第48回 スプリンターズS(G1)
10月5日(日) 新潟競馬場 芝1200m
秋の短距離王決定戦・スプリンターズS。今年で第48回を迎えるが、90年のG1昇格後では25回目、現在の時期になった00年からは15回目となる。例年は中山競馬場で行われているが、本年はスタンド改築工事のため、02年以来12年ぶりに新潟競馬場の芝1200mを舞台に行われる。ゴール前に急坂の待つ中山ではなく、直線平坦の新潟コース。ビリーヴが優勝した02年は、先行した1~3番人気馬がそのまま後続を4馬身以上離して僅差の大熱戦を演じたが、今年はどんな結果が待っているのだろうか。過去の傾向を見てみよう。
Check1
上位人気馬が安定した成績
過去10年、1番人気は【4.2.0.4】、2番人気は【1.5.0.4】でともに連対率60.0%。3番人気も【2.1.1.6】複勝率40.0%とまずまずで、10年のうち半数の5回は3番人気以内の馬が1~2着を占めている。逆に、1~3番人気から1頭しか連対できなかった5回は、06年の3連単263万馬券を筆頭に高配当も多く出ており、荒れる年か堅い年かの見極めが重要だ。なお、新潟で行われた02年は前述のように1~3番人気が1~3着を独占した(1→3→2番人気)。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-2-0-4 40.0% 60.0% 60.0%
2 1-5-0-4 10.0% 60.0% 60.0%
3 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
4 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
5 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
6 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
7 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
8 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
9 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
10 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
11~ 0-0-2-57 0.0% 0.0% 3.4%
Check2
4~5歳馬が中心、7歳以上は苦戦
性別を問わず4~5歳馬の好走が多く、連対馬20頭中13頭が4~5歳馬。特にここ3年は3着以内12頭のうち、昨年3着のマヤノリュウジン(6歳)を除く11頭が4~5歳馬だった。中でも4歳馬は牡牝の合計で【3.2.3.14】、複勝率36.4%と頭ひとつ抜けた好成績を収めている。なお、7歳以上の好走馬3頭のうち2頭は外国馬で、残る1頭も南半球産の9月生まれ(7歳キンシャサノキセキ)。内国産馬や、外国産馬でも北半球生まれであれば、6歳以下の馬が狙いになる。
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン 3歳 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
4歳 1-2-2-8 7.7% 23.1% 38.5%
5歳 2-4-2-28 5.6% 16.7% 22.2%
6歳 2-1-3-29 5.7% 8.6% 17.1%
7歳以上 2-1-0-30 6.1% 9.1% 9.1%
全 7-8-8-102 5.6% 12.0% 18.4%
牝馬 3歳 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
4歳 2-0-1-6 22.2% 22.2% 33.3%
5歳 0-2-1-10 0.0% 15.4% 23.1%
6歳以上 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
全 3-2-2-27 8.8% 14.7% 20.6%
Check3
サマースプリントシリーズ組の取捨は?
サマースプリントシリーズの創設、北九州記念の距離短縮などが行われた06年以降の8年間を見ると、前走はセントウルSが【4.5.4.38】連対率17.6%、北九州記念が【2.0.1.5】同25.0%、キーンランドCが【1.3.2.23】同13.8%。好走馬24頭中22頭がこのいずれかをステップとしており、他の路線はG1でも高松宮記念【0.0.0.4】、安田記念【0.0.0.6】など苦戦している。
各レースのを見ると、まずセントウルS組は5番人気以内だったことが12頭中10頭(取消のキンシャサノキセキを除く)で、着順はひと桁ならばあまり問われない。北九州記念組なら勝ち馬か3歳馬。そしてキーンランドC組は6頭中5頭が前走1~2番人気、同じく5頭が3着以内である。
Check4
新潟芝1200mの特徴は?
02年以来となる新潟でのスプリンターズS。冒頭にも触れた通り、当時は先行した人気3頭が1~3着を独占した。ただ、新潟芝1200mの2010年以降、古馬1000万以上の脚質成績(競馬道GT8による分類)を見ると、決して先行有利ということはなく、差し馬の好走も多く見られる。また、枠番別では2~3枠と7~8枠が好成績で、特に5~6枠からは勝ち馬が出ていない。G1ともなればまた違う結果が出る可能性もあるが、近年のコース傾向として参考にしたい。
【新潟芝1200m、古馬1000万以上の脚質成績(2010年以降)】
脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-1-1-10 7.7% 15.4% 23.1%
先行 4-1-3-29 10.8% 13.5% 21.6%
差し 8-9-8-74 8.1% 17.2% 25.3%
追込 0-2-1-41 0.0% 4.5% 6.8%
【新潟芝1200m、古馬1000万以上の枠別成績(2010年以降)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-1-1-19 4.5% 9.1% 13.6%
2枠 3-2-1-17 13.0% 21.7% 26.1%
3枠 2-2-2-17 8.7% 17.4% 26.1%
4枠 1-1-1-20 4.3% 8.7% 13.0%
5枠 0-1-1-22 0.0% 4.2% 8.3%
6枠 0-0-3-22 0.0% 0.0% 12.0%
7枠 1-4-3-17 4.0% 20.0% 32.0%
8枠 5-2-1-20 17.9% 25.0% 28.6%
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