小渕:先週は東京も京都も久々の開催となり開幕週。それに雨予報でもあって、当日の馬場傾向には注目してくださいとお伝えしていたと思いますが、まさにその馬場傾向が結果を大きく左右した週となりました。京都の芝は内を通った馬が圧倒的に有利で、日曜京都11Rでは13頭立ての13番人気ラインスピリットが逃げ切り勝ち。小粒なメンバーでハンデ戦だったので、当然波乱含みのレースではあったのですが、まさかラインスピリットが逃げる形となるとは…。前に行く馬、内枠の馬が有利になるのは想像がついていたので、こういった大混戦のレースは内枠を全部買うとか、極端に手を広げても良かったかも知れません。日曜東京10Rのラストダンサーにしても、ダートは水が浮いた状態で前有利でしたので先行勢には警戒していましたが、ラストダンサーが抜群のスタートを切って人気馬たちより前で競馬をするとは考えつかなかったところが足りなかったですね。
秘書(や):月曜についてはどうですか?
小渕:外れたのは京都10Rのトーセンビクトリーのみで、ハナ差2着のステイインシアトルならWIN5的中でしたから、かなり悔しい結果でした。京都の先行馬有利の馬場傾向は分かっていましたし、内回りの少頭数戦でペースも緩くなりそうだったので、先行勢には注意していたのですが、トーセンビクトリーを軽視してしまったのは失敗でしたね。ただ、断然人気のバイガエシがいくらなんでも仕掛けが遅すぎて、まさに行った行ったの決着でしたから、トーセンビクトリーはかなり恵まれたのも確かです。この日は東京10Rのトーセンバジルや京都11Rのキタサンブラックなど、堅いレースが多くて買い目を絞りやすかったため、193万の配当はかなり美味しかったのではないでしょうか。それだけにちょっと京都10Rで絞り過ぎてトーセンビクトリーを抜いたことを後悔しています。
秘書(や):今週は東京と京都に加えて、新潟が開幕となります。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。
小渕:東京と京都は2週目で馬場がどうなるかが注目ですね。仮柵の移動はないので使用コースはかわらないのですが、今週は週中も含めて雨が降らなかったので、そうなると馬場傾向がどうなるか注意が必要でしょう。先週は東京芝が外差し馬場、京都芝が前残りでしたが、今週はどうなりますかね。新潟も開幕週でどんな馬場になるか注目です。WIN5対象レースがオープン特別の内回り芝1400m。ハンデ戦でもあり施行条件としてはかなり波乱含みの舞台なので、馬場傾向がかなり影響しそうな雰囲気です。京都のメイン秋華賞は、世代トップクラスが次々と離脱して第2グループの戦い。こちらも内回りのレースで舞台からしても波乱含みなので穴が期待できそうです。注目はローズS最先着のクロコスミア。今年は紫苑Sが重賞となり、紫苑S組が人気を集めそうですが、過去の傾向では圧倒的にローズS組が優勢で、クロコスミアには展開の利も見込めるので、チャンスは十分でしょう。
秘書(や):おっとそこまで。今週のWIN5も小渕さんの意見を参考にしたいところですね。週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5』で!
小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール
業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。
コメント
コメントを書く