第50回 新潟記念（Ｇ３）
９月７日（日） 新潟競馬場 芝2000ｍ
サマー2000シリーズの最終戦・新潟記念。創設当初から芝2000ｍのハンデキャップ競走として行われており、70年代半ばからは夏の開催における名物レースとして長く親しまれている。ハンデ戦のため秋のＧ１に直結するレースではないが、98年には優勝馬のオフサイドトラップが秋の天皇賞も制覇。近年の出走馬ではエアシェイディ（09年４着）が有馬記念で３着、メイショウベルーガ（10年４着）がエリザベス女王杯で２着に好走している。また、06年に創設されたサマー2000シリーズでは、07年ユメノシルシ、09年ホッコーパドゥシャ、10年ナリタクリスタル、そして12年トランスワープと計４頭が、このレースを制してシリーズチャンピオンの座に就いている。そんな新潟記念の過去の傾向を見てみよう。
Check１
１番人気は９年連続馬券圏外
１番人気は【0.1.0.9】。２着は04年のレニングラードで、05年以降は９年連続馬券圏外。単勝オッズでみると5.3倍以下の馬が【0.1.0.12】に終わっている。また、２～４番人気も計【3.2.3.22】で連対率16.7％にとどまり、１番人気の不振を埋めるほどの成績は残せていない。また、06年以降の８年間で、その４番人気以内が馬券圏内に２頭以上絡んだ年はなく、上位人気は馬券に絡んでも１頭まで、という年が続いている。ただ、11番人気以下【1.0.2.53】、単勝オッズで30倍以上【2.0.1.51】と、極端な人気薄が好走する例も少ない。
【人気別成績（過去10年）】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
2 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
3 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
4 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
5 3-1-0-6 30.0% 40.0% 40.0%
6 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
7 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
8 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
9 0-2-1-8 0.0% 18.2% 27.3%
10 1-2-0-6 11.1% 33.3% 33.3%
11～ 1-0-2-53 1.8% 1.8% 5.4%
Check２
牡牝はほぼ互角、牡・セン馬なら５歳馬
性別では牡馬が【6.6.6.73】連対率13.2％、牝馬が【4.4.4.67】同10.1％と牡馬がやや優勢。その牡馬で特徴的なのは、３番人気以内が【5.1.1.13】と好走時の２～３着が少ないのに対し、４番人気以下は【1.5.5.60】と２～３着が多い点だ。Check１にあったようにそもそも人気薄の勝ち馬が少ないレースだが、牡馬については人気馬は好走すれば１着が多く、２～３着が少ない点には注意したい。一方、牝馬は３番人気以内、４番人気以下ともに１～３着２回ずつと差は出ていない。ただ、牝馬で３番人気以内に推された馬は【2.2.2.4】で複勝率が60.0％と高いため、該当馬がいれば注目したい。
【性齢別成績（過去10年）】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン ３歳 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
４歳 2-0-0-13 13.3% 13.3% 13.3%
５歳 2-5-6-26 5.1% 17.9% 33.3%
６歳 1-2-3-32 2.6% 7.9% 15.8%
７歳以上 2-2-0-25 6.9% 13.8% 13.8%
全 7-9-9-99 5.6% 12.9% 20.2%
牝馬 ４歳 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
５歳 0-0-0-14 0.0% 0.0% 0.0%
６歳 1-0-1-2 25.0% 25.0% 50.0%
７歳以上 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
全 3-1-1-27 9.4% 12.5% 15.6%
Check３
ハンデは牡・セン馬なら55キロ以上
ハンデ別の成績を見ると、55キロ台と57キロ台が複勝率30％台。そして56キロ台は連対率25.9％を記録しており、この55～57キロ台が中心になる。牡・セン馬の好走馬25頭のうち、23頭までが55キロ以上から出ている。一方、牝馬は好走馬５頭中４頭が51～52キロと軽ハンデ馬が多くを占める。
【ハンデ別成績（過去10年）】
ハンデ 成績 勝率 連対率 複勝率
～50kg台 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
