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最近このワタシも招待いただいた、わが事務所の会長、吉田正樹御大が立教大学で昨年の夏に開催した特別集中講座が、「メディアのリアル」として書籍化されたので、そのことについて、ネタバレしすぎない程度に購買意欲をそそるレビューを書きたいと思います。
まず個人的な思いは、この錚々たるメンバーに名を連ねることができたことを光栄に思うのと同時に、全体を読むと皆さんの達観したビジョンや推察力にかなりの気遅れを感じながらも、ある種の共通点があるような気がしました。「好きなものをとことん突き詰める性格こそが、クリエイティブな才能を開花させる」ということを、学生らにインスパイアするために最適な講師陣だと思います。
どの方も、それが映画監督でも、プロデューサーでも、雑誌編集長だとしても、確固たる信念や思想を作品にこめている情熱が、そのアートを他より際立たせる結果になったのではないかと感じました。そしてその哲学こそが、自分たちのアイデンティティーを表現することとなり、国際的なアピールを可能にし、狙わずに当てる結果を産むのだなと納得しました。
特に心に残ったのは第1章に書かれていた吉田氏の、「世界標準」と「普遍性」の一見似たような単語が、実は逆の方向に機能しているという部分で、さすがの慧眼による深い考察だなと感嘆しました。それにしても裸の王様とは程遠い、テレビ業界を見る現状認識からは学ぶことが多く、若い世代にも将来を見据えるためにすごく役立つ分析だと思います。
もう一か所は、第4章の小滝プロデューサーの発言にある武士の矜持のくだりと、少し後に出てくる、志というのは「ちょっとだけでも子どもたちの未来に役立ちたい」という一節に涙腺が緩みました。いろいろな作品や価値観がある多様性の中にも、やはり好き嫌いはあり、自分はこういう思想を感じるクリエイターにどうしても打ちひしがれてしまいます。
最後に、個人的な拡大解釈かもしれないけど、この本は特にメディアで生きていきたい若者たちだけでなくても、これから社会に出ようとする青少年たちに、自分たちを囲む情報環境がどのように変化し、これからの世の中にどういう影響を及ぼすのかを知るために必要なリテラシーが身につく内容に溢れています。この本を読んだ後には、この先の世界を見る目が確実に変わり、新しい視点を備えることができることでしょう。今後の未来に挑みたいと思っている人にはお勧めの一冊です。
最近はデビュー20周年のキャンペーンをけっこう精力的におこなっていて、先々週はお台場でのライムスター主催の人間交差点でライブを見せたばかりだし、23日はP-Vine40周年イベントでもライブをやることになっている。雑誌やフリーペーパーのインタビューもこなしつつ、ラジオなんかにも出演する機会を得ている。
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