【POG情報】 池江調教師レポート

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[1] 池江調教師レポート

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【5月上旬更新予定】
☆POG黒服トーク 番外編
本誌にも収録しきれなかったトークを収録。合同撮影会に登場しなかった注目馬などをお届け予定。

【5月中旬更新予定】
☆袋とじに入れるべきか迷った10頭リスト
昨年はサリオス、レシステンシア、リアアメリア、セントオブゴールドなどを推奨。諸事情により本誌の10頭から漏れた馬たちを紹介します。

【5月下旬更新予定】
☆競馬王編集部厳選2歳馬50頭リスト
ドラフト直前の一夜漬けに最適。迷ったらここからチョイスしてください。

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[1] 池江調教師レポート

取材時期の関係で誌面には間に合わなかった池江調教師レポートを競馬王チャンネルで無料公開します。

取材＝岡崎淳

「ダービーを目指さないといけない馬」母シーヴ

　ディープインパクト産駒は10頭がスタンバイしている。エース格は母シーヴ（牡・上写真）。半姉のキャスリンソフィアは2016年のケンタッキーオークスを制している。「ディープ産駒らしく小柄な感じですが、素軽くて切れ味がありそう。ダービーを目指さないといけない馬です」。現在はじっくりと乗り込まれており、秋以降のデビューを目指す。


同じくノーザンファーム生産のディープ産駒では母シルヴァースカヤ（牡・上写真）もクラシック候補だ。全兄は種牡馬として大人気のシルバーステート。「ディープらしく素軽い感じですが、もう少し大きくなってほしい。成長を待ちたいですね」と悠然と構える。こちらもデビューは秋以降だ。

　アルバートドックやリライアブルエースの全弟となる母ゴールデンドックエー（牡）は夏の入厩を視野。「脚長でスラッとしていて、ムキムキではなく薄め。いかにもＳＳ系の切れ味がありそうです」と期待を口にした。もう1頭、ディープ産駒の牡馬では母シスタリーラヴにも注目したい。「すでに吉澤ステーブルＷＥＳＴに来ているし、夏デビューに向けてやっていけそう。芝中距離でクラシックを目指したいですね」。今年の毎日杯で3着だった全兄ダノンアレーよりも仕上がりは早そうだ。

　他の種牡馬の産駒もチェックしたい。話題のキズナ産駒は母アドマイヤキラメキ（牡）がスタンバイしている。豪州でＧ１を2勝したトーセンスターダムの半弟で、2019年セレクトセール1歳セッションで1億4040万円（税込み）。「スターダムはスラッと薄手だったけど、こちらは体高も幅もある。クラシック向きですよ」。夏前に入厩予定。順調なら夏のデビューが予定されている。母オリエントチャーム（父ハービンジャー、牡）は2017年のマイルＣＳを制したペルシアンナイトの全弟となるゆかりの血統。「お兄さんよりはワンサイズ小さいけど、距離は持ちそうだし、奥もありますね」と手応えを口にする。「（兄がデビューした）小倉よりは少し遅くなるかも」とのことだが、順調ならクラシックに間に合うはずだ。ロードカナロア産駒は母バイラオーラ（牡）の1頭のみで、「夏デビューに向けてという感じ。スプリンタータイプでムキムキだし、体が詰まっていますよ」とジャッジ。厩舎初となる1200mの重賞制覇を期待したい。

「クラシックを意識する好馬体」母バイコースタル

　牝馬では2019年セレクトセール1歳セッションで1億7820万円（税込み）の高値が付いた母ラッドルチェンド（父ドゥラメンテ）に注目したい。母のきょうだいにリアルスティールやラヴズオンリーユーがいる血統馬で、3月に入厩済み。「大きくて男勝りだし、思っていた以上に体が良くなっている。今で500キロ前後ありますよ。６、７月にデビューできそうです」。桜花賞も悪くはないが、距離が延びたオークスにより一層、適性がありそうだ。母フーラブライド（父キングカメハメハ・牝）もスケール感がある。母はゴールドアリュール産駒ながら、2013年愛知杯と2014年中山牝馬Ｓを制するなど芝で活躍。「こちらも芝でというタイプ。早熟という感じではないし、だんだん良くなりそう。クラシックに乗ってきそうだよ」と笑みを浮かべる。母のイメージからすれば、こちらもオークス向きかもしれない。もう1頭、牝馬では母バイコースタル（父ハーツクライ）も押さえておきたい。半姉のシャンドフルールは今年のクイーンＣで5着。「秋以降のデビューになりますが、クラシックを意識させる好馬体です」と力強く語った。

　早期デビュー組で穴っぽいのは母カイゼリン（父エピファネイア、牡・上写真）だ。祖母は芝ダートを問わずに短距離で活躍したブロードアピールだから、一昨年のダービーを制したワグネリアンのいとこにあたる。「芝のマイルから中距離という感じ。（4月4日に）入厩してからも気の悪いところを見せてないし、仕上がりは早そうですよ」と好感触だった。夏の小倉デビューからクラシックを沸かせたラブリーデイのような活躍が見込めそうだ。

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