51kg台 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
52kg台 3-1-0-14 16.7% 22.2% 22.2%
53kg台 0-0-0-18 0.0% 0.0% 0.0%
54kg台 0-1-1-22 0.0% 4.2% 8.3%
55kg台 1-3-5-16 4.0% 16.0% 36.0%
56kg台 4-3-0-20 14.8% 25.9% 25.9%
57kg台 2-1-3-14 10.0% 15.0% 30.0%
58kg台 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1%
Check４
小倉記念組、七夕賞組が中心に
サマー2000シリーズが創設された06年以降、前走レース別で複数の連対馬を出しているのは、小倉記念【3.3.3.24】連対率18.2％と、七夕賞【2.3.1.14】同25.0％のみ。第２戦の函館記念は【1.0.2.7】と参戦馬が少ないが、複勝率は30.0％と高い。シリーズ以外からは関屋記念から20頭出走しているが、【0.0.2.18】と連対馬は出ていない。
このうち、小倉記念と七夕賞組の好走馬を見ると、両レースとも前走比でハンデが減っていないことが好走条件。また、小倉記念組はハンデ57キロ以上の馬が９頭中４頭を占めているのに対し、七夕賞組は全馬ハンデ56キロ以下という違いがある。
【前走小倉記念・七夕賞組の好走馬（06年以降）】
年 馬名 ハンデ 人気 着順 前走 ハンデ 人気 着順
06 サンレイジャスパー 51 4 2 小倉記念 51 3 4
ヴィータローザ 58 9 3 57.5 7 2
09 ホッコーパドゥシャ 56.5 5 1 56 1 2
10 ナリタクリスタル 55 5 1 55 2 4
サンライズベガ 55 4 3 55 3 7
11 ナリタクリスタル 57.5 5 1 57.5 1 6
サンライズベガ 56 9 2 56 7 15
12 アスカクリチャン 57 8 3 57 7 6
13 エクスペディション 57 8 2 57 2 6
07 ユメノシルシ 56 2 1 七夕賞 56 3 3
08 アルコセニョーラ 52 16 1 52 6 12
マイネルキッツ 55 2 2 54 3 3
10 トウショウシロッコ 56 10 2 56 4 5
12 タッチミーノット 56 9 2 56 2 12
13 ファタモルガーナ 55 7 3 55 11 6
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９月７日（日） 新潟競馬場 芝2000ｍ
サマー2000シリーズの最終戦・新潟記念。創設当初から芝2000ｍのハンデキャップ競走として行われており、70年代半ばからは夏の開催における名物レースとして長く親しまれている。ハンデ戦のため秋のＧ１に直結するレースではないが、98年には優勝馬のオフサイドトラップが秋の天皇賞も制覇。近年の出走馬ではエアシェイディ（09年４着）が有馬記念で３着、メイショウベルーガ（10年４着）がエリザベス女王杯で２着に好走している。また、06年に創設されたサマー2000シリーズでは、07年ユメノシルシ、09年ホッコーパドゥシャ、10年ナリタクリスタル、そして12年トランスワープと計４頭が、このレースを制してシリーズチャンピオンの座に就いている。そんな新潟記念の過去の傾向を見てみよう。
Check１
１番人気は９年連続馬券圏外
１番人気は【0.1.0.9】。２着は04年のレニングラードで、05年以降は９年連続馬券圏外。単勝オッズでみると5.3倍以下の馬が【0.1.0.12】に終わっている。また、２～４番人気も計【3.2.3.22】で連対率16.7％にとどまり、１番人気の不振を埋めるほどの成績は残せていない。また、06年以降の８年間で、その４番人気以内が馬券圏内に２頭以上絡んだ年はなく、上位人気は馬券に絡んでも１頭まで、という年が続いている。ただ、11番人気以下【1.0.2.53】、単勝オッズで30倍以上【2.0.1.51】と、極端な人気薄が好走する例も少ない。
【人気別成績（過去10年）】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
2 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
3 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
4 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
5 3-1-0-6 30.0% 40.0% 40.0%
6 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
7 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
8 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
9 0-2-1-8 0.0% 18.2% 27.3%
