秘書(や)先週のWIN5は11-7-1-15-1番人気で決着して、的中者ゼロ。久しぶりのキャリーオーバーです。小渕さんは小倉10Rのサカジロスイセイ、新潟10Rのウィケットキーパー、小倉11Rのオーミアリスが外れてWIN2でした。振り返っていただけますか?
小渕:先週は戦前から難しいレースが多いなぁという印象でしたが、見事に波乱の決着が続いて的中者ゼロという結果。それにしてもいろいろと読み間違っていたことが多く、個人的にも大惨敗でした。まず小倉10Rは、道悪の小倉ダートなら52キロが有利な3歳牝馬ロスヴァイセがと先行力あるマノワールでだいたい大丈夫だろうと思っていましたが、ロスヴァイセは見せ場なく敗れ、マノワールはスタートで躓いて後方から。結果的に先行勢有利は間違っていなかったのですが、期待していた馬が先行できずに外れてしまいました。新潟10Rは降級馬リグヴェーダの力が一枚上とみていたのですが、プラス20キロと余裕のある仕上げで、その分か瞬発力勝負になって僅かに競り負け。ゴール前は横一戦の大接戦になったように、スローペースのレースは差がつきにくく、その点を考慮してもっと買い目を多くしておくべきでしたね。
秘書(や):そんな中でも札幌11Rと新潟11Rは1番手に挙げていた馬で的中していました。このあたりはどうですか?
小渕:1番手と言っても蓋をあければ1番人気。全く威張れる結果ではありませんが、予想がズレていなかったのはホッとしました。ただ、札幌11Rも新潟11Rも波乱の余地は十分にあったと今でも思っているくらいで、絞り切れませんでしたからね。ホント先週は恐ろしいくらい難しい週でしたよ。小倉11Rも何がくるかわからないようなレースでしたし、先週のWIN5は荒れるべきして荒れたと言っても過言ではなかったと思います。資金に余裕があれば、そういうときこそ桁違いに手広く買って億を越える配当を狙うのがいいのでしょうけどね。
秘書(や):今週はローカル開催が終わり、新潟と阪神の2場開催。新潟はこれまでを含めれば7週目。そして阪神は開幕週となります。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。
小渕:新潟は相変わらずAコース使用で、さすがにもう外目が伸びる馬場でしょう。ただしこうなるとペースが非常にトリッキーになりがちで、外回りコースの新潟9Rと新潟11Rはやや波乱を警戒しなければならないでしょう。新潟10Rはダート1200m。ハンデ戦ではありますが、今週も新潟のダートは脚抜きが良くて前残りばかり。スピードある先行勢を押さえておけば大丈夫だと思います。阪神は芝のレースが2鞍。開幕週だけに良好な馬場状態でしょうが、外回りの阪神10Rはあまり位置取りを気にする必要はないかも知れません。セントウルSは再度内枠を引いたリトルゲルダ、京成杯AHは太めを叩いたショウナンアチーヴに一発の魅力を感じています。
週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5」』で!
小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール
業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。
コメント
コメントを書く