10月18日(日) 京都競馬場 芝2000m
牝馬三冠のラストを飾る秋華賞。過去10年では10年のアパパネ、そして12年のジェンティルドンナが牝馬三冠を手中にしている。ただ、現3歳世代の牝馬では、阪神JFがショウナンアデラ、桜花賞がレッツゴードンキ、そしてオークスがミッキークイーンとG1の勝ち馬が分かれた。そしてこの秋華賞には、桜花賞馬とオークス馬が登録。2頭のいずれかが2冠を達成するのか、それとも昨年のショウナンパンドラのような新星が誕生するのか。過去の傾向を見てみよう。
Check1
2番人気が好成績
過去10年、2番人気が【5.2.1.2】で複勝率80.0%の好成績。1番人気は連対率こそ40.0%止まりだが、複勝率は70.0%とやはり安定した成績を残している。勝ち馬は過去10年で9頭(01年以降の14年で13頭)が3番人気以内。旧エリザベス女王杯時代も含め、以前は2桁人気の優勝馬も多く見られたが、近年はほぼ上位人気にしか勝利のチャンスはなく、08年の11番人気・ブラックエンブレムのみである。また、2桁人気馬が馬券に絡んだ08年は3連単1098万馬券、13年は23万馬券になったが、その他は3万円台以下と落ち着いた結果になっている。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-2-3-3 20.0% 40.0% 70.0%
2 5-2-1-2 50.0% 70.0% 80.0%
3 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
4 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
5 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
6 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
7 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
8 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11~ 1-0-2-76 1.3% 1.3% 3.8%
Check2
小回りでも差し馬を中心に
阪神JF、桜花賞、そして前哨戦のローズSは阪神外回り。そしてオークスは直線の長い東京コースだが、秋華賞は直線の短い京都内回りで行われる。そのため、このコースが向きそうな先行型を穴で狙いたくなるところだ。しかし、競馬道GT8による脚質別成績では、「差し」が【8.7.8.78】と好走馬の大半を占めている。さすがに「追込」ではなかなか届かないものの、小回りだからといって逃げ・先行が有利にはならないことには注意したい。
なお、ここ3年の1~5着馬15頭中14頭は2コーナーを7番手以下で通過しており、残る1頭は12年に牝馬三冠すべて2着だったヴィルシーナ(通過順1-2-2-2)。先行型は掲示板確保すら難しく、近年は差し有利の傾向に拍車が掛かっている。
【脚質別成績(過去10年)】
脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
先行 2-2-0-27 6.5% 12.9% 12.9%
差し 8-7-8-78 7.9% 14.9% 22.8%
追込 0-1-1-37 0.0% 2.6% 5.1%
Check3
ローズS組なら3着以内かつ0.2秒差以内
前走レース別ではローズS組が【7.8.4.59】と圧倒的。06年を除く9回はこのローズS組から3着以内に2頭、別路線組から1頭という組み合わせだ。
この組の好走馬19頭中15頭は、ローズSの3着以内馬。4着以下だった4頭のうち、三冠を制したアパパネを除く3頭は、ローズSの重馬場から、秋華賞では良馬場に変わって巻き返した馬だった。また、ローズSでのタイム差を見ると、0.3秒以上負けていた馬は19頭中3頭のみである。
今年のローズSは良馬場、そして勝ち馬タッチングスピーチから0.2秒差以内だったのは、2着のミッキークイーンのみ。本番が道悪になればわからないが、良馬場で迎えた場合は狙いは上位2頭に絞られそうだ。
Check4
ローズS以外なら前走1~2番人気の好走馬
ローズS以外からの好走馬は11頭。このうち、古馬相手のG1に挑戦したウオッカと、ダートのプロヴィナージュ以外の9頭は前走で3着以内に好走しており、基本的には3着以内馬が狙いになる。そして09年以降の好走馬は、すべて前走で2番人気以内に推されていた。
また、好走馬の中で6番人気以下が占める割合を調べると、ローズS以外は11頭中2頭だけで18.2%止まり。Check3で挙げたローズS組は19頭中6頭で31.6%と、この別路線組のほうが人気馬中心という結果が出ている。
Check5
好走全馬が栗東坂路かCW、関東馬でも栗東入厩馬
パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で好走馬を出しているのは栗東坂路と、栗東CWのみ。関東馬も3着以内に計7頭を送り込んでいるが、その7頭はいずれも栗東入厩馬で、美浦で追い切られた馬は【0.0.0.39】に終わっている。
なお、関東馬の好走馬は表に挙げたようにCW4頭に対し、坂路は3頭止まり。しかし関西馬も含めた全馬では、坂路【5.5.3.33】連対率21.7%、CW【2.2.4.23】同12.9%となり、全体としては坂路組が優勢だ。。
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