第64回 中山金杯(G3)
1月4日(日) 中山競馬場 芝2000m
中央競馬の開幕を飾る中山金杯。例年は1月5日に行われるが、2015年は6年ぶりに1月4日に開幕する。14年は、前々年の有馬記念2着のオーシャンブルーが復活の勝利を挙げるなど、G3のハンデ戦ながら実力馬の参戦も見られる。また、07年の優勝馬・シャドウゲイトは同年にシンガポールでG1勝ち。そして13年の3着馬・ジャスタウェイは秋に天皇賞を制すると、一気に世界ランキングのトップまで駆け上がるなど、後に海外の大舞台で活躍する馬の好走もあった一戦だ。そんな中山金杯の過去の傾向を見てみよう。
Check1
波乱傾向だが1着は上位人気から
過去10年、1番人気は連対率30.0%止まりだが、複勝率は1~2番人気ともに50.0%と、ハンデ戦としてはまずまずといったところ。優勝馬は10頭中9頭が5番人気以内から出ており、7番人気の06年ヴィータローザも単勝1420円である。
ただ、1、2番人気の同時好走は10年で1回。1~3番人気から1頭、4番人気以下から2頭という組み合わせが10年のうち7回を占める。3連単40万馬券を超える大荒れまではないものの、3万円を割ったのも13年の1回のみと、やや波乱傾向だ。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 3-0-2-5 30.0% 30.0% 50.0%
2 2-2-1-5 20.0% 40.0% 50.0%
3 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
4 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
5 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
6 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
7 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
8 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
9 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
10 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11~ 0-1-2-54 0.0% 1.8% 5.3%
Check2
57キロ±0.5キロが好成績
牡・セン馬のハンデ別では、57キロが【4.2.0.14】連対率30.0%の好成績。そして57.5キロが【2.1.1.7】、複勝率は57キロを上回る36.4%。56.5キロも2頭のうち1頭が好走しており、57キロ±0.5キロの範囲が好成績だ。また、牝馬も含め好走馬でもっともハンデが軽かったのは53キロで、極端な軽ハンデ馬の出番はない。
Check3
暮れの中距離重賞組に注目
前走レース別の好走馬は広く分散しており、金鯱賞やチャレンジC(旧朝日チャレンジC)の時期変更がそれに拍車をかけている。ただ、暮れの阪神開催で行われた以前の鳴尾記念とチャレンジCを合計すると、【2.4.0.18】で連対率25.0%。この組は過去10年のうち09、12年を除く8回で出走馬を出し、そのうち6回で馬券に絡んでいる。好走馬はすべて6着以内なので、該当馬がいれば注目したい。
その他では、中京の中日新聞杯と金鯱賞の合計も【2.1.3.18】で複勝率は25.0%とまずまず。多くの出走馬を出しているオープン特別のディセンバーSは【0.2.1.27】と今ひとつ。このディセンバーS組の好走3頭はすべて前走1~2番人気馬だ。
Check4
追い切りは助手・調教師騎乗馬を
過去7年の出走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」によると、助手か調教師の騎乗馬の好走が多く、優勝馬7頭中6頭はこのタイプ。中でも栗東坂路組が【4.1.2.16】勝率17.4%を記録する。
一方、追い切りで騎手が騎乗した馬は【1.2.3.26】連対率9.4%止まり。この好走馬6頭はすべてコースで追い切っている。助手・調教師は坂路追いでも【5.1.3.34】連対率14.0%を記録するのとは対照的だ。
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