8月17日(日) 新潟競馬場 芝1600m
サマーマイルシリーズ第2戦・関屋記念。創設当初は中距離戦で施行時期も一定しなかったが、第10回の1975年から1600m戦となり、施行時期もほぼこの時期に定着。以来、真夏のマイル重賞として長く親しまれている。秋のG1シーズンまでは間があるものの、ここから天皇賞やマイルCSなどを目指す馬も見られ、昨年は2着馬のジャスタウェイが天皇賞を制し、05年には同じく2着馬のダイワメジャーがマイルCSで2着。優勝馬からは07年のカンパニー(天皇賞3着)や、12年のドナウブルー(マイルCS3着)といったG1好走馬が出ている。そんな関屋記念の過去の傾向を見てみよう。
Check1
基本的には平穏な傾向も……
過去10年、1番人気は【4.3.1.2】で連対率70.0%と安定。2~3番人気も複勝率40.0%を記録し、勝ち馬10頭中8頭は4番人気以内。3着に穴馬が突っ込むケースがやや多いものの、06年を除き馬連は3000円程度までと、おおむね平穏な傾向にある。
ただ、もう少し長い期間で見ると、平成に入ってから89、94、95、03、06年と5回で単勝49.5倍以上の穴馬が優勝するなど、時折大波乱の決着になる年がある。06年の3連単49万馬券から8年が経過し、そろそろ波乱の可能性も考えておきたい。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-3-1-2 40.0% 70.0% 80.0%
2 2-2-0-6 20.0% 40.0% 40.0%
3 0-1-3-6 0.0% 10.0% 40.0%
4 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
5 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
6 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
7 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
8 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
11~ 1-0-3-61 1.5% 1.5% 6.2%
Check2
5年連続連対中の4歳馬が断然
牡・セン馬の年齢別では、4歳が【2.4.3.10】で、特に複勝率が47.4%と高い安定感を誇っている。また、4歳牝馬【1.0.0.1】を含めれば、4歳馬は5年連続連対中だ。次いで7歳以上の牡・セン馬が同19.0%、5歳が17.9%と続き、6歳は10.3%にとどまる。この牡・セン馬は計【9.9.10.116】で連対率12.5%。牝馬は【1.1.1.18】で連対率9.5%と、夏だからといって特に牝馬が強いレースではない。
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン 3歳 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
4歳 2-4-3-10 10.5% 31.6% 47.4%
5歳 2-4-1-32 5.1% 15.4% 17.9%
6歳 2-0-2-35 5.1% 5.1% 10.3%
7歳以上 3-1-4-34 7.1% 9.5% 19.0%
全 9-9-10-116 6.3% 12.5% 19.4%
牝馬 3歳 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
4歳 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
5歳 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
6歳 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
7歳以上 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
全 1-1-1-18 4.8% 9.5% 14.3%
Check3
7~8枠が8勝、5~6枠は2、3着馬多数……
枠番別ではかなり偏った成績が出ており、7~8枠が【8.4.4.38】と勝ち馬10頭中8頭を占め、連対率は22.2%。5~6枠は1勝も挙げていない一方で、2~3着が計10回と多く、複勝率は25.0%と上々だ。そして1~4枠は勝ち馬こそ出ているものの好走確率は低く、特に6番人気以下は【0.0.0.50】と全滅に終わっている。
【枠番別成績(過去10年)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率 6番人気以下
1 1-0-0-16 5.9% 5.9% 5.9% 0-0-0-13
2 0-1-2-15 0.0% 5.6% 16.7% 0-0-0-11
3 1-0-0-17 5.6% 5.6% 5.6% 0-0-0-13
4 0-0-0-18 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-13
5 0-1-5-14 0.0% 5.0% 30.0% 0-0-3-11
6 0-4-0-16 0.0% 20.0% 20.0% 0-2-0-12
7 5-1-2-19 18.5% 22.2% 29.6% 1-0-2-17
8 3-3-2-19 11.1% 22.2% 29.6% 1-0-2-14
1~4 2-1-2-66 2.8% 4.2% 7.0% 0-0-0-50
5~6 0-5-5-30 0.0% 12.5% 25.0% 0-2-3-2
7~8 8-4-4-38 14.8% 22.2% 29.6% 2-0-4-31
Check4
前走マイル戦以外は3着以内が条件に?
12年からサマーマイルシリーズが創設され、中京記念、本競走、そして京成杯AHの計3戦で争われている。その12年以降の2年間の1~3着馬を見ると、まず6頭すべてが前走オープン・重賞出走馬。中でもG1以外だった5頭は、前走5番人気以内が好走条件になっている。さらに、前走が芝1600m以外だった馬は、前走でも3着以内に入っていた(6頭中4頭)。
【サマーマイルシリーズ創設後の1~3着馬】
年 馬名 人気 着順 前走 距離 人気 着順
12 ドナウブルー 1 1 安田記念 1600 14 10
エーシンリターンズ 5 2 中京記念 1600 4 14
スピリタス 8 3 NST賞 1800 5 2
13 レッドスパーダ 4 1 パラダイスS 1400 3 1
ジャスタウェイ 1 2 エプソムC 1800 3 2
レオアクティブ 3 3 バーデンバーデンC 1200 1 3
Check5
中京記念組の取捨は?
サマーマイルシリーズ創設後は、シリーズ初戦の中京記念をステップにした馬が数多く参戦している。その結果は【0.1.0.15】と今ひとつながら、今年も多くの参戦が見込まれるだけに、ここでは5着以内を確保した馬(計4頭)の共通点を探ってみたい。
まず4頭すべてに共通するのは5歳馬だったこと。そして最低限、1600万条件以上のマイル戦での連対が必要。4頭中3頭は、芝1600mのG1で3着以内に入った経験を持っおり、マイルG1実績もチェックしたい。なお、前走着順や前走・今回の人気は、4頭ともまちまちである。今のところはこの組を重視する必要はなさそうだが、気になる馬がいる場合はこれらの条件をクリアできるか確認しておきたい。
【前走中京記念組の5着以内馬(過去2年)】
年 馬名 性齢 人気 着順 前走人気 前走着順 主なマイル実績
12 エーシンリターンズ 牝5 5 2 4 14 桜花賞3着・1600万1着
ゴールスキー 牡5 6 5 9 5 マイルCS3着・1600万1着
13 ドナウブルー 牝5 2 4 2 4 ヴィクトリアM2着、関屋記念1着
ワイズリー セ5 9 5 6 5 1600万2着、1000万1着
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