小渕:先週は3鞍がハンデ戦で波乱含みと思った方もいたかも知れませんが、ご説明したとおり波乱になりづらい条件で、やはり順当な結果に収まりましたね。詳しくは2月中旬に発売する「今だから出来る 東スポ虎石晃のWIN5傾向と対策」でボクも解説しているので見ていただければ光栄ですが、施行条件やクラス、時期によって、かなりハッキリとした傾向が出ているので、荒れやすい条件と順当な条件、また、どんな馬が活躍しやすいかがあるんですよね。それを踏まえて考えれば、東京と京都のみで開催された先週などは波乱の可能性が極めて低い週。手堅く的中させるのはそう難しいことではなかったと思います。
秘書(や)先週は6番人気のカフェブリリアントが勝った東京10Rを的中させられたかがカギだった印象ですが、ここはどんな見解だったのですか?
小渕:ここは東京の芝1600m戦で切れ味勝負になりがちな条件。ハンデ差が大きく影響するレースではありました。ただ、あまりにも上位と下位の力差がハッキリしていたので能力上位のグループ数頭の戦いになることは間違いなかったですね。その中で、決め手に優れたカフェブリリアントが勝ったということ。6番人気という低評価だったのは意外でしたし、7番人気のマイネルアウラートまではほとんど力差はなかったですから、そこまで買っていればまず万全だったと思います。
秘書(や):今週からは小倉が開幕。そして東京と京都は2週目になります。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。
小渕:東京芝は引き続きDコース。京都芝は引き続きBコースです、先週の競馬を見る限り、特に極端な傾向はなく、外を回っても差して来れる馬場のように感じますね。あまりトラックバイアスを気にする必要のない状況と言っていいでしょう。小倉は開幕週から道悪でしたが、土曜の競馬を見る限り、芝もダートも露骨に前残りの傾向ですので、内枠と先行馬には注意してください。今週は東京で波乱含みの東京新聞杯が開催されますが、ここは若い馬が圧倒的に好結果を残しているので、明け4歳のタガノグランパに注目です。短距離戦に戻して2戦目となる今回は走り頃。距離適性の違うダービーで4着だった地力はここでは一枚上だと思いますよ。
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小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール
業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。
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