小渕:ありがとうございます。あまり威張れる配当ではありませんが、まずは当たったことは良かったですし、函館11R以外は堅い決着が濃厚だと、お伝えしていた通りだったことはお役に立てたのではないかなと思います。クラス編成直後で、東京阪神と広いコースで施行されるこの時期は荒れようのないレースが多いので、買い目を絞って取れる時期。あとは波乱があり得るレースでどれだけ荒れるかの勝負ですから、WIN5を始めるならこの時期がいいと思いますよ。
秘書(や)先週の場合は函館11Rがどれだけ荒れるかがカギだったという訳ですね。勝ったのは4番人気のティーハーフ。この結果からどういったことを感じられましたか?
小渕:1着3着こそ指名していましたが、2着のアースソニックはなし。4番人気、14番人気、12番人気の決着でしたし、芝丈が短くて時計が速く、前が残りやすい馬場だったにも関わらず、追い込み馬しか上位に来ない結果となったあたりは、さすが函館競馬としか言いようがありません。函館は小回り平坦のコースだけに、ジョッキーたちもいろいろと考えて極端な競馬をしてきますから、展開の紛れが非常に多い。あまり傾向を気にしすぎても、ジョッキーたちもそれを踏まえた騎乗をしてきますので、裏目を引く可能性が高いこともアタマに入れておかなければならないでしょう。函館は手広くが基本戦術だと思います。
秘書(や):今週は引き続き東京、阪神、函館での開催。東京は前開催から数えて10週目、阪神は4週目、函館は2週目となりますが、仮柵の移動はありません。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。
小渕:東京も阪神も開催の最終週ですが、極端に馬場が傷んだ様子はなく、比較的トラックバイアスのない状況。函館はお伝えした通り芝丈が短くて例年より時計が速く、前が有利ではあるのですが、展開の紛れが多すぎて、あまりトラックバイアスをアテにしすぎるのは危険です。今週の対象レースの中では東京11Rと函館11Rの波乱度が高いでしょう。阪神11Rの宝塚記念は、当然ゴールドシップは押さえておかなければならないでしょうが、あまり鉄板とは思えません。相性のいい鳴尾記念組のラブリーデイをオススメしておきます。
週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5』で!
小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール
業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。
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