第62回 神戸新聞杯(G2)
9月28日(日) 阪神競馬場 芝2400m
菊花賞トライアル・神戸新聞杯。99年までは本競走のあとに京都新聞杯を挟んで菊花賞が行われていたが、00年から菊花賞の施行時期が繰り上がり、このレースが直近のトライアルとなった。以降、05年のディープインパクトや、11年のオルフェーヴルなど、14年間で11頭の菊花賞馬を輩出。ここ3年は、このレースの勝ち馬がそのまま菊花賞を制覇した。05年までは阪神芝2000m、06年は中京芝2000m、そして07年からが現在の阪神芝2400mと施行距離、コースに変化はあるものの、本番へ向けて重要なステップであることには変わりない。そんな神戸新聞杯の過去の傾向を見てみよう。
Check1
ダービー5着以内の1番人気は連対率100%
1番人気は【6.2.0.2】で連対率80.0%。1番人気は全馬が前走でダービーに出走しており、ダービー5着以内馬なら【6.2.0.0】。また、2番人気も【1.1.5.3】と安定しており、2400mになった過去7年では【1.1.4.1】で複勝率は85.7%にもなる。加えて3番人気も連対率50.0%で、10年のうち8回は、1~3番人気のうち2頭以上が馬券圏内に絡んでいる。人気馬が安定している分、人気薄の好走はあまり目立たず、特に9番人気以下は【0.0.0.60】である。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去7年
1 6-2-0-2 60.0% 80.0% 80.0% 4-1-0-2
2 1-1-5-3 10.0% 20.0% 70.0% 1-1-4-1
3 2-3-1-4 20.0% 50.0% 60.0% 1-2-1-3
4 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-7
5 0-2-2-6 0.0% 20.0% 40.0% 0-1-2-4
6 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0% 0-0-0-7
7 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0% 1-1-0-5
8 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-1-0-6
9~ 0-0-0-60 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-47
Check2
差し馬、5~8枠が中心に
阪神芝2400mでの施行になった過去7年、競馬道GT8による脚質分析で「差し」に分類された馬が【6.4.4.45】と好走馬21頭中14頭。直線の長いコースとなり、道中じっくり構えた馬が上位を占めるケースが多い。
また、枠番別では全体的に中~外枠の好走馬が多く、5~8枠が【4.6.5.44】連対率16.9%。1~4枠は【3.1.2.38】同9.1%と差が開いている。ゆったりしたコース形態と十分な距離のため、内枠が有利に働くことはないようだ。
【脚質別成績(過去7年)】
脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
先行 0-1-2-17 0.0% 5.0% 15.0%
差し 6-4-4-45 10.2% 16.9% 23.7%
追込 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0%
【枠番別成績(過去7年)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率
1 1-0-1-7 11.1% 11.1% 22.2%
2 0-0-1-10 0.0% 0.0% 9.1%
3 2-0-0-10 16.7% 16.7% 16.7%
4 0-1-0-11 0.0% 8.3% 8.3%
5 1-3-1-9 7.1% 28.6% 35.7%
6 1-0-2-10 7.7% 7.7% 23.1%
7 0-2-1-13 0.0% 12.5% 18.8%
8 2-1-1-12 12.5% 18.8% 25.0%
1~4 3-1-2-38 6.8% 9.1% 13.6%
5~8 4-6-5-44 6.8% 16.9% 25.4%
Check3
好走騎手には偏りあり
同じく芝1800mで行われた過去7年、連対馬14頭のうち、4コーナーを6番手以下で通過した馬が6割以上の9頭。まずは差し馬が狙いになる。
残る5頭のうち、勝った3頭はすべて1番人気のダイワスカーレット(桜花賞馬)、ホエールキャプチャ(G1で2、2、3着)、ジェンティルドンナ(春牝馬二冠)。そして2着は2番人気のベッラレイア(オークス2着)とヴィルシーナ(桜花賞、オークスとも2着)。前々で運んで連対しているのは、春のG1で連対実績を持つ1~2番人気馬ばかりだ。
同じく阪神芝2400mで行われた過去7年の騎手成績を見ると、3着以内に入った経験のある騎手は、引退騎手も含め表の9人だけ。同日のオールカマーや、前週のローズS・セントライト記念はいずれも7年で14人を数え、3着以内の好走馬が7年で21頭にのぼる中で、この神戸新聞杯はかなり偏りが出ている。中でも、複数回の好走実績があるのは、武豊、四位洋文、福永祐一、内田博幸、岩田康誠、川田将雅の6騎手。各騎手とも、今年も騎乗があればぜひ注目したい。
【騎手成績(過去7年)】
騎手 成績 勝率 連対率 複勝率
武豊 2-2-0-2 33.3% 66.7% 66.7%
四位洋文 2-1-0-4 28.6% 42.9% 42.9%
福永祐一 1-1-2-3 14.3% 28.6% 57.1%
内田博幸 1-1-1-1 25.0% 50.0% 75.0%
池添謙一 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
森一馬 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
(安藤勝己) 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
岩田康誠 0-0-2-3 0.0% 0.0% 40.0%
川田将雅 0-0-2-3 0.0% 0.0% 40.0%
Check4
ダービー組なら今回上位人気馬
過去10年の前走レース別では、ダービー組が【9.6.4.27】と、好走馬30頭中19頭を占め、この組の取捨が最大のポイントになる。このダービー組のうち、今回3番人気以内に推された馬は【9.5.2.7】で連対率60.9%。4番人気以下は【0.1.2.20】同4.3%で、まず今回の人気が注目点だ。また、人気とかぶる部分もあるが、ダービー3着以内からの直行馬は【7.6.1.3】複勝率82.4%になる。
好走馬を詳しく見ると、ダービー3着馬3頭はすべて皐月賞やNHKマイルCで2着の実績があった馬だった。そしてダービー5着以下の5頭のうち、05年のローゼンクロイツを除く4頭はG1馬。ダービー連対馬以外なら、他のG1での連対実績がほぼ必須になる。
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