10 1-2-0-6 11.1% 33.3% 33.3%
11～ 1-0-2-53 1.8% 1.8% 5.4%
Check２
牡牝はほぼ互角、牡・セン馬なら５歳馬
性別では牡馬が【6.6.6.73】連対率13.2％、牝馬が【4.4.4.67】同10.1％と牡馬がやや優勢。その牡馬で特徴的なのは、３番人気以内が【5.1.1.13】と好走時の２～３着が少ないのに対し、４番人気以下は【1.5.5.60】と２～３着が多い点だ。Check１にあったようにそもそも人気薄の勝ち馬が少ないレースだが、牡馬については人気馬は好走すれば１着が多く、２～３着が少ない点には注意したい。一方、牝馬は３番人気以内、４番人気以下ともに１～３着２回ずつと差は出ていない。ただ、牝馬で３番人気以内に推された馬は【2.2.2.4】で複勝率が60.0％と高いため、該当馬がいれば注目したい。
【性齢別成績（過去10年）】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン ３歳 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
４歳 2-0-0-13 13.3% 13.3% 13.3%
５歳 2-5-6-26 5.1% 17.9% 33.3%
６歳 1-2-3-32 2.6% 7.9% 15.8%
７歳以上 2-2-0-25 6.9% 13.8% 13.8%
全 7-9-9-99 5.6% 12.9% 20.2%
牝馬 ４歳 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
５歳 0-0-0-14 0.0% 0.0% 0.0%
６歳 1-0-1-2 25.0% 25.0% 50.0%
７歳以上 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
全 3-1-1-27 9.4% 12.5% 15.6%
Check３
ハンデは牡・セン馬なら55キロ以上
ハンデ別の成績を見ると、55キロ台と57キロ台が複勝率30％台。そして56キロ台は連対率25.9％を記録しており、この55～57キロ台が中心になる。牡・セン馬の好走馬25頭のうち、23頭までが55キロ以上から出ている。一方、牝馬は好走馬５頭中４頭が51～52キロと軽ハンデ馬が多くを占める。
【ハンデ別成績（過去10年）】
ハンデ 成績 勝率 連対率 複勝率
～50kg台 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
51kg台 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
52kg台 3-1-0-14 16.7% 22.2% 22.2%
53kg台 0-0-0-18 0.0% 0.0% 0.0%
54kg台 0-1-1-22 0.0% 4.2% 8.3%
55kg台 1-3-5-16 4.0% 16.0% 36.0%
56kg台 4-3-0-20 14.8% 25.9% 25.9%
57kg台 2-1-3-14 10.0% 15.0% 30.0%
58kg台 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1%
Check４
小倉記念組、七夕賞組が中心に
サマー2000シリーズが創設された06年以降、前走レース別で複数の連対馬を出しているのは、小倉記念【3.3.3.24】連対率18.2％と、七夕賞【2.3.1.14】同25.0％のみ。第２戦の函館記念は【1.0.2.7】と参戦馬が少ないが、複勝率は30.0％と高い。シリーズ以外からは関屋記念から20頭出走しているが、【0.0.2.18】と連対馬は出ていない。
このうち、小倉記念と七夕賞組の好走馬を見ると、両レースとも前走比でハンデが減っていないことが好走条件。また、小倉記念組はハンデ57キロ以上の馬が９頭中４頭を占めているのに対し、七夕賞組は全馬ハンデ56キロ以下という違いがある。
【前走小倉記念・七夕賞組の好走馬（06年以降）】
年 馬名 ハンデ 人気 着順 前走 ハンデ 人気 着順
06 サンレイジャスパー 51 4 2 小倉記念 51 3 4
ヴィータローザ 58 9 3 57.5 7 2
09 ホッコーパドゥシャ 56.5 5 1 56 1 2
10 ナリタクリスタル 55 5 1 55 2 4
サンライズベガ 55 4 3 55 3 7
11 ナリタクリスタル 57.5 5 1 57.5 1 6
サンライズベガ 56 9 2 56 7 15
12 アスカクリチャン 57 8 3 57 7 6
13 エクスペディション 57 8 2 57 2 6
07 ユメノシルシ 56 2 1 七夕賞 56 3 3
08 アルコセニョーラ 52 16 1 52 6 12
マイネルキッツ 55 2 2 54 3 3
10 トウショウシロッコ 56 10 2 56 4 5
12 タッチミーノット 56 9 2 56 2 12
13 ファタモルガーナ 55 7 3 55 11 6
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