おきまりの告知からですが、10月2日に東京で講演もやりますので是非お越しください。

さて、安保法案のときによく出てましたけど安全保障環境が変わっているとよく言われるじゃないですか。
じゃあどう変わってきたのかっていう話ですよね。


まずはやはりアメリカの存在じゃないでしょうか。
ソ連が崩壊して冷戦構造がなくなると、世界はアメリカの一強になります。
アメリカは国連の常任理事国だし、軍事費で見ると世界の40%を一国で締める国ですよ。
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イラク戦争にしたって大量破壊兵器なんてなかったのに国際的にはお咎めなしじゃないですか。
なぜそんなことができるかといえば、やはりアメリカが強いからです。
報復を恐れて何もできないと。しかしそんな状況も変わってきました。


アメリカの景気の低迷。そしてオバマ大統領のアメリカはもう世界の警察ではないという発言。
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これによって反米勢力は勢い付くことになりました。ロシアもクリミアをポンっと併合しました。

アジア地域だと中国の経済的発展と軍事力大増強もあります。
南沙諸島に3本目の滑走路かという記事がこの前上がっていました。
中国は脅威じゃないという人がいますけどそうですかね。
彼らは着実に来てるわけですよ。しかもかなり長期的な計画でやっています。

かつては中国とソ連って関係が悪かったんですけど、ソ連が崩壊して徐々に関係が改善されていきます。
するとソ連に対して備えていた人民解放軍の目は心置きなく海に向けられます。

台湾問題、そして海洋権益の獲得。
80年代に第一列島線、第二列島線という線を引いてプランを立てているんですね。
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この勢力圏から米軍を撤退させるという目的のもとにこの数十年の戦略が組まれているわけです。
これは中国が言っていることですからね。
その戦略を考慮して考えると今沖縄を離反させようと活動している奴らのお里も知れるというものです。


アメリカが内向きになっていくと考えると今後アジア地域のさらなる軍備縮小も考えられます。
するとアジアの軍事バランスは崩れて争いごとが増えていくでしょう。
喜ぶのは中国です。中国は日本とアメリカの関係を引き裂きたい。
むしろアメリカを引き込んで日本を潰したいと思っているでしょう。


だからこそアメリカとの関係強化によってアメリカを確実に味方にしておこうと。
毎年10%以上の軍拡を続ける中国に対して、さらなる連携をしていきましょうという話です。


争いを生まないための関係強化です。
これ本当は情けない議論なんですよ。
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本来なら日本が一国でできたらいいですよね。
しかし完全自主防衛となると法的な問題、そして何より予算の問題もあります。
それがすぐにできるかといえば難しいでしょう。
結局野党から安保法案に対して対案なんて出てこなかったじゃないですか。
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問題はありつつも現実的な選択肢だったのではないかと思います。

ていうかこんな当たり前の議論はもっと前にやれよっていう話なんですよね。
でも日本人は安全保障、特に軍事からは目を背けてきたのでほころびが出ています。



 
( KAZUYA )






■編集後記■


中国の南シナ海の開発については、日本の政治家のせいだ。

尖閣はじめずっと中国を甘く受け入れてきた。

尖閣ですらそこそこ領海侵入OKさせるんだから、

南シナなんか問題無いだろうという読みだ。

アメリカは遠い極東のことは国民は興味が無い。

そして、中国ロビーの結果、アメリカ国務省なんかは

中国寄りだし、中国の人権侵害や

軍拡なんかについて多めに見てきていたのだ。


これは日本の政治家や外務省と同じだ。

残念だが、日本人は中国と近い。

そして南シナ海はシーレーンだ。

当事者意識がなさ過ぎる政治家ばかりだ。


 

( 和 田 )
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