8月3日(日) 新潟競馬場 芝1000m
中央競馬では唯一の直線コース・新潟芝1000mで行われるアイビスサマーダッシュ。コースが新設された01年にレースも創設され、今年で14回目を迎える。この路線の大目標となるスプリンターズSが秋前半に行われることもあって、ここを足がかりにスプリンターズSまで駒を進める馬も多く、04年には優勝馬のカルストンライトオがスプリンターズSを制覇。昨年のハクサンムーンなど3頭が2着に好走した。また、06年からはサマースプリントシリーズの第2戦(一昨年から第3戦)として行われている。これまでのべ8頭のシリーズチャンピオンのうち、6頭までをこのレース優勝馬が占めており、シリーズの行方を大きく左右する重要な一戦だ。そんなアイビスサマーダッシュの過去の傾向を見てみよう。
Check1
配当妙味は中位人気に
過去10年、1番人気は【3.1.0.6】で、勝率30.0%こそまずまずながら、複勝率40.0%は今ひとつ。上位では7番人気まですべて複勝率30.0%以上を記録しており、特に3連複では中位人気あたりを軸に据える作戦に配当妙味がありそうだ。また、過去10年で1、2番人気馬が同時に好走した年はなく、3連単の最低配当も昨年の1万140円。本命サイドばかりの組み合わせは避けたい。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 3-1-0-6 30.0% 40.0% 40.0%
2 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
3 1-4-0-5 10.0% 50.0% 50.0%
4 0-0-3-7 0.0% 0.0% 30.0%
5 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
6 0-1-3-6 0.0% 10.0% 40.0%
7 3-0-0-7 30.0% 30.0% 30.0%
8 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11~ 1-0-2-61 1.6% 1.6% 4.7%
Check2
3~4歳牝馬は軽視禁物
全体的に牝馬の成績が良いレースで、牡・セン馬【3.6.5.87】連対率8.9%に対し、牝馬は【7.4.5.47】連対率17.5%。12年以外の9回では牝馬が最低1頭は連対を果たし、06年には牝馬の上位独占があった一方で、牡・セン馬が1~3着を独占した年はない。3、4歳の牝馬は連対率40%以上、複勝率50%以上を記録しており、該当馬がいれば軽視は禁物だ。また、3歳馬は牡牝あわせ09年以降【0.0.0.6】というデータもあるため、近年の傾向も加味すれば、特に4歳牝馬に注目したい。
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン 3歳 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
4歳 1-2-1-9 7.7% 23.1% 30.8%
5歳 1-2-1-16 5.0% 15.0% 20.0%
6歳 1-2-2-19 4.2% 12.5% 20.8%
7歳以上 0-0-0-36 0.0% 0.0% 0.0%
全 3-6-5-87 3.0% 8.9% 13.9%
牝馬 3歳 2-1-1-3 28.6% 42.9% 57.1%
4歳 2-2-1-4 22.2% 44.4% 55.6%
5歳 2-1-3-19 8.0% 12.0% 24.0%
6歳 1-0-0-15 6.3% 6.3% 6.3%
7歳以上 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
全 7-4-5-47 11.1% 17.5% 25.4%
Check3
外枠優勢も、内枠も無視はできない
外枠が有利なことで知られる新潟直線1000mコース。このレースの過去10年でも5、7、8枠が各3勝を挙げるなど、全体的に外枠の好走馬が多く、基本的には定石通りの狙いで大きな間違いはない。ただ、4枠以内の好走馬7頭はすべて施行時期が繰り上がった06年以降に出ており、特に近4年は1~4枠の馬が3、1、3、2着と、毎年1頭は馬券圏内に絡んでいる。3連複や3連単で、外枠ばかりの組み合わせに絞ってしまうのは危険だ。
【枠番別成績(過去10年)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率 過去8年
1 0-0-1-17 0.0% 0.0% 5.6% 0-0-1-15
2 1-1-3-13 5.6% 11.1% 27.8% 1-1-3-11
3 0-1-0-16 0.0% 5.9% 5.9% 0-1-0-14
4 0-0-0-19 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-16
5 3-1-0-16 15.0% 20.0% 20.0% 1-1-0-14
6 0-2-1-17 0.0% 10.0% 15.0% 0-2-1-13
7 3-1-4-18 11.5% 15.4% 30.8% 3-0-3-16
8 3-4-1-18 11.5% 26.9% 30.8% 3-3-0-16
Check4
栗毛強し、黒い馬は苦戦傾向
「夏は芦毛」と言われるが、このレースで好成績を収めているのは栗毛馬。過去10年で6勝、2着1回、3着2回と、特に勝ち馬を多く輩出している。また、出走数が少ない芦毛は勝ち馬こそ不在ながら、10頭で2着2回、3着1回の複勝率30.0%と上々だ。一方、青毛、青鹿毛、黒鹿毛と黒っぽい馬は全体的に今ひとつで、連対した馬は04年のカルストンライトオ、09年のアポロドルチェの2頭にとどまる。
【1、2着馬の毛色(過去10年)】
年 1着馬 毛色 2着馬 毛色
04 カルストンライトオ 黒鹿 タカオルビー 鹿
05 テイエムチュラサン 栗 ウェディングバレー 芦
06 サチノスイーティー 鹿 マリンフェスタ 鹿
07 サンアディユ 鹿 ナカヤマパラダイス 鹿
08 カノヤザクラ 栗 シンボリグラン 芦
09 カノヤザクラ 栗 アポロドルチェ 青鹿
10 ケイティラブ 栗 ジェイケイセラヴィ 鹿
11 エーシンヴァーゴウ 栗 エーブダッチマン 栗
12 パドトロワ 鹿 エーシンダックマン 鹿
13 ハクサンムーン 栗 フォーエバーマーク 鹿
Check5
前走中央4場出走の人気馬は苦戦
前走の競馬場別ではローカル出走馬の好走が目立っており、前走中央4場(東京、中山、京都、阪神)出走馬は【1.1.2.38】で連対率4.8%止まり。表には10番人気以内の該当馬を掲載したが、その10番人気以内では【0.1.0.19】連対率5.0%に終わっている。また、1~3番人気に推された9頭はすべて馬券圏外で、特に人気馬の消し材料を探す際には参考にしたいデータだ。
【前走中央4場出走馬の成績(過去10年、10番人気以内)】
年 馬名 人気 着順 前走場所 レース 着順
06 ホーマンテキーラ 5 4 中山 京葉S 6
ステキシンスケクン 2 12 東京 NHKマイルC 17
07 アイルラヴァゲイン 3 4 中山 オーシャンS 1
ジョイフルハート 2 14 中山 ガーネットS 13
フサイチホクトセイ 10 16 京都 京阪杯 11
08 サープラスシンガー 5 4 京都 京阪杯 9
エイムアットビップ 1 16 東京 NHKマイルC 13
09 ゴスホークケン 10 15 中山 京成杯AH 15
コウエイハート 8 18 阪神 桜花賞 17
10 シャウトライン 10 5 中山 オーシャンS 14
シンボリグラン 9 9 京都 CBC賞 6
カノヤザクラ 2 10 京都 CBC賞 10
メリッサ 1 18 京都 CBC賞 4
11 エーブダッチマン 5 2 中山 バーデンバーデンC 2
シャウトライン 7 4 中山 バーデンバーデンC 3
ジェイケイセラヴィ 3 5 阪神 CBC賞 9
マヤノロシュニ 10 9 中山 船橋S 11
ヘッドライナー 2 11 阪神 CBC賞 2
アイアムマリリン 9 12 中山 船橋S 4
12 ハクサンムーン 3 4 阪神 出石特別 1
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