第49回 シンザン記念(G3)
1月11日(日) 京都競馬場 芝1600m
春のクラシックやNHKマイルCをにらむ素質馬が注目されるシンザン記念。以前は優勝馬が後のG1ではなかなか活躍できなかったが、12年はジェンティルドンナが牝馬三冠にジャパンCも制覇。そして昨年はミッキーアイルがNHKマイルC優勝と、ここで重賞初制覇を挙げた馬がG1タイトルを獲得している。また、敗れた馬にもオルフェーヴル(11年2着)、ダイワスカーレット(07年2着)と近年を代表する名馬が含まれるなど、06年(3着ロジックがNHKマイルC優勝)以降は毎年のように、後のG1好走馬が出走している。そんなシンザン記念の過去の傾向を見てみよう。
Check1
穴なら3連単20万円台
過去10年、1番人気の勝率40.0%は上々だが、連対率は50.0%止まり。2~3番人気も連対率30.0%と、上位人気は可もなく不可もなく、といった程度。多頭数にならない年もあるが、人気馬の取捨が難しい一戦だ。昨年の3連単2220円など3000円未満が3回ある一方で、20万円台も計5回。穴党なら、このあたりの配当になる組み合わせを狙い撃ちしたい。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-1-0-5 40.0% 50.0% 50.0%
2 2-1-2-5 20.0% 30.0% 50.0%
3 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
4 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
5 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
6 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
7 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
8 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
9 0-3-0-7 0.0% 30.0% 30.0%
10 0-0-2-7/9 0.0% 0.0% 22.2%
11~ 0-1-1-37 0.0% 2.6% 5.1%
Check2
外枠は今ひとつ
最初の3コーナーまで距離のある京都芝外1600m戦だが、10番より外の2桁馬番を引いた馬は【1.1.1.45】連対率4.2%の不振。1~5番人気馬も12頭いたが、【1.0.0.11】と昨年のミッキーアイル(12番)以外はすべて馬券圏外に敗れ去っている。一方、ひと桁馬番は好走馬が分散しているものの、中では最内1番枠が【1.3.1.5】で複勝率50.0%の好成績だ。
Check3
朝日杯組ならひと桁着順、今回人気馬を
前走レース別で好走馬を多く輩出するのは朝日杯FS【4.3.2.25】。その他は分散しており、3連対以上では中京2歳Sがあったが、夏競馬に移動したため、まずは朝日杯組の取捨がポイントになる。
この朝日杯組の好走馬9頭を見ると、9頭すべて今回5番人気以内。6番人気以下だった馬は【0.0.0.15】と馬券に絡んでいない。また、朝日杯FS2桁着順から巻き返した馬は、08年2着のドリームガードナー1頭だけ。2桁着順馬は計【0.1.0.15】で、11年には2番人気のアドマイヤサガス(朝日杯FS11着)が4着に敗退した。
他のレースでは、前走1200mの馬は2着1回のみ。また、前走新馬組は連対なしの3着1回に終わっており、同じ1勝馬でも前走未勝利勝ちか、500万条件以上に出走していた馬が狙いだ。
Check4
上位人気なら坂路追い切り馬
パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」によると、 過去7年の出走馬の追い切りでは栗東坂路組が7年で5勝。特に1~2番人気馬は栗東坂路が【4.1.0.5】、その他のコースは【1.0.0.4】。他コースの1頭は旧DWの09年・アントニオバローズで、現在なら坂路組に限っていいだろう。
対して3番人気以下の好走馬は、栗東坂路6頭、美浦坂路1頭で、坂路組の合計は7頭。コース追いは、栗東CW6頭などやはり計7頭を数え、3番人気以下なら坂路、コースは互角。複勝率でみればコース追いが優勢だ。
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