小渕:京都11Rの京都記念は、ここ3年1番人気の惨敗が続いていたように、実績断然の馬が休み明けでポカの多いレース。冬場でハードワークを課すと故障の心配が増すこと、春の目標であるレースがまだまだ先であることなどから、超一流馬ほど手緩い仕上げで使ってくることが多く、信頼出来ないとみていました。結果的にはこの傾向が真逆となり、休み明けのサトノクラウンに勝たれてしまったのですが、この馬の場合は昨秋が思うような結果が残せず仕切り直された馬。そもそも無敗で迎えた皐月賞が1番人気、ダービーが3着の超素質馬。雨で予想以上に馬場がボロボロになったことで、力を出せずに終わった馬も多かっただけに、恵まれたという見方も出来なくはないですが、まぁ強い馬がきっちり仕上がっていれば、そうフロックのないコースでもありますし、順当な結果だったかも知れませんね。サトノクラウンの仕上がりについて甘くみていたのが失敗でした。
秘書(や):東京11Rの共同通信杯についてはどうですか?
小渕:まだ良い面も悪い面も全てを見せたわけではないキャリアの浅い3歳戦。それもこれだけ粒揃いのメンバーとなれば、どれが来ても驚けないかなと思っていましたが、人気2頭のあまりの惨敗ぶりにはびっくりしましたね。ディーマジェスティは取消明けとはいえ、素質の高さはかねがね評価されていた馬。まだ一線級との対戦がなかったため低評価でしたが、強かったですね。
秘書(や):今週は東京が4週目。京都が8週目。そして小倉が2週目となります。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。
小渕:週は東京も京都も小倉も仮柵の移動はなく、使用するコースは替わりませんが、どの競馬場も雨の影響でかなり馬場が悪くなっている模様。基本的には内目よりも外目の方がいい馬場を走れますし、荒れ馬場、道悪の巧拙というのも大きく結果を左右しそうなので、非常に難しい週となりそうです。特に小倉は土曜全レースで二桁人気の馬が馬券に絡むというくらい波乱続きなので気をつけてくださいね。こういうときはダートが堅め。フェブラリーSはノンコノユメとベストウォーリアの東京巧者がオススメですよ。
秘書(や):おっとそこまで。今週のWIN5も小渕さんの意見を参考にしたいところですね。週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5』で!
小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール
業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。
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