、軽く自転車を横に振って、誘い水を渡邉雄太に掛けて捲らせず、内に潜り込ませないようにするテクニックは見事でした。そして古性優作の捲りをブロック。そして差して1着は番手競輪選手の鏡ですよね。柴崎とワンツーは決まらなかったものの、痺れる内容のレースでした。
11レースは、山崎賢人のパワー先行を超絶パワーで捲る脇本雄太の雄姿が凄かったです。バンクレコードタイの8秒8。2014年9月13日に中川誠一郎が出したものでした。惜しくも?記録更新ならずでどうせなら大幅に更新してほしかったなあと思いました。
12レースは売り出し中の清水裕友が南潤の3番手を取ってそこから捲って1着。ベテラン平原康多は3着で何とか決勝進出を決めました。
さて明日の決勝戦
3渡邉一成-6小松崎大地-4佐藤慎太郎
5脇本雄太-7三谷竜生
9清水裕友-8柏野智典
1浅井康太(単騎)
2平原康多(単騎)
ナショナルは渡邉一成、脇本雄太、競輪プロ(漢字)選手は平原康多、浅井康太、若手は清水裕友の自力型同士のぶつかり合いとなりました。
非常に見たかった番組となりましたし、レースは相当エキサイトしたものになりそうです。この興奮を是非皆さんに見ていただきたいと思います。
脇本が先行すれば三谷でしょう。渡邉が先行すると、中団に誰がいるかで大波乱になりそうです。
では脇本が先行した場合から考えてみましょう。まず捲れないというのが一つあります。同じナショナルの渡邉でも3番手以内からよほどタイミングよく追い込まないと抜けないのではないかと思います。更に浅井、平原の位置取りがあります。三谷をどかしに行くのか、引くのかでも変わってきます。同じところを取り合えば平原と浅井は共倒れでいらなくなる可能性が高くなります。そうなると渡邉の捲りと考えますが、脇本のスピードのノリが良ければ捲れずで終わりそう。これは清水にも当てはまります。
清水の先行を3番手から早めに渡邉が捲ると、その上を脇本が捲るか、それとも浅井平原のどちらかが捲るかということも考えられます。その時は後手を踏まされている脇本がいたら外々を踏まされて不発もあります。
終わってみれば、脇本という結果が一番可能性があると思いますが、平原、もしくは浅井の優勝で行きたいのと、清水の優勝で行きたいなと思います。
ワッキーが無茶苦茶強いのは分かっていますが、オッズ次第。ですよね。もしくはワッキーから三谷を外していくか。
最終日は大儲けしたいですね!
北日本ラインも美味しそうですけど。
一晩あーだこーだ皆さん考えてください!
《ダッグアウトから》
■10レース
●柴崎の番手で仕事し、そこから追い込んで1着の浅井康太
「淳を残せなかったのは番手の責任。お互いにもっと強くなって、両方残れるようにお互い強くなっていきたいです!」
●先行した柴崎淳、ゴール前で失速し残念ながら
「浅井さんがあれだけ仕事してくれたし、4コーナーまではもったけど………、ちょっと踏む距離が長かったですね。あぁ、悔しい!!! 次は競輪祭かぁ、また頑張ります
●最終バック8番手から2着に捲り追い込んできた渡邉一成
「取れた位置からと思っていました。始終落ち着いて走れましたね。自分のペースで駆けれたし、4コーナーまでいけば、あとは直線伸びると思ってたので。内に皆が行くのは見えてたけど、落ち着いて、慎太郎さんがついていたのも見えたので、決まったと思いました」
●渡邉マークで3着の佐藤慎太郎
「一成強いっ! ビリビリした!!(ゴール後のガッツポーズの後に)一成に『まだスタートラインに立っただけです。ガッツポーズなんてしないでください』って言われて、確かにそうだなって思いました(笑)」
■11レース
●凄まじい捲りで1着の脇本雄太
「前受けになるのはそうだろうなって考えていたので、そこからどうしようか色々考えていたけど、あれがベストだったと思います。上がりタイム(バンクレコードタイ)は悪くはないかなって感じですね。僕自身はそこまで思ってなかったので、出たらいいなくらいだったので。ラインで決まってよかったです。決勝もいつも通り走れば結果はついてくると思います」
●脇本マークで2着の三谷竜生
「ワッキーがすごかったです。次は抜きたいですね」
●脇本ラインの3番手にいた香川雄介
「やばかった!」という香川に小倉竜二が「あんなスピードを体験出来ていい経験できたな」と声をかける
香川は「いやー、あのまま突っ張ってくれって思ってたんだけどなー」
●上手いレース運びで、3番手取り3着の小松崎大地。初GI決勝を決めた
「もう前まで行けるところまで行こうと思って行きました。自分も自力だし、山崎が切ってくれたらいいなと思っていたので。今日は身体が自然に動きましたね。
前のレースで一成と慎太郎さんが決めて、自分もって思っていました。…昨日の失敗が自分の中で大きかったので、もう一回一緒に走りたいと思ったんです。でも、まだまだ慎太郎さんはほめてくれないんでしょうけど」
慎太郎は「今日は上手いレースだったよ、大地! 俺がついてない時ばっかりいいレースするんだもんなぁ(笑)」
●先行した山崎賢人の番手についた荒井崇博、練習仲間でもある山崎へ
「賢人本人も勝ちたかっただろうし、もちろん俺だって勝ちたかった。でも、賢人にはいい勉強になったと思います。これだけ注目され、しかも準決勝の舞台でワッキーとガチでやりあえたんだから。こんな機会はそうないですからね!」と、山崎のことを真剣に想っている先輩の言葉にジンっと感動しました
■12レース
●3番手を取って、捲って1着の清水裕友
「あの3番手の位置を取れたことが全てですね。でも、南(潤)がなかなか駆けないから、『早よ、駆けろー』って思ってました(笑)。行った時は、合わされたかと思って、乗り越えるのが大変でした。決勝に乗れたのは嬉しいですね! あぁ、もう興奮して、まだ実感ないです(笑)」
●2着は清水マークの柏野智典
「清水は本当に強いです! こうやって準決勝で中国ラインが出来ることは今まで滅多になかったし、しかもワンツーが決まるなんて嬉しいですね!!」
●3着には平原康多が入った
「初手は誰も出なかったので取らされる形になって、南君がどうして自分をおさえているのかわからず少しパニくりました。あのままいたら後方になるなと思って最低限の追い上げはしました。打鐘からは何度も行くタイミングはあったんですけど、上手い具合にタイミングをずらされた感じでした。今日は力を出し切れなかった悔しさはありますね」
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