小渕:東京でG1フェブラリーSが開催されていた先週は、馬も騎手も揃いづらい京都と小倉が荒れやすい状況。それを踏まえて京都と小倉を少し手広く買っていれば、わりと当たりやすかったのではないかという結果でしたね。小倉11Rは馬場的には前が残りやすい傾向かなと思いながらも、主導権を取りたい馬が複数いたメンバー構成から、厳しいペースになることが予想され、先手争いをするであろう逃げ馬を軽視してしまいました。1000m通過が57秒台と事実その通りの展開なりながらも、逃げ切られたのには驚きましたが、よくよく思えばこれこそがこの馬の持ち味。ペースが速くなろうとも単騎の形にこだわったジョッキーの好騎乗にヤラレてしまいました。
秘書(や):外れたもう片方、京都11Rの方はどうですか?
小渕:雪もあった京都は最終週で馬場の悪化が激しく、外しか伸びない状況でしたから、外目の枠の差し馬を中心に選択。ところが、あまりに前日や当日前半のレースからその馬場の傾向が顕著なため、騎手たちもそれを意識したレース運びとなり、前半3ハロンが37秒という超スローペース。その上、先行勢も馬場のいい外目に出してきて、狙いが全くの裏目となってしまいました。このあたりがギャンブルたる所以というか、プレイヤーの意識が結果を大きく左右するので、その移り変わりまで読まなければならないのでしょうね。
秘書(や):今週は東京と京都が終わって、中山と阪神が開幕。そしてローカル開催は引き続き小倉です。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。
小渕:中山も阪神も開催替わりで馬場の傾向を読み切るのが難しいですが、中山は1月以来でCコース→Aコース、阪神は12月以来でBコース→Aコース。どちらもグリーンベルト状態になりうる状況なので、内枠と先行勢には注意が必要でしょう。小倉は今週からBコースに変更。まだ極端に傷みも目立ちませんから、こちらもまた内枠と先行勢が有利だと思います。今週のメインは中山記念と阪急杯。過去の傾向からはどちらも波乱の少ないレースで、中山記念はアンビシャス、阪急杯はシュウジでだいたい大丈夫かと考えています。
秘書(や):おっとそこまで。今週のWIN5も小渕さんの意見を参考にしたいところですね。週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5』で!
小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール
業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。